『Hereditary (ヘレディタリー/継承) (2018)』
<個人的な評価:10点中6.5点>
下記、個人的な感想です。
ネタバレありです。
ネタバレありです。
面白いときいたのでみたけど個人的に、ちょっとな、という部類でした。
とにかく、CRAZYすぎる。不気味で、なんか気持ち悪い。不快感。
幽霊とか呪いとか、そういうのとは、ちょっと違う。でも、ちょっとな、という部類。個人的に、ですが。
でも、つまらないという意味ではない!むしろ、目がはなせないし、作品としては良いと思いますが、生理的になんだか不快感を感じました。
それが狙いか!?
まあ、一応ホラーですしね。不快感かんじるのはしょうがないけど。
でもね、とにかく、CRAZY。母親が特に。
だからこそ、演技がすごいし、恐怖を感じた。母親役のToni Collette、すごい演技でした...
話のあらすじは、なんだか暗そうな4人家族。両親に兄に妹。妹はアレルギーもちで、ちょっと不気味な感じの子。真面目な父親に、少し病んでそうな母親に、根暗そうな兄に、不気味な妹。そんな家族。
祖母(母親の母)をキッカケに、歯車が動き出し、どんどんおかしな方向に、どんどん狂っていく母親。
この映画、とにかく母親アニー・グラハムがやばいね。
ミニチュア模型アーティストでもある彼女は、長年疎遠であった母エレンの死をきっかけにグループ・カウンセリングに参加。アニーはカウンセリングの席で、母が解離性同一性障害を発症していたこと、父が精神分裂病で餓死したこと、兄が極度な被害妄想が原因で自殺したこと、そして自身も夢遊病に悩まされていることを語る。彼女は先天性遺伝による精神疾患がいずれは自分の子ども達にも発現することを心配していた。
そして、物語の歯車はどんどん動き、最悪最凶の事件に発展。
ある日、アニーの息子で高校生のピーターは友人宅のパーティーに行くため、母の車を借りようとする。
ここまでは、よくある話ですね。
ピーターが飲酒したり、問題を起こすのが心配な母親。
ここまでは、わかる。だったら、行くなって言え!
そして、ここからが私的には、は?です。
アニーは、ピーターに、13歳の妹チャーリーも連れていけと!
チャーリーは行きたくない!!!って言ってるのに、無理やり、半ば強制的に兄と一緒に行けと母親に言われる。ってか命令される。やばいな。
この時点で、この母親、ちょっと狂ってるなと思いました。私的にはありえないですね。
兄と妹が普段から共通の趣味で仲良しで、年が近く、共通の友達がいれば、一緒にPARTYも全然ありです。
私も一つ下の弟と一緒にPARTYいったりしたし、共通の友達もたくさんいる。兄妹が一緒にPARTYいったり、他の人と一緒に遊んだりするのは全然いい。いいんですけど...
でも、この場合は、ちょっと待て!!なんですよ。
チャーリー嫌がってるし、明らかにPARTYって柄じゃないでしょ。
年齢も離れてるし、共通の友達もいない。こんなのPARTYじゃなく地獄だよ。
兄の方も、ちょっと変わった不気味な妹をつれていくのも、奇怪な目でみられるよ。
私が、この兄なら、この時点で、PARTY行くのやめますね。
明らかに場に馴染めない嫌がっている妹を連れてまで行くPARTYになんの価値もない。
自分の為に、妹の為にも、私なら、絶対いかないですね!
そして、それでも妹を連れていくなら、100%全責任もって面倒みろよ!と思う。
しかし、この兄もダメな奴。高校生だからしょうがない部分もあるけど、でも、なんだかな〜と思う。
案の定、パーティーでは一人きりにされてしまったチャーリーがナッツ入りのケーキを食べてしまい、アレルギー発作を起こす!!
