2020年11月04日
11月に延期されたマスターズが2倍楽しめるちょっといい話
とっちゃんです、いつも有難うございます。
例年アゼリアの花が咲き乱れる 四月の上旬に開催されるマスターズが、今年は新型コロナの影響で 11/12 〜15 に変更され 無観客で行われます。
マスターズ(Masters)とは、毎年アメリカ・ジョージア州の名門 オーガスタナショナル ゴルフクラブ で開催される四大メージャートーナメントの一つです。
毎年同じコースで行われ、しかもシーズンの幕開けを告げる独特な雰囲気を持つ唯一のメージャートーナメントということで極めて人気が高い大会です。
■マスターズは招待選手のみが出場できる唯一のメジャー大会
マスターズは 球聖 ボビー・ジョーンズにより企画され始まったトーナメントとして良く知られています。
第 1 回大会は1934年でしたが最初の 5年間は オーガスタナショナルインビテーションという名前で開催されており、現在のマスターズ の名称に変わったのは 1939年の第 6 回大会からのことです。
というのは一緒に企画した クリフォード・ロバーツは世界中の名手 「マスター」 だけが出場できるという意味で The Masters Tournament と提案したのですが、ボビー・ジョーンズが余り相応しくない名前だと言って嫌ったためだと言われています。
この大会は招待状が届いた選手のみが出場できる大会でもあり、正にその名に相応しいビッグトーナメントとして知られています。
日本からは、昨年の2019年大会では松山秀樹、今平周吾、小平智、そして、アジア パシフィック アマで 優勝した金谷拓実の計4選手が出場しましたが、今年の2020年大会は 松山、今平の2選手のみが出場する予定です。
■1958年のこのプレーがもとでアーメンコーナーと名付けられた!!
過去にこの大会が数々のドラマを生んできた背景には、何と言っても 11番・12番・13番の 3ホール、所謂アーメンコーナー という舞台があったればこそでしょう。
1958年の最終日は未明にかけての雨によりひどくぬかるんだ最悪のコンディションでした。
アーノルド・パーマーが25歳の新鋭ケン・ベンチュリーを1打リードして迎えた12番パー3で、パーマーのティーショットはグリーンを大きくオーバーしボールは土の中にめり込みました。
この日、こうしたケースでは無罰で拾い上げられる臨時ルールが適用されていたといいますが、同伴競技者は適用を認めたものの立ち会ったルール委員はこれを認めなかったそうです。
結局パーマーは、渋々あるがままと救済したボールと2球打つことにしました。
結果は、そのままプレーすることになった2打目は30センチしか動かず、2パットのダブルボギー。
救済ルールに沿ってプレーした2つ目のボールの方は、見事ピンそばに寄せてパー。
あとはルール委員会の裁定に任せることになりました。
果たして「3」か「5」のどちらが採用されるのか。
その後、パーマーが15番ホールのサラゼンブリッジを渡るときに大歓声が上がりました。
パーマーの12番ホールのスコアが「3」と掲示されたからです。
一方のベンチュリーは、直後の15番、16番と3連続ボギーで結局、パーマーに2打及ばず4位に沈みました。
ゴルフライターのハーバート・ウォレン・ウィンドはこのドラマを記事にし、その中で初めてアーメンコーナーという言葉を使ったところからそれ以降そう呼ばれるようになったそうです。
■アーメンコーナーの怖さと面白さは他にもある
クラブフェースから離れたボールの動きは、風に大きく影響されます。
「3秒で風が変わる」と言われているこのコースでは、多くの選手が12番ティーグラウンドに立ったときには、左隣りに見える11番グリーンの旗を見て、風向きと強さを判断します。
しかも怖いのは風だけではありません。
3ホールすべてに池やクリークが絡み、しかも熱狂的なパトロン(ギャラリー)が発する大歓声が、各ホールから反響しながら風に乗って耳に届くのです。
巨大な自然のドームのようです。
この歓声は選手の心を微妙に揺さぶり、特にピンの位置が難しくなる最終日は、ほとんどの選手がこの3ホールをイーブンパーで通過すればいいと祈るのでしょう。
そう、心の中で「アーメン」と言いながら・・ね。
■まとめに代えて歴代の優勝者を讃えたい
マスターズの最多優勝記録はジャック・ニクラス の6回で、次いで、アーノルド・パーマー と タイガー・ウッズの 4回、サム・スニード と フィル・ミケルソンの 3回です。
また、連続優勝の記録では、3連続優勝以上の記録はなく、ジャック・ニクラウス (1965-66)、ニック・ファルドー (1989-90)、タイガー・ウッズ (2001-02) の三人による二連勝の記録があるだけ。
また、2000年以降の記録では タイガー・ウッズが 2001年、02年、05年、19年の四回、フィル・ミケルソンが 2004年、06年、10年と三回の優勝、また、ババ・ワトソンが 2012年、14年の二回の優勝を果たしている。
いやはや凄すぎる名前だけでもう圧倒されてしまいます。
彼らは時代に選ばれ、時代を輝かせる使命をもって生まれた特別な人間であると信じるようにしています。
少なくともゴルフ界では「天は人の上にも人の下にも人を作った」のは間違いありません・
日本選手にも是非優勝争いに絡んで栄冠を勝ち取って欲しいものだと思っています。
今回も最後までのお付き合いに感謝いたします!!
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