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2019年02月18日

中2で公開授業

公開授業を行った。
授業評価で上位だからと、毎学期、公開授業がやってくる。

今日は、中2の数学。実際は高校一年生の数学Tの内容の、『論証・命題』の導入部分。
数学の教員にとっては、いちばんやりにくい部分。
私としては、公開する分野はどこでも良かったのだが、今回はあえて難しい教材にしてみた。

私のいつも通りの授業で、自分としては面白みのない、つまらん授業だったが、見に来て下さった先生方の評価は高かった。

放課後の反省会で、いろいろアドバイスを頂いたが、何が良かったのか検証してみると、要は、「数学の授業でありながら、いろいろな分野に触れて生徒の興味関心を引き出していた」、ということらしい。

数学は真か偽かの二選択の世界。そのため、自然科学を勉強して、傾倒しすぎると、世の中ものも、この二者択一の世界に陥りやすい。

しかし、現実にはどちらとも言えないことは、世の中にはいくらでもある。
「数学的に証明できないから、認められない」
という、唯物的な考えに陥りやすくなるわけだ。

そんな危険性をはらんだ分野であることは、あえて指摘してみた。

併せていくつかの論理問題を紹介して、論理の難しさの奥深さも垣間見させた。

だから、今日の授業では、できるだけ数学用語を控え、あくまで私の提示する「論理」を考えられるような、そんな授業をしてみたのだ。

自分で点数をつけるとすれば、合格点は出せないが、それでも、見学した先生たちは、「大いに参考になった」、と持ち上げてくれた。

授業中の生徒たちの反応は、いつも通りなので、私としては、特に気負うことなく、いつも通りの授業をしただけのことなのだが、もう少し、「見せる」公開授業にした方が良かっただろうか…。

昨今の体調不良が響き、今回も授業の序盤、立ちくらみで倒れそうになったが、
「ここで倒れたら大騒ぎになる…。」
と、我慢しながらの授業だったが、だれもそのことには気づくまい。

それが、ある意味、「授業の見方が甘い」のであって、授業見学している先生ならば、そこまで見抜くくらいでないと、授業中の臨機応変な対応はできないだろう。

「授業力を上げたい」、と願う勉強熱心な若い先生に参考になるなら、いつでも授業を公開してもよいのだが、昨今はそうした先生方も少なくなったように思える。

「授業中、どこを切り取っても素晴らしい…」
という授業を目指して教員生活を送ってきたが、解脱することなく退きそうだ。







2019年02月17日

まもなく入学説明会

私の学校では、2月になると新年度人事に動き出す。たいていの場合、2月下旬に入学説明会があり、そこで新入生の学年主任や担任が発表されるからだ。

「この人が、学年主任ですよ。担任の先生方は、この面々ですよ。」
と、早めに保護者、生徒に知らせるのは、ある意味サービスでもある。
学年主任が決まっているので、入学前ながら、保護者や生徒全体に話をすることもできるし、逆に入学前の個別相談もしやすいという訳だ。
公立校のように地元から入学してくる訳ではないので、そういう情報は、入学後とても参考になる。

とは言っても、入学時の情報が果たして、その後の中学校生活の指導上どれだけ活かせるかどうかは、何とも言えない部分がある。

得た情報をもとに、こちらが身構えていると、結局は何も起こらない。そうでなくて、ノーマークの生徒の方が、いろいろな事をしでかすのである。そちらの方が割合的にも多いのだ。

来週末には、入学説明会が行われる。
入学前の説明と共に、制服や体育着の採寸など、入学前の準備を一気に行う。
まさに教員総出で、この説明会を迎えるのである。

入学学年のスタッフになれば、入学生対応になるが、そうでなければ、さまざまな役割を果たす。
校内誘導やら、駐車場誘導など、ありとあらゆる仕事がある。
一方で、土曜日開催となれば、在校生は授業があるので、授業を行いながら、平行して入学説明会を運営していく訳だ。