ほらな、やばいよ。
そもそも、重度のアレルギーがあるチャーリーに、強制的にPARTYに行けっていった母親がおかしいんだが。高校生の兄が、そこまで仲良くもない妹の面倒をみれると思ったのか。
明らかに、この兄は、妹かわいい大好き、妹萌え〜ってタイプでもないし、妹の方も、お兄ちゃんかまって〜ってタイプじゃないでしょ。
妹が放置されるのを、まともな母親ならわかるはず。ちゃんと子供の性格を把握してない母親なんだろうな。
そして、ピーターは妹を病院に運ぶため車で夜道を疾走。呼吸困難にもがき苦しむチャーリーが車の窓を開け顔を出したその時、ピーターが路上に横たわった動物の死骸を避けるためハンドルを切り、道路脇の電柱とチャーリーの頭部が激突してしまう。うわあああああ。やばいですね。
ピーターはショック状態になり誰にも事態を報告しないまま、自宅の寝室に戻り、翌日、頭部のないチャーリーの死体を発見した母の悲壮な叫び声が響き渡る。
この頭部のないチャーリー、グロすぎます。
可哀想なんだけど。でも、本当に気持ち悪いという気持ちが上回る。
ホラーというより、なんか異質な、不快感。この映画をまとう異質な空気がやばかったですね。
チャーリーの死をきっかけにアニーは、さらに壊れてしまう。ちなみに、この死んだチャーリーって子は、お祖母ちゃんこ。チャーリーも、兄ピーターも、あまり母親のアニーとは親しくない。
なんだか、アニーは孤立しているなと感じました。夫は優しいけど。でも子供達とは距離があった。
ある日、アニーは、カウンセリングでジョーンと知り合い、ある日、彼女の自宅に招かれ交霊会の儀式を行っているところを見る。そこでの体験を経て、アニーは交霊の儀式が本物であると信じ、チャーリーのスケッチブックを使い自分も交霊を儀式を行い娘と交信しようと試みる。交信は一旦成功するが、夫スティーブによって儀式は中断。それ以降、ピーターも狂い始め、精神がどんどん病んでいってしまう。
ピーター、憑依されているのかな。
チャーリーは生きている間も不気味だったけど、あの、コッ、コッ、って喉を鳴らすあれ、なんなの。
不気味です。
死んだのに、その、音が聞こえるだけで、チャーリーいるのかなってわかりますね。
どんどん狂っていく家族。一番狂っていったのは母親。そして憑依されつつある息子ピーター。
ある日、アニーは、自宅の屋根裏部屋で母の首のない腐乱死体を発見!!
そこにはカルト教団の儀式のようなものを行う生前の母とジョーンの姿が映った写真が残されており、母が「ペイモン」と呼ばれる悪魔を崇拝するカルトの長だったことを知る。
そう、幽霊というより、カルト系ホラー映画でした、この映画。
アニーは、夫に状況を説明しようとするが、夫は、アニーを精神病扱いして、まともにとりあえってくれない。まあ、実際に本当に精神は病んでいるけど。
絶望したアニーは、自分も焼け死ぬ覚悟で、チャーリーのスケッチブックを暖炉に捨てるが、自分ではなく、なんと、夫スティーブの身体が炎に包まれ、夫は焼死!!!!
唐突で恐ろしいですね。
アニーの精神は完全に崩壊。
アニー、そして、なぜか、超アクロバティックになっていく。憑依されているのか。
とにかく、強烈すぎ、アクロバティックすぎて、ただただCRAZY。
気持ち悪いです。
ピーター、は暖炉の前で父スティーブの焼死体を発見。
そして、なぜか超アクロバティックな母を発見。
天井を這って移動するアニー。やばすぎ。怖いというより、CRAZY。笑ってしまう部分もあるが、CRAZY。
そして、なぜか全裸の体に不気味な化粧を施した見ず知らずの男まで出てきた。(←誰だよオッサン)
瞬間移動で襲い掛かってくるアニー。
ピーターは振り切って屋根裏部屋へと逃げ込む。
屋根裏への天井を、頭突きしまくるアニー。(←もう、ここで笑うしかない)
屋根裏部屋でピーターが発見したのは、カルト教の儀式。
それに気を取られている隙に、いつの間にか、テレポートまで習得したアニーが、天井に浮揚。
今度は襲い掛かってこないが、なぜか、ワイヤーで自らの首を切断し始める。
もう意味不明なんだけど!!なんですか、このキチガイ行動のオンパレード!!!
そして、目を疑う光景に唖然としている所にいつの間にか全裸の人々、カルト教団の連中が、そこにいるし!!(←いつ、どこから、どうやって入ってきたの!やばすぎ)
ピーターはパニックに陥り、屋根裏の窓から外へ飛び出し地面に落下して死亡。
死亡と思いきや。チャーリーが完全に乗り移ったようだ。
ピーター(中身はチャーリー)が、周囲を見回すとツリーハウスに首から上を失ったアニーが浮遊して中に入っていくのを見かけた。庭の周囲にいるカルト教団員に見守られながらピーターもツリーハウスの中に入る。
そこにはジョーンと、カルト教団員が、いつまにか集会を開いていた。
チャーリーの頭部が飾りつけられた像が祀られ、その前には首のないエレンとアニーがひれ伏していた。
カルト教団員たちはピーターに王冠を被せて彼の前にひれ伏し、悪魔ペイモンの復活を祝うのでだった。
個人的にとにかく、CRAZYすぎて意味不明でした。
以上。
発狂して天井這いまわり頭突きをしたり首キリキリするヤバい母親
急に出てくる全裸のおっさん、おばさん軍団
別の意味でホラーだよwって思った映画でした
カルト集団やばいですね
OMENのようなサタンとかのような悪魔的な怖さはないんですけど
なんか悪魔よりカルト集団の人間が怖いなと思った