『The Iron Lady (2011)』
<個人的な評価:10点中8.5点>
下記、個人的な感想。
ネタバレあり
下記、個人的な感想。
ネタバレあり
かなり面白かった。The Crown Season 4 を観て、この元総理大臣 Margaret Thatcherに興味を持ったので、この人のBiographical drama を観てみた。史実に基づいた映画だ。とても良かった。英国で初めての女性の総理大臣で、とても保守的で影響力があった人とは知っていたが、詳しくは知らなかった。The Crownで、かなり好きになったが、この映画を観て、さらに好きになった。この人の考え方が好きだ。
双子の男女の子供がいて、男の方を可愛がり、子供を依怙贔屓するのは、どうかと思うが、この人の政治姿勢は嫌いではないし、むしろ好きだ。なによりカッコいい。私は極フェミにストや、極リベラルは、心底、大嫌いだけど、努力家で、競争心があり、精神的にも強く意思があり、カリスマ性があり、そして人のせいにしない責任感がある女性、というか、そういう人間は男女問わず好きだし尊敬する。英国では、女性初の総理大臣ではあるが、彼女は別にフェミニストでもなければ、リベラルでもないし、どっちかっていうと、保守的な人だ。そういう保守的で伝統的な価値観も、私と似ているから、なんか好感がもてるのだろう。良い意味でも、悪い意味でも、The Iron Lady といわれ、尊敬され、敬愛され、でも、恐れられ、疎まれ、嫌悪された人でもある。ただ、人から嫌われるのが怖い人は、絶対に上にいけないし、カリスマもないよね笑。そんな奴は程度が知れているし、それはただの偽善者だ。アメリカでも日本でも、どの党でも、今の政治家に多いのがダブルスタンダードの偽善者か、大馬鹿者か、詐欺師だね。誰とは言わないけど。Margaret Thatcherは、それとは無縁だ。
ちなみに、このブログでも何度もいっているしプロフィールにも書いてあるが、私は、イギリス人ではないが、イギリスのエリザベス女王を、尊敬している。絶対君主だ。ずっと女王にいてほしいぐらいだ。アメリカ国籍の私は、イギリス人が羨ましい。アメリカの大統領で、心から尊敬できる、ファンになれると思うような人は今まで1人もいなかったし、これからもいないだろう。だが、私はエリザベス女王を心から尊敬している。
年老いた小さい身体なのに、なぜか威厳があり、存在感があり、カリスマ性がある。イギリスといえば、女王!!女王といえばエリザベス女王!!それぐらい世界的にも人気なお方だ。
イギリスのエリザベス女王と、このサッチャー総理は、一時期、考え方の違いがあったけど、でも二人とも年齢以外にも共通点がある。二人とも、努力家で勉強家で、責任感が非常に強く、心から国の為を想っている事。自分や自分の家族より、国の事を想っている事。そして、2人とも、素敵な夫が一番のサポーターで、ずっと側にいた事(そして彼女たちも夫の事をとても愛しているし頼りにしている)。この他にも共通点は様々あるだろうけど、ぱっと思いつくのは、それらだ。
この映画の内容は、総理大臣を辞めたあとの、サッチャー自身の回想がメインだ。
ずっと傍にいてくれた夫はもう死んでいるが、夫が死んだ事を受けいられない、そんな元総理大臣。
以前の威厳はなく、寂しそうな年老いた老婆だ。
だが、リタイアしたあとでも、夕食の席なので、政治の話をふれられば、たちまち、総理大臣になる!!そんな人だ。辞めたあとも、ずっと国の事を、政治の事を、考えてた人だ。思想はどうであれ、本当に国の事を想ってた人だ。
サッチャー夫人には双子の男女の子供がいるが、この映画では、娘しか出てこないけど、サッチャー夫人が、息子を溺愛して依怙贔屓していたのは有名な話だ。The Crown でもそう描かれていた。
子供たちを依怙贔屓、ましてや、双子の場合は、明らかに、子供に悪影響だろうが、サッチャー夫人も人間だ。完璧な聖人ではない。ただ、それが子供への悪影響にもなって、今でも子供たちの仲は悪い。
男女の双子って、恋人のように超仲良しなパターンと、敵のように仲が悪いパターンがあると聞いたことがあるが、サッチャー夫人の双子は、いたっては後者だね。母親が溺愛しすぎたせいか、息子の方はバカ息子。迷惑かけまくる奴だ。逆に娘の方が優秀だ。しかも、母親の世話をしていたのは、娘だ。皮肉なものだ。
一番可愛がってた息子は、遠くの地で好き放題しまくる。側にいるのは、娘。
本当に皮肉なものだ。
ただ、政治家としては完璧主義者だろう。
国の事を本当に想っている、偽善ではなく、本当に国をよくしようという想いがある。
弱者への思いやりがないと言われる人だけど。
でも、個人的に、私は彼女の自己責任論が好きだし、私の両親もそういう考え方だ。そもそも、国は慈善事業じゃない。国は、貧しいものに施しを与える教会ではない。国は国だ。慈善で成り立てるほど甘くはない。偽善ならなんとかなるかもね笑。なにより、サッチャー自身が、Working Classからの出身だから、説得力ある。彼女は別に貴族でもなければ資産家の娘でもない。Grocery shop の娘から、とっても勤勉で努力家な父親の教えを守り、父親を尊敬し、一生懸命に、勉強して、働いて、自力で、這いあがってきた女性だ。鉄というならば、彼女の精神こそが、鉄だろう!