入学生対応のときには、
「すいません。実は…。」
と、ビックリするような情報を持ち込んでくる保護者もいる。

学年主任や教科主任は、入学前の説明も行うが、ホールの舞台壇上から、新入生を見ると、だいたい雰囲気は見えてくるものだ。

中学入学ならば、相手は小学六年生。
緊張してる児童もいれば、親に甘えてべったりの子もいる。友達同士リラックスしすぎて、休憩時間に校内を駆けずり回っている子もいる。

そんな時は、遠慮せずに注意する。
新しい学校の厳しさも教えなければならないからだ。

この春高校を卒業していくT君は、2年上の兄に続いて入学してきたが、説明会時の態度がとてもよかった。

一番前の席に、親と離れて一人座り、数時間に及ぶ説明会の最中、微動だにせず、姿勢良く座り、話している人を凝視していた。

「こんなに緊張状態で大丈夫かな…。」
と、思ったが入学後は少し砕けて、心配するほどではなかった。

すぐに野球部に入り、中学、高校と六年間続けた…。
成績も優秀で、他の範にもなった。

昨日久しぶりに声をかけたが、今でも元気が良かった。
国立大学受験のために、最後の仕上げをしているのだろう。

自分は歳をとっていないつもりでも、生徒はどんどん成長していく。
学校説明会時の小6の面影は、もはやない…。

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2019年02月16日

生徒の成長と共に歩む

中学の生徒会の改選時期が近づき、昨日、立候補の締め切りとなった。

「誰も立候補しなかったらどうしよう…。」
という、私の不安は払拭され、生徒会長に4名(1名枠)、副会長に2名(1名枠)、執行役員に6名(2名枠)が立候補した。いよいよ来週から選挙活動が始まり、木曜日には投票だ。

「なかなかリーダーが出てこなくて…。」
と、以前の校長面談では泣きを入れていたのだが、「自分から進んで生徒会をやろう」、という生徒が何人も出てきたのはとても嬉しい。

もしかしたら、「3月で学年主任が終わりだ」と、ほっとした私の吹っ切れた気持ちが、押さえつけていた生徒の心を解放したのかも知れない。

立候補の決意文もすべて読んだが、どれも思いがこもっていて立派だった。
誰が生徒会役員になっても大丈夫だろう。

先週の立志式を終えて、学年が少し成長したようだ。

「黙っていても、彼らは良くなる…。」
と、昨今は半ば諦めかけつつあったが、彼らも大人への一歩を歩み出している。

「未熟な彼らを支え、思う存分羽ばたかせてやろう。」
というのが、我々教師の役割だ。

「型にはめられては困る。彼ら成長力を信じて欲しい…。」
どこかで、校長にそんな話をされたことを思い出す。

生徒が悪さをすれば、それは、担任やら学年主任の責任だから…、と小さくなりながらビクビクする。しかし、それよりも、
「そんなことは、当然想定済み。起こるべくして起こったことで、彼らの成長の証しだ。」
と、考えられる方が絶対的に優れている。

ある程度の経験と、ある程度の年齢にならないと、そうした達観した境地には慣れないのだろうが、私も、そう気づかなければならない状況になった。

生徒の成長を見守りつつ、我々教師も心の成長をしているのだ。
だからこそ教師は面白いし、やりがいがある。
と共に、日々の精進の継続が求められる。

授業のときも、知識の切り売りのようなことはしたくないものだ。
我々教師が、日々学んだことを、生徒に伝え続けたい。

私の存在が、彼らの成長のよすがになったかどうかは分からないが、そばにいて見守らせて頂けたことは事実。

貴重な経験をさせて頂いていることに感謝だ。

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2019年02月15日

学年の先生方の指導!?

