『ROME :Season 2 (2007)』
<個人的な評価:10点中9点>
下記、個人的な感想。
ネタバレあり。
下記、個人的な感想。
ネタバレあり。
https://fanblogs.jp/alicedarkcastle705/archive/2944/0 の続き
このシーズンも強烈だった。
シーズン1が、Gaius Julius Caesarを中心に描かれているとしたら、シーズン2は、そのGaius Julius Caesarの後継者、Gaius Octavianを中心として描かれている。Gaius Octavian VS Mark Antony がメインの戦いかな。
Season 1 の頃のOctavianは、まだ可愛げがあって好きだったけど、Season 2は、冷酷で、自分の最愛の姉さえも売るような嫌な奴にしか見えない。姉と母親の愛人を結婚させるって、いくらなんでも頭がおかしい。ただ、頭は本当に良い。Mark Antonyより、何枚も上をいっている。
このドラマでのMark AntonyとCleopatraにかんしては微妙なカップルにしか見えない。Cleopatraに関しては、Season 1同様に、ビッチで娼婦な印象しかないし、私は嫌い。過去にも色んな文献をよんだが、どの文献でも娼婦でビッチという印象しかないが、死に方だけは、カッコいいという印象は常にあった。しかし、このドラマでの死に方は、なんだかな。毒蛇で自殺...というのは、あっているんだけど。
Mark AntonyとCleopatraの間には、双子の兄妹がいて、Cleopatra Selene と Alexander Heliosというんだけど、この子達は可愛らしい(このドラマでは、ちょっとした出てこないけど)。その後、ローマのOctaviaに引き取られた。(Octaviaは、Mark Antonyの正妻という位置だが、このドラマでは、あまり夫婦とはいえないような関係。Mark Antonyは、Octaviaの母親と既に長年、愛人関係だったし、Octaviaにとっては、Mark Antonyは母親の元恋人という感じ。)
このドラマでは、Cleopatraの子供達である双子のその後の詳細は描かれないが、Cleopatraの子孫で、しかも男女の双子というだけでも、それだけでもストーリー性があるので、面白いフィクションが出来上がりそうだ。当時のエジプトだと、王家だと、兄妹婚は当たり前だったし、双子ってだけで神秘的な力があってもおかしくない。
このシーズンで面白かったのは、やっぱりLucius VorenusとTitus Pulloの関係。
ブロマンス、心の兄弟、多くを語らなくても通じる男同士の友情と絆。
私は好きだな....そして切ない。
最後は切なかった。
Lucius Vorenusと長女の関係も、どっちの気持ちもわかるから辛いし切なすぎる。
なんだか、どっちのサイドにも共感できるし...
運命は残酷だ。
でも、最後は、子供達に会えて良かった。
長女も、父親の事は一生許さないと思うけど、でも、それでも、最後に手を握ってキスをしなかったら絶対後悔するから、最後はあれで良かった涙。
愛と憎しみ。そんな感情が、長女から伝わってくる。
Titus Pulloも、せっかく大好きな奥さんと一緒になれたと思ったら、奥さんが、とんでもない強欲な略奪愛ビッチ女に殺されて、酷すぎると思った。あのビッチ、なんなんだよ。略奪愛を企んでて、それでうまくいかなかったら、妊婦の奥さんを毒殺するなんて。あの奥さんへの恨みはなんなの?どこからそんな恨みがくるの??だから、なんか恨む理由があるのかなーと勘ぐってしまった。例えば、Titus Pulloに無残に殺された奴隷男の姉妹とかね。だから、Titus Pulloに近寄ったのも復讐なのかなと勘ぐった。
でも実際は、ただのとんでもない強欲で醜悪で嫉妬深い略奪愛女だった。
最後は因果応報???うーん、もっと苦しんで死んでほしかった。
殺されてしまった奥さんが報われないわ。
あの奥さんは、元奴隷だったけど、なんだか、奴隷だった頃も、わきまえている人だった。
せっかく奴隷から解放されて、Pulloとも和解して、結婚して、人生これからって時に....
