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2017年01月29日

野菜洗いで実験

収獲すると食べられるように土汚れなどを落としてから家に持ち込みます。うちは以前書きましたが、集落で湧き水を各家庭に引いていて無料で使えています。もちろん集落で水源の管理などの共同作業はあります。

その水でたわしなどを使ってきれいにしてからざる等にとり、家の台所へ。いつもそれを料理に使っています。

たまたま野菜洗いというものを目にしました。自宅用の野菜をつくっているわたしはもともと薬はほとんど使わずに野菜を育てていますが、それでも泥汚れや土汚れはついています。

最近心配なのは鳥の落としていくものです。どうしても鳥たちは野菜につく虫を食べてくれるので「益鳥」(聞かなくなった言葉ですね)の扱いです。ヒヨドリなどはブロッコリーの葉などを食べてしまうのでそうではないかもしれません。おおかたの鳥たちはえさとなる虫を食べて飛び立つときに「落とし物」を置いていきます。

それでお隣さんから、「ブロッコリーなんかは防虫シートをかぶせといた方がいいよ。」とアドバイスしてくれます。

そういった「落とし物」はもちろん洗い落とすのですが、やはり落ちているだろうかという一抹の不安もあります。他の方に差し上げる分にはそうしたものは使わないようにしますが、自家向けとなるとそうした「汚れている」可能性のあるものはなるべく取り除きたいです。昨今の鳥インフルエンザなどのこともあります。

そこで実験してみました。「ベジセーフ」という炭酸カリウムを成分とした野菜洗い用のスプレーです。炭酸カリウムを0.1%、残りの99.9%は水。つまり0.1%炭酸カリウム水溶液のようです。それなら草木灰の一成分に過ぎません。この写真の右側のスプレーがその製品です。
DSCN4605.JPG

左側の大根は、今日のおかずにしようと今朝抜いてきたミニサイズの聖護院大根です。いつものように湧き水で水洗い。たわしでごしごし洗いました。

そのあとこの大根で実験しました。先ほどのようにたわしを使って水洗いしたのち、乾かした大根を今度は水道水で洗いました。その時のあらい水を皿にとりました。。きれいなものです。まあ、いつもより余計に洗っているわけですから当然だと思いました。

そこで、この「ベジセーフ」をこの洗った大根の表面にスプレーしてごしごし指でこすりました。

炭酸カリウム水溶液はアルカリ性ですからこのベジセーフもpHで10〜11の間ぐらい、空気中の二酸化炭素を吸収してpHはすぐに小さくなるはずです。料理で加熱すると、分解して炭酸ガスになって揮散してしまうでしょう。残ったカリウムは野菜の成分と同じはずです。指は少しぬるぬるがありますが石けんほどではありません。ベジセーフをなめてみましたが特に味はしませんでした。ちょうど弱アルカリ性のミネラルウォーターのような感じです。

よくこすって、洗い液を皿にとると…
DSCN4602.JPG
右側の皿です。うわ〜、真白い聖護院大根の表面からこんなに色が出ています。湧き水で洗い、念のため水道水で洗ったあとの大根のはずです。残った砂などがついていたのかもと皿の水を指にとり確かめましたが砂ではありませんでした。炭酸カリウム水溶液の洗浄力はなかなかのようです(あくまでも私感です)。

大根は皮をむいて食べるから関係ないということもあるかもしれません。しかし私は野菜の皮の部分を集めて野菜出汁をとっています。野菜の皮や柄の部分からはおいしいだしがとれるのでよく使います。のちのだしがらはコンポストたい肥になります。ですから皮由来のものも私たち家族は全部口にすることになります。

それから付け足しですがベジセーフで茶渋もある程度落とせることがわかりました。
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