「丹澤先生、ちょっとT先生の件で、お話があるんです。」

近くの席に座っている二人の女性の先生が、深刻な顔をして相談に来た。
聞けば、「T先生の臭いが気になる」、と言う。

「お風呂に入るんでしょうか。」
「いつも来ている背広やシャツも気になります。着替えていないのではないでしょうか。」
矢継ぎ早だ。

学者肌で、マイペースの新人T先生、
どちらも当たっているだろう。
要は、女性から男性にあからさまに言うのははばかれるので、学年主任でもある私から注意しろ、という訳だ。

正直、「こんなことまで注意しなくてはいけないのか」、というジェネレーションギャップに悩乱されながらも、承諾した。

後日、この件は本人を呼んで注意した。

今朝は、最近不登校気味のSさんのことで、一悶着があった。
登校しているはずなのに教室にいないので、校内を探し回ったのだ。
ところが、Sさんは登校していなかった。
出欠をチェックするP先生が、見逃していたのだ。

「先生、困るんです。P先生、仕事してくれないんですよ。まだ二年目だから、仕方ないかも知れませんが、生徒に関することなので、責任を持って欲しいんです。今日だって、授業は一つしかないのに、『英検で忙しい…』、ってSさんのフォローしてくれないんです。丹澤先生から注意してもらえませんか。」

隣の担任が、そう訴えてきた。
学年主任である私に、きちんとさせるべくけじめをつけろ、と言うわけである。

学年のいろいろな行事でも、積極的に動く人がいないと、動いている人への負担が増える。

せめてその場にいてくれるだけでも、ありがたいのだが、顔すら見せなければ、「○○先生、何やってるの?」、という思いが湧いてくる。

「私の仕事ではない…」、と思われても困る。
皆でやらなければ、行事は回せない。

学年会でも
「全員で仕事をしてください。ほんと、困るんです。」
と、隣の先生から苦言があった。

新人ばかりの学年だが、動きが鈍いのは、私の責任だ。
「申し訳ありません。」
と、心の中でわびながら、いろいろな先生の動きを見る。

もう少し一体感が出せればいいのだが、私には力不足のようだ…。








2019年02月14日

活躍する中3

今年の冬は本当に暖かい。
私が住む地域では、この時期はたいてい夕方4時頃になると、気温は氷点下に突入するのだが、今年は日没後もなかなか気温が下がらない。

外の部活を毎日している私にとっては、とてもありがたいのだが、本来の姿からかけ離れていると、何となく不安を感じるものだ。
近くの少し標高の高いところも、今年は積雪が少ないようだ。

毎年11月下旬から4月初めまでは、降れば雪になるのだが、今年は時折雨が降る。

ある高校生が言う。
「これで、地球温暖化論者が元気づかないといいですね…。」
ずいぶん洒落たことを言う。

炭酸ガスで地球は温暖化して、環境が破壊されていると言うが、真実はそうではない。
長期的に見れば、地球は暖かくなったり寒くなったりしているのだ。

ひと頃、「温暖化対策だ!」、と叫ばれていたが、原発稼働中止で、その声は小さくなった。
原発を補うため、ガンガン火力で対応している。
それでも日本の電力供給は、今でも綱渡りだ。

私の学校は、各教室にエアコンがあり、一年中好き勝手に使うことができる。
原則、生徒は操作しないことになっているが、これまた徹底できない。
だから、
「誰だ、28℃の強に設定したのは!」
などと叫んでも、
「○○先生です。」
などと、答えられ、こちらもカクンとする。

それでも私は必死の抵抗、
「チョコレート溶けちゃうよ…。」
などと、おどけて見せる
毎年2月14日、この日ばかりは、持ち込みが黙認されている…。

廊下に差してくる日差しは、まさに春。
なんだか二月とは思えない気候だ。

今日の学活は、中学生全員でスポーツ大会。
全員を縦割りのチームに分け、体育館でドッチボールを行った。

毎年のことながら、「寒くない」スポーツ大会は珍しい。

このスポーツ大会も中3が企画した。
そして、運営でも活躍した。
今朝の、全校朝会でも中3が立派に務めた。

何人もの先生を悩乱させ、退職させたあの学年も、3月には卒業だ。








2019年02月13日

やる気を出さねば

数年前の二学期のこと。年度末で退職されるあるクラスの担任であるH先生を、その学年主任が批判した。

「教室のもの、もう片付けているんですよ。今から辞める気満々なんですよ。」

確かに、片付け始めるのには、二学期はまだ早い。
だが、H先生は、手のかかる生徒に苦労に苦労を重ね、心労も重なっていたのだ。
当時は、私も、「もう少しうまく振る舞えばいいのになぁ…」、と思っていたが、今になってみれば、気持ちはよく分かる。

