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2021年03月13日

卒業証書の捺印

午後の授業のない時間を使って、卒業証書の割り印を押した。
中学三年生全員分を押しながら、いろいろなことを考えた。

自分が担任や学年主任だったときは、自分で捺印したことはなかった。
おそらく、学年の先生方でやってくださったのだろう。

あの頃は、そうした仕事をしてくださることへの感謝の思いが足りなかったと思う。
もしかしたら、「これは私の仕事ではない。誰かやってくれ」というような、慢心と傲慢に満ちた考え方で過ごしていたのかも知れない。

このあたりに下座修行の意味があるのだろう。
一時期立場を捨て、一日ひたすら草取りをしたり、雑巾がけをしたりすると、心を見つめることができる。

そうしたときには、「今まで自分がどれだけたくさんの人に支えられていたのか。逆に迷惑をかけていたのか。自己中心的であったのか…。」などの思いが湧いてくるものだ。

今日、一人で卒業証書の捺印をしながら、そんなことを考えた。

結局、「私の失敗の原因はこれだったんだな…」、と反省した。

反省しながら、一人ひとりの卒業証書に印を押した。

私は彼等に救われたし、助けられた。
彼等の存在があったからこそ、今の私がある。

果たして、再び立ち上がることができるかどうか、私には分からないが、今は元気だ。

高2の生徒が、「丹澤先生は、来年度も学校にいらっしゃるんですか?」、と尋ねてきた。
たとえ、居なくなるとしても、そうやすやすと生徒に話すことはできない。

だが、彼は、中学からの5年間の経験により、私の様子から何かを感じ取っているのだろう。

「さあね…。」
と、言葉を濁して、彼のもとを去る。

以前の私より、少しは心が成長したのだろうか…。
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