みんな平等とか、弱気ものに、施しをとか、確かにある程度の施しは必要かもしれないが、やりすぎるとかえって怠け者が続出するし、それに頼ってしまうと人は、もうそれなしには生きていけない中毒者が増える。そう、多すぎる施しは、中毒性があるドラッグのようなものだ。そして、何かあると、すぐに、社会のせいにして、人のせいにして、仕事もすぐやめたがる。我慢をする事なんか能にない。そして努力もしなくなる。そういう無責任な連中が増える。最近多い。誰の税金を使ってると思ってるんだよ笑。一生懸命真面目に働いて、税金を納めてる私らの税金だよ!あと収入が多いのは努力の証でもある。そして収入が多い人が一番税金を納めている。でも、一番、税金から施しを得ているのは、そもそも税金すら納めていないであろう連中だ。競争社会は常に競争社会であるべき。そして、勝者にはトロフィーが必要。金だろうと名誉だろうと。それをみて、みんながもっと努力をして、上を目指す。そうすると、どんどん優秀な人間が増え、素晴らしい製品も増える。底辺や落ちこぼれも増える?それこそ自己責任だ。もちろん誰もが勉強できる場を、国が与えるのは重要。どんな人でも貧しい人でも学べる場を作るのは重要だ。だが、それからは自己責任だ。私の家族もそういう考え方で、私が通ってた有名進学校もそういう学校だった。自分の得意分野をみつけるのは大事だが、「やるなら一位を目指せ!、2位でも3位でもなく、1位だ!」というのが、私の父の教訓だ。あと、「他の人がやってるから、やりたいのなら絶対にダメだ!本当に自分がやりたいのか、論理的に説得をしてみろ」、これも私の父の教訓だった。
そういう家庭と学校で育ってきた私は、もちろん努力をしてきたし、他人や一度も金を借りた事はないし、生活保護を受けた事も一度もない。私は、まだ金持ちではないし、兄や弟ほど成功者ではないし、親友や恋人ほど稼いでもいないが、それなりに、1人でも、ぼちぼちと生きていける生活がある。
なぜか仕事量&税金は毎年ふえる一方だけどね....笑。
今の社会は、ちょっと、弱者(笑)に甘すぎる。
ちなみに、アメリカ国籍で白人男性(一応、アジア系の血も入ってるが見た目は白人)の私の相方は、BLM連中がウザすぎて、仕事に支障があり、黒人と女性に優遇しろ!!みたいな会社ルールもあると言っていた。白人男性が逆差別されている始末だ!!!真面目な努力家なのに.....
こんな世の中でいいの???