今朝、教室の学級文庫を見て、
「これは、いずれ片付けよう…。さすがには今はできないが、三学期の終業式が終わったら、引き上げよう。」
と思った。

生徒によかれと、すべて私の自腹で買った書籍だ。
自由に貸し出しているが、この学年になってからは、未返却が大幅に増えた。

「勝手に自分のものにしている」、訳ではないだろうが、「借りたことすら忘れてしまう」、いい加減な生徒が多いのだ。

学力のレベルが下がると、自ずと生活力も下がっていく。
以前ならば、貸し出し簿も何も必要なかったものが、今はでは、
「返してくれ。」
と、叫んでも戻らない…。

あたかも自分のものの如く、机の中に入れっぱなしにしたり、ロッカーに入れていたりする。

こんな些細なことも、私ががっかりしてしまう原因の一つなのだが、何かがおかしい。

少し彼らとの距離を置けば、もしかしたら、またエネルギーが復活してくるのかも知れない。

隣の学年主任を見るたびに、「すごいなぁ…」、と思う。
何事もなかったかのように、すーっと学年が回っていく。
それに比べて、私の学年はエンスト寸前だ。

来週、また公開授業をすることになった。
生徒からの授業評価が高いとのことで、今度は自分の学年での授業を行う。

授業が最後の砦になっているようにも思える。

また、今週末で中学校生徒会の立候補受付が終わる。
T君に、
「立候補用紙は?」
と、吹っかけてみた。

誰かが立候補しなくてはいけない。
半分冗談で、
「俺の最後のお願いだよ。」
とも言ってみた。

何とかなるだろうけれど、育てた生徒たちが花開くのはずっと先のようだ。








2019年02月12日

春は近いか、遠いか…

授業中にふと、窓の外のクヌギの幹を見ると、一羽の野鳥が飛んできた。
あのきれいな緑色は、おそらくメジロだろう。

「いよいよ春が近づいているんだなぁ…。」
と、ほくそ笑むと、さらに一羽、メジロが飛んできた。

「番いだったのか…。」
何となく嬉しくなった。

授業中なので、私が何も言わなければ、生徒たちは誰も気づかない。

私は、こうした自然を発見するのが好きだ。
ほとんどの場合、生徒にも伝えて、自然の素晴らしさを語るも、昨今の子供たちは、そうしたことにはあまり関心がないらしい。

自然に恵まれた立地条件は、彼らにとっては、単なる田舎にしか過ぎないのだろう。

今朝、管理職に呼ばれて、4月からの来年度は、「学年主任、担任を外す」旨が伝えられた。
「少し休んで、エネルギーを充電して下さい。」
という指示だ。

お休みをいただけると言うわけではない。どこかの学年に入って、英気を養え、ということだ。
「一年経ったら、また担任に戻しますから…。」
と、何度も強調されたが、今のところ未練があるわけではない。

昨年秋の私のエネルギー不足を見て、「このままでは退職してしまう」と、思ってのことだろう。

「辞めるなんて言わないで下さいね。私がいるうちは辞めさせませんから…、」
とも、言われた。

今の学年クラスを卒業まで担当できないのは、多少の寂しさはあるが、多少のストレス減にはなるだろう。

正直、今の高2が卒業するときに、私も一緒に卒業しようと思っていたのだ。
その後の収入の目処が立たなければ、安易には辞められないが、辞めるならば、いい状態でいたい。
打ちひしがれて、「もう限界」、という立場で去るのは、どうしても避けたいと思う。