哀れすぎる。
Pulloは最後、なんだかんだで、ハッピーエンド?だけどね。
妻を失い、親友を失い、ハッピーエンドといえるかわからないけど、それでも希望(息子)がいるし、他の友達も仲間もいるし(Lucius Vorenusの子供達など)
庶民のドロドロも面白いけど、貴族間でもドロドロな人間関係がついに結末を!
Atia VS Servilia...
Serviliaの最後は、すさまじかったな。
人を呪わば穴二つどころか、呪いが全て、自分自身に跳ね返ってきているかのような結末。
Atiaも決して超幸せとはいえないけど、最後をみたら、やっぱり、Atiaが、勝ったよ。
恋人は失ったけど、息子は国のトップに。
中々のクズなのに、クズが一回りして、逆に好きになってしまうキャラ。
演技が面白いしね。
そして、Atia自身もAtiaの一家も安泰。
そして、Octaviaと、Octavianの部下兼友人Agrippaの恋愛関係。
2人が結婚すればいいのにと思ったけど、そううまく人生がいくものではない。
Agrippaは、きっとOctaviaと出会う前から、Ocavianに、姉Octaviaの事について聞かされていたのだろう。
美しい姉、信頼できる人、大切な人とか色々とね。(Octavianはシスコンで、しかも姉と性的関係があった)
実際に、Agrippaは、Octaviaに出会って、一目ぼれして、恋に落ちた。
しかし、何故、Ocavianは、Agrippaに使いを頼んだのだろうか。
まさか、Agrippaが姉に惚れるのをわかって?そしたら怖いな。
Gaius Octavianと最愛の姉Octaviaの関係は、Season 1はとても良かったし、史実の文献を読んでも、仲良し姉弟で、Octavianは常に姉を信頼していたという事が書かれているが、このドラマの後半では、二人の関係は悪くなっていて、Octavianは強引で、表向きだけ良好な関係を築いている印象。(このドラマは、あくまでもフィクションだけど)
Octavianは、姉の事が好きだけど、姉の事を、過去の経験からも、心のどこかで、“男を誘惑する女” というイメージがついているんだろうなと思う。だから自分の友人兼部下Agrippaと姉が愛人関係になった事を知っても、Agrippaを責めずに、ほぼ全責任を姉に擦り付けた。
ただ、その一見、Agrippaに優しいような態度は、Agrippaを縛り付けているともいえる。
“姉とのことは許してやったから、お前は俺に借りがある。二度と裏切るな”
言葉にはしてないけど、態度から、そんな印象がした。
優しくふるまっていても、冷酷で恐ろしい男というのが伝わってきた。
おそらく、この男は、自分の母はもちろん、最愛の姉も、自分の部下&友人も、自分の妻も、誰一人信用してないだろうな...と思う。
大叔父であるGaius Julius Caesarの死から、それを学んだから、決して同じ失敗はしないだろう。
最後、Octavianは全てを手にいれたし、母Atia、姉Octaviaも、その恩恵を受けたが、果たして彼女たちは幸せなのだろうか...
このドラマでは、物語はここで終了。
様々な曲者たちの陰謀が交差する『ROME』
下記は個人的な登場人物の好き嫌い
(私は面白いドラマをみると自然と好きなキャラや嫌いなキャラが出てくる)
10→超大好き
1→超大嫌い
下記は個人的な登場人物の好き嫌い
(私は面白いドラマをみると自然と好きなキャラや嫌いなキャラが出てくる)
10→超大好き
1→超大嫌い
10:
9:
8:
7:Posca、Lyde、 Atia、Octavia
6:Octavian、Lucius Vorenus、Titus Pullo、Jocasta、Vorena the Elder、Vorena the Younger、Lucius
5:Marcus Junius Brutus、Timon、Eirene、Mark Antony、Caesarion、Alfidia
4:Servilia
3:Livia
2:Cleopatra
1:Gaia
0:
ちなみに、Posca夫妻はなんだか面白いし好きです笑。
こういう時代、見極めって大事だよねって思う。しかも、Poscaって元奴隷だったし、元奴隷で、ここまでのし上がって富豪になって元富豪の若い妻ももらえて、作中で一番出世していると思う。
それに、根は誠実な人だと思うよ。妻にも優しい。最後、生き残って良かった。