癌と共に生きる　手術→放射線治療→化学治療

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記憶の中でも、改めて思い返してみても、
母は強い人だった。
とにかく我慢強い。

母が強いというよりは、女性が強いのだと思う。

精神力、我慢強さは本当に強い。
特に、子供を産んだ女性は書くが違うとも感じる。
私個人の偏見なのかもしれないが・・・。


何か異変があったとしても、問題を抱えたとしても、
すべてを打ち明けてはこなかった。
要所要所では相談してくれたりもしたが、
母自身が我慢すれば解決できるような事象については
わざわざ報告してくれない。


結局のところ、子供たちに迷惑を掛けたくないのだ。
それもわかる・・・同じ、子を持つ親として、
母の子供として、両方の感情が入り乱れてしまう。


あの精神力の強さって・・・
あの小さくて細い華奢な身体のどこにあの強さが・・・

倒れた時も、結局は限界を超えていた。
倒れるべくして倒れた。
確かに母は元気が無かった。
気づいていたのに、自分の事優先で
・・・気づかぬ振りをしていた。

母の我慢強さを隠れ蓑にして、
ずっと・・・母を放っておいたことになる。


我慢強い母だったからこそ・・・だ。

母親という生き物の精神力の強さって、
あの強大な精神力はどこから湧いてくるのだろう。
どこに隠し持っているのだろうか？

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