「一年間頑張って、辞めていかれるのは困るんです…。」

私の気持ちを察してか、そんなことも言われた。

「余裕ができたら、少しご自分の時間を取ってみて下さい。」

そんな余裕ができるのかどうかは分からないが、立場上、気持ちの上では少しの余裕はできるのかも知れない。

今朝の話は、きっと校長にも共有される。
辛いのは、校長から腫れ物を触るような感じで、声を掛けられることだ。

彼自身、話しにくいと感じて、その上の立場の管理職に頼んだのだろう。

年末には、気持ちは落ち着いていた。
年明けからは、体調を崩して、体重が大分減った。

本調子ではないからか、『情熱』は湧いてこない。

それでも、休み時間になると生徒たちと遊んでいる…。








2019年02月11日

友人の保護者と

立志式を終えて、教室で友人でもある保護者から声を掛けられた。彼の娘を今、担任しているが、兄が私を慕ってくれていたのだ。
兄の圭介は、中学卒業と共に転校していったのだが、途中で高校を退学してしまった。
そのまま高校生を続けていれば今は高3、受験の年だ

「圭介は学校を辞めてしまいまして…。」
「知っています。」
圭介は高認を受け、大学を目指している。

「センターは、数学と物理しか満足いく点数は取れなかったんで、多分希望しているT大は無理かと…。」
「一人で勉強するのは、大変ですからね。いざというときに励まし合う仲間がいるのといないのでは、大きな違いがあると思います。」
「圭介が辞めると言ったときがちょうど私も転職した時期だったんです。だから、強く否定できませんでした。」
彼は今は県有数の進学塾の幹部に戻っている。
「『絶対に後悔するなよ』、としか言えなかったんです。どうしても収入的に苦しくて…。」

彼は、立志式で感じた子育てを思い、思いの丈を私に伝えたかったのだろうと思う。

私は、
「圭介の人生ですから…。きっと自分で切り拓くでしょう。」
と、伝えた。

生徒一人ひとりにいろいろなドラマがある。自分で判断し、進んでいくこともあれば、自分にとっては不可抗力の中で、環境が変わることもある。

人はそうした人生を生きている。
明日のことは誰にも分からない。
だが、明るい未来を信じて、今日も一歩を踏み出す。

「妻も、異動できそうなんです。」
「それは良かったですね。ちょっと通勤が遠すぎましたからね。」

一頃、自傷行為を重ねていた娘も元気になって、今日も立派な発表をした。

「今度、圭介に連絡してみますよ。」
「きっと喜ぶと思いますよ…。」

「丹澤先生も、もう十年ですか?」
「はい。そろそろですかね…。」
と、笑い飛ばす。

そう言って、話を閉じた。
まだまだ私に声を掛けたいとおぼしき保護者が控えていたからである。

学校現場は、毎日がドラマだ。
生徒の向こう側に、その家族のドラマも垣間見える。

みんな、懸命に生きている…。








2019年02月10日

立志式を終えて

昨日の午後には、立志式を行った。
地元では、立志式が当たり前なので、私の学校でも行うようになったのだが、年々その質は高まってきている。

まずは、学年全体で歌を披露。
感謝の思いを込めて、12月に行った合唱コンクールの自由曲を学年合唱。
さすがに歌い込んでいるだけあって、聞く者に思いが伝わってくる。
保護者の中には、この歌を聴くだけで涙があふれてくる方もいる。
もちろん私だって、うるっと来た。

続いて、実行委員長生徒の言葉。
お願いしたT君は、前日立派なスピーチ原稿を見せに来た。
「何も言うことはないよ。思いを込めてくれればそれでいい…。」
私は、そう言って合格点を出した。一切手を入れることはなかった。

T君のスピーチには、吉田松陰の言葉の引用ばかりではなく、「夢、志、目標」についての段階についても触れられるなど、とても立派なものであった。

続いて、サプライズ映像。
これにも泣けた。
保護者も泣いた。
生徒たちは、自分たちの写真が出るたびに、笑いが出ていたが、私や保護者の世代は、別の意味合いがあるのだ。
「ここまで元気に育ってくれてありがとう。」
「あの頃の『愛』をありがとう。」
そういう思いが湧いてきて、涙が溢れてくるわけだ。

