2018年12月18日
ゴルファーに特権などない!! 日本のゴルフ界にはズバリここが欠けている!!
とっちゃんです
日本のプロゴルフ界は既にシーズンオフに入っています。
しかし、世界ではアメリカのPGAツァーをはじめ一年中どこかでトーナメントが行われている時代となっています。
今回は、皆さんにこの言葉を贈ります
心がショットを乱す。肉体ではない。
(トミー・ボルト)
なんと含蓄のある言葉でしょう
しかもゴルファーのみならず人の心理の核心をズバリ突いています。
つまり、ゴルフや私達の人生においてメンタル面がいかに重要かを言い当てた言葉です。
私はここで言うところの心とは何かを分析するために以下の2つに分類してみました
■人としての欲望や邪心について1
まずは、人の胸の奥底に潜む欲望や邪心について例を挙げて解説してみます。
2年前になるでしょうか
女子プロゴルファーの渡邉彩香(あやか)が全米女子オープン最終日の18番で池に落とし、リオオリンピックに出場できずに悔し涙を流したことがありました。
ここでバーディを取っておけば、予選落ちした大山志保を抜いて熱望していたオリンピックに出場できるかもしれない
この心の隙をゴルフの神は許さなかったのです
そして未だに彼女は本来の調子を取り戻せないままでいます
しかし私は、欲望や野心を持つことがそのまま良くないことだとは思いません
そこに向上心が加わっていればいいのです・・
問題は、心にスキが出て、いつもどおりの自分ではなくなる事を戒めているのだと理解しました。
明日の最終日を控えて単独トップ、3日目のプレー終了後のインタビューである男子プロがこう答えました。
「明日も平常心で、いつものプレーをするだけです」
しかし、これがなかなか難しいのです
アマチュアなら尚更でしょう
このパットを入れればコンペで優勝だ、と思った瞬間にいつもなら簡単に入るはずの上りの短いストレートラインを外してしまうのです。
これは心が乱れて肉体と合致していないが故に起こる現象です。
ゴルフは再現性を競うスポーツです。
従って、邪心がその再現する精度を落としてしまうのです。
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■人としての欲望や邪心について2
そしてもう一つが、周囲の雑音や同伴者、ギャラリーの声や動きについてです
これは、プレーヤーの心にどう影響するのでしょうか
簡単に言えば、「プレーの邪魔をするな」というゴルファー特有の奢りとでも言っておきましょうか・・
つまり「集中できなくなるからやめてくれ」という事です。
しかし、比べて見てください
大勢のファンの中で競技する野球やサッカー、バドミントン、相撲などなど挙げればキリがありませんが、こうしたスポーツとどこがどう違うのでしょうか。
似ていると言えば、テニスのサープの時とサッカーのPK、陸上競技のスタートの時くらいでしょうか
むしろ陸上のフィールド競技などは観客に拍手を求めてまで自分を高めようとする選手もいますし声援を受けてより集中しようとする選手もいます。
不思議ですね・・
ゴルフはすべてのショット、パットの時に「お静かに!!」という注意札が上げられます・・
私は何度もプロの試合を観戦していますのでその緊張感が半端ない事はよくわかっているつもりです。
だけど面白いことに芸能人などが参加するチャリティゴルフや一般のアマチュアではスタートのティーショットの時に、「余り静かにされると逆に緊張してしまうなぁ」と言って笑わせて自らをリラックスさせようとする人もいます。
■まとめ
そうした意味では
心がショットを乱す。肉体ではない。
という言葉は周りが静かにしている事とは無関係のようにも思え、そう単純なものではないのかもしれません。
欧米では、ファンの事をパトロンと呼びます。
そして選手もパトロンも試合の緊張感をお互い大いに楽しんでいます。
日本では写真も私語も基本禁止。
感動を与える事や、ファンを楽しませるという事に日本のプロゴルフ界はまだまだ遅れているなとつくづく感じます。
ゴルフにマナーは必要だが、ゴルファーに特権などありません!!
最後にトミー・ボルトの言葉をこう置き換えます。
奢りがファンを離れさせる。技術ではない。
これは私の言葉です。
私にはこれ以上はよく分かりません
なんとも不思議なスポーツです・・・
ハイ、今日はここまで・・
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