Rich, White, Man が、今アメリカで一番迫害されていると言ってたな。
Richなのも、彼ら自身の努力の賜物の場合がほとんどなのに。
死に物狂いで勉強して働いて、競争社会に勝った人達や、成功した人達の税金『だけ』を増やしたら、そのうちどうなるんだろうね。クソリベラルが目指してるのは社会主義?共産主義?まあ、きれいごとだけ並べて、底辺とバカを騙して、一番、金銭的に得をするのは、努力した者でも、必死に勉強したものでも、貧しいものでもなく、上層階級の中のごく一部だろうね。だから、リベラル政治家は、慈善家のようにみえて、偽善家だ。共感できる人なんか一人もいない。かといって、トランプ大統領のような人もどうかと思うけどね。国そのものより、金銭的な利害が関わるビジネスにしか頭がないようだし。(ビジネスも重要だけど)
それに比べて、サッチャー夫人は、確かにどうかと思う政策もあったが、国の事を真剣に、心底想っていた人なんだなと感じたから、私はけっこう好きになった。
まあ、政治の話になってしまったが、今のご時世、本当に色々と想う事はある。
だから、こういう映画にも興味を持ったのかもしれない。
今のご時世だからこそ、サッチャー夫人に興味を持ったのかもしれない。
女版のトランプかなと、よく知らない時は、そう思ったが、実際は違う。
そもそもトランプは政治家ではない。大統領になったあとも、彼はビジネスマンのままだ。政治家の器は一切ない。だが、サッチャー元総理大臣こそは、政治家の器だろうと思う。真の政治家だ。彼女の幼少時代と父親の教育、類まれなる勤勉さ、真面目さ、政治への飽きる事がない興味、そしてなにより、国を想う心がある。
政治家人生の晩年は叩かれたりもした人だが、この人の功績も大きいだろう。
話は変わるが、サッチャー夫人の夫は凄いと思う。
やはり、エリザベス女王もそうだけど、夫のサポートは大きいね。
そこらへんのラブストーリーには興味ないが、サッチャー夫妻のラブストーリーこそが、真のラブストーリーだ。ちょっとうらやましい。
ただ、サッチャー夫人の子育ては、微妙だろう。せっかく双子の男女が産まれたのに息子だけ依怙贔屓した事で有名な人だから。娘の事を虐待してたわけではないけど、精神的に辛い想いはさせただろうね。
色々と、見どころ満載で、すごい努力家で立派な総理大臣だな!と思う部分もあれば、寂しそうな人だなと思う部分もあるし、とても良い映画だったが、同時に、切なくて、感慨深い映画だった。
最後に...サッチャー夫人、とても青が似合う。
映画の感想は以上。
ここから自分語りだが...........(てか、自分の記録日記のようなチラシ裏ブログなので、自分の書きたい事を書くけど...)
私は結婚願望ないので、子供をつくる気もないけど、子供ができたら、絶対に依怙贔屓はしないように、平等に育てたいと心底思う。私の両親も、お気に入りとかはあったけど、基本的に育て方に関しては平等だったと思う。競争心も掻き立てつつ、基本的な環境は平等だった。
まわりからも、子供の育て方が、すごく平等といわれてる両親だ。でも両親も人間。お気に入りは誰!とか絶対に言わないけど、私も鈍感ではないので、わかる。
ちなみに母のお気に入りは、外科医である弟。父のお気に入りは、金融エリートで優秀な兄。私は.........失笑。兄弟の中で一番の落ちこぼれ。でも、それなりに甘やかされてきたと思うし、落ちこぼれだから、そこまで変な期待はなかったし、何かミスっても、まあしょうがないよね...って感じはあった。もちろん努力をしなかったら怒れるけど。でも兄と弟の方が、デキる子だったから、プレッシャーはあったかもしれない笑。あと、兄と弟は、一番、私を大切にしてくれているし、私はさみしいと思った事は一度もないかな。
それに、母と私は、今では親友のような関係。
両親も人間なので、まあ、お気に入りはあるだろうけど、大げさな依怙贔屓はしなかったし、なんだかんだで平等だったなーと今でも思う。逆に、溺愛のあまりに変なプレッシャーをかけられなくて良かったかも笑。
母の弟への溺愛っぷりは、私からみても面白い。私の心配はあまりしないのに、食から睡眠時間から健康まで、何から何まで、弟の事となると、心配しまくる母。まあ、娘の私からみても、そんな母は可愛いけどね。
息子はいくつになっても可愛いんだね。まあ、私も、弟はたしかに可愛いけど。
でも、母には、たまには、私の事も心配しろ!!と文句を言う。
父も私の事はあまり心配していない。父親は娘を可愛がるというが、とんでもない。
私の父は、けっこう放任主義だ。やる事さえ、やっていればね。学校も落第せずに、ちゃんと卒業できれば...という感じだ。逆に、彼氏つくっても、どうでもいい感じだったし、娘はやらん!!とか、そういうタイプでもない。逆に、こんな娘でも、彼氏できるんだな(失笑)って態度だった。
あと、若い時は、ミスコン優勝した事がある、元モデルの母が、私より美人だからってのもあるだろう。
今でも、お母さんの方が綺麗だって、私の前で堂々という父親だ。私は、父親から、あまり可愛がられてないかも笑。でも、私はそれで傷ついた事なんかない。努力をしようという気持ちになるし、逆に開き直って好き放題やってる部分もある。
でもまあ、依怙贔屓はいけないなーと思う。人間だから、なかなか難しいけどね。