その後、一人ひとりの『志』の発表。

発表時間は一分だが、誰もが緊張する中での発表であっただろう。
どの発表も立派だった。
自分がこの先、どう生きていくかを、高らかに語っている。

そのスピーチには、「ここまで成長させてもらった」、という感謝の思いが満ちている。

その思いに、人は感動するわけだ。
食い入るように、自らの息子、娘のスピーチを聞く。

保護者も感動している…。

そして、ホールでの式典を終えて、教室に移動。

教室では、保護者に手紙を手渡す。
保護者は、生徒から手紙をもらえるなどとは思っていないので、これまた感動。

そして、生徒にはサプライズとして、全員分親からの手紙が渡される。

私は、
「この手紙は、この先宝物になるのです。」
とも語った。

申し訳ないけれど、時間の関係で割愛させてもらった知事からの手紙の何倍もの価値がある。

立志式には、地元の女性会より一人ひとりへのプレゼントも頂いた。

皆に支えられた立志式。

「よかったよ…。」
と、上司。

「本当に感動しました。」
と、保護者。

こちらも、何とか乗り切った…。
改めて皆に感謝したい。








2019年02月09日

総合的学習の発表会

雪が降りしきる中、総合学習の発表会が行われた。
代表チームがパワーポイントで自分たちの研究テーマを発表する。
ジャンルは、「正しい歴史認識を学ぶ大東亜戦争グループ、「日本の素晴らしさを再発見するクールジャパングループ」、「日本の宗教から日本人に流れる普遍の思想を学ぶ、思想グループ」の三つ。各テーマ3〜4人の生徒が、一学期から研究を重ねてきたのだ。

…どの発表も良かった。
「日本人の根底流れる『武士道』の精神が、日本人の行動を支えているのではないか」、という考察。
「実は、日本は宇宙開発の先進国である」という主張。
「南京大虐殺は、東京裁判で戦犯を裁くために、アメリカと中国がねつ造した」という証拠。
などなど、学校外の方が聞けば、ひっくり返るような主張が並んでいる。

中2は、『日本の素晴らしさを知る』というテーマで探究させているが、今年も面白いテーマが次々と出てきた。それを中1も聞く。

先輩たちの研究を見ながら、来年の自分たちの姿として学ぶのだ。

数年前から代表にならなかったチームも発表させている。
同じ会場内で、ポスターセッションとして話をさせていたが、今年はPCを使っての発表をやってみた。そこに、保護者や中1が集まり、発表を聞く。

代表の中から金賞を選ぶことにしているが、今年は学年団と校長の意見が割れた。
私はどのチームでもいい、と思っていたのだが、他の先生はなかなか主張を譲らない。

「あのチームは発表前に、自己変革して変わったんです。」
と言えば、
「僕は、そうは見えない…。」
などと、校長も譲らない。

結局、学年団の推したグループと、校長が一押ししたグループの二つに金賞を出すことになった。

「内容はいいのだが、毎年少しずつ発表のスキルは落ちている。今年は、特にパワポの誤字や間違いが目立った。」
というのが校長の指摘だ。

これでは、代表発表担当した責任者は、謝るしか術がない。
ずっと彼らを指導し続けている学年団の方が、生徒の様子は分かっているとは思うのだが、その主張は通らなかった。

とにかく、午前中の発表会は無事終了。

もちろん保護者や他のスタッフからの評判も良かった。

「お疲れ様でした。」
「素晴らしかったです。」

これだけで救われる。

生徒たちも、「俺ら頑張ったよ」、とまんざらでもなさそうだ。

「素晴らしい発表でした。この調子で立志式を乗り越えてください。」
生徒たちには、立志式前にそう褒め称えた。

午前の部、まずは成功というところだろう…。








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