2017年10月01日
カマキリのメスがオスを食べてしまう理由とは?!その驚くべき真相に迫ってみた!!(その1)
とっちゃんです!!
先日鹿児島に住む家内の叔父から、ある写真が送られてきました。
その前置きとして「自然の営みに興味があるか」と聞いてきたのです。
私・・「まあ、あるけど」と回答
すると「貴重な場面に遭遇したので写真に収めた」とのこと
「何のことか」と問えば
「カマキリのメスは交尾が終わるとオスを食べるとは聞いていたけど本当でした」と続きます。
そして送られてきたのがこの写真・・
何枚かありますが、選別しました。
私の感想は「ひえー、とても他人ごととは思えない」でした。
ふーむ、その真相が知りたくなった、私もうっすらと覚えてはいたが、カマキリに親戚はいない。
そこで、徹底調査の結果、3回のシリーズでその真相についてレポートすることにしました。
そして最後には面白いオチが待っていますので是非お楽しみに!!
待てよ、そう言えば昔「カマキリ婦人の告白」とかいう映画があったな・・
調べてみると・・あった、あった・・五月みどりだった
あらすじは
大学教授をしている夫(山城新伍)の不倫を知った富裕層の夫人(五月みどり)が、夫とはまったく違う性質の男たちと逢瀬を重ねることで仕返しをしようとする。
自分と交わったオスを捕食する昆虫・かまきりをタイトルに冠した東映ポルノ路線。
ファッション・ポルノというジャンルを確立した「エマニエル夫人」の影響を多分に受けている。
つまり「五月みどりが男を捕食する→精力を奪われた男が自堕落になってしまう→五月みどりが別の男をターゲットにする」
基本的にこの繰り返し・・と解説されています。
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なるほど、それでカマキリを題材にしたのか、と合点がいく。
しかし、なかなか、東映も抜け目ない営業をするな。
五月みどりは綺麗でお色気があって、大人気だったしな。
おっと本題からずれてしまいました。
ところで、肝心の何故カマキリのメスは交尾の後にオスを食べてしまうのか?
これも調べましたよ、徹底的に!!
実は、調べていくうちに諸説あることが分かり少し混乱してしまいました。
そもそも「メスは交尾後にオスを食べてしまう」
これはファーブル昆虫記にも載っている話で「昆虫界の常識」と書かれているものを発見!!
いかん、俺は理科が不得意だったからな・・不勉強だった
待てよ、とはいうもののまだ疑問があるぞ!!
さっそくそのポイントを整理してみましょう
1.そもそも強いはずのオスが何故やすやすとメスに食べられてしまうのか?
2.メスがオスを食べることが習性ならばオスは何故そんな危険を犯す必要があるのか?
3.オスを食べてしまうメスのメリットとオスの防衛策についての真相とは!!
ざっとこんなところでしょうか
まず、何故オスはやすやすとメスに食べられてしまうのか?
理由は簡単に言えば2つでした
ひとつは、明らかにメスの方が体が大きくオスを難なく持ち上げることができるほどの違いがあります。
出典by Oliver Koemmerling
もうひとつは、産卵を控えたカマキリのメスは、かなり食欲旺盛で凶暴になっているということが挙げられます。
したがって、どう抵抗しようが小さなオスはメスに敵うわけはないのです。
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2つ目にいきましょう。
では、習性だと知っておきながら、何故オスはそんな危険を犯すのでしょうか?
まあ、人間でも「この女は危険な匂いがする」と判りきっていても突進していく場合がありますけどね・・
同じように、後で痛い目に会います。
実は、
メスには交尾後にオスを食べてしまうという習性はなく、また、オスにはメスに進んで食べられる本能もないというのです。
ところが、ある説では、「メスのカマキリは交尾中にパートナーを殺して食べる習慣があります。
研究によればこの愛のための自己犠牲は生殖に有利なんだ。」と解説されています。
ふーん、どういうことだ? 分らんぞ・・
いずれにしても、ここは交尾との因果関係に触れる部分ですので後程詳しく解説します。
いろいろ調べていくと、メスがオスを食べてしまうのは、どうやら目に原因があるようです。
カマキリの目は、対象物が動いていない限り、それが獲物だと判断できないようです。
逆に、動いているモノであれば、何でも獲物だと判断してしまい襲いかかります。
なるほど、メスはオスのテクニックに立腹していたんじゃなかったんですね。
では、オスはどのようにしてメスに近づいて交尾をするのでしょうか?
オスの方は悲しいことに、フェロモンによって終始メスを同種のメスとして識別できています。
やる気満々です!!
人でもフェロモンを振り撒いている女性には男性が近づいていくものです。
実は、オスが交尾のためにメスに近づくときも、かなり慎重に近づいていきます。
風が吹いて、草などがザワザワと音を立てた瞬間に少しメス近づき、オスはそこでジッと待っているそうです。
そのようなことを繰り返し、チャンスを見計らってメスの背中に飛び乗り交尾を始めます。そこまで慎重にしなければ、メスに存在がバレると襲いかかってきますからね…
人間もそーっと女性に近づくと痴漢やストーカーと言われて訴えられますので注意しましょう!!
勿論、交尾後はオスものんびりしているわけではなく、一目散にその場を離れようとしますが、運悪くメスに見つかってしまうと襲われてしまいます。
オスが交尾をして子孫を残そうとするのもまた本能であり、生物として避けて通れない道なんですね。
いやはや、大変ですが、3つ目の疑問は次回にしましょう。
ハイ、今日はここまで!!
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posted by 戸崎史朗 at 14:03
| 社会や経済そして生きる事