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2019年10月01日

週末にスポーツを見ながら環境問題に思いを致す?(九月廿九日)



 土曜日は、ラグビーの日本代表の試合を見た後、夕方行われたハンドボール女子代表の北マケドニア(いつから呼び名が変わったんだろう?)での試合を見た。試合が始まる前は、審判がコソボの人だと聞いて、ヨーロッパのハンドボール連盟のくそ加減に罵詈雑言を吐きそうになったのだが、心配は杞憂に終わった。しかし、バルカンの国で、バルカンの国とそれ以外が対戦する試合に、バルカンの審判を割り当てるというのは、無神経に過ぎる。
 幸い、この試合は北マケドニアが、本気で勝ちに来なかったから、いや選手たちは本気で勝ちに来ていたのだろうけど、協会やら政府やらに見捨てられた感じだったので、バルカンの笛が手配されていなかったようだ。試合会場が首都のスコピエだというのに、会場の体育館はがらがらで選手の家族や関係者しか来ていないような感じだった。試合中も、チェコから応援に出かけた人たちの声のほうがはるかに大きく響いていて、マケドニアの選手たちがかわいそうになるくらいだった。

 以前男子の代表がマケドニアで試合をしたときには、熱狂的なまでの観客と審判に苦しめられたと思うんだけど、どうだったかなあ。マケドニアは女子の代表にはそこまで力を入れていないのかもしれない。男子だと世界選手権やヨーロッパ選手権で見た顔がいくつも並んでいるのに、女子の代表には知った名前も顔もなかったし。
 試合のほうは、ポルトガル戦と同じく前半は苦戦したものの、後半一気に突き放して9点差でチェコが勝った。ホームの観客の後押しもバルカンの笛の後押しもなかったのだから、順当な結果だったと言っていいだろう。あとはホームの試合で油断から自滅なんてことがなければ、来年のヨーロッパ選手権の出場権を失うことはなさそうだ。ほっと一安心である。

 日曜日は、ラグビーの試合の後に、半分寝ながら自転車のロードレースの世界選手権の最終レースを見ていた。見ていたんだけど、これでレースを成立させていいのと言いたくなるような悪天候で、道路にできた水たまりの中を走る様子には、転倒が続出するのではないかとぞっとした。幸いそこでは転倒は起こらなかったのだが、滑りやすい路面で普段のレース以上に転んでいる映像が多かったし、寒さを防ぐために着こんでいたウインドブレーカーを脱ぐ際にチェーンに引っかかって倒れたなんてのも見た気がする。
 解説の人たちの話では、これでも安全に配慮してコースの変更が行われたのだというけれども、悪天候のためにカメラを積んだ中継バイクからの電波が届かなくなったり、ヘリコプターからの映像を流すと言っていたのにいつまでたっても画面に現れなかったり、選手たちだけでなく中継を担当した人たちも天候に引きずり回されていた。

 誰だ、こんなところで大会を開催しようと決めたやつはなんて言ってみても、相手が天気、開催地、開催期間を決めた時期にはどうなるのか予想も使いない天気だけに、どうしようもない。その点、最初っからくそ暑い中で競技が行われることが確定していた陸上の世界選手権の開催地を決めた連中は非難から逃れられまい。

 現状では、マラソンや競歩などの競技場の外で行われる競技に関して批判が集中しているようだが、問題はそれだけではないだろう。会場となっているスタジアムを見ると、ドームではなく観客席の上以外には屋根はない。そして、周囲の観客席の前のフェンスに穴がいくつも空いてパイプが突き出している。ここから冷やされた空気を絶えず放出することで、グラウンドの温度を競技を行うのに問題のないレベルまで下げているらしい。冷気は拡散して空に出ていくはずだから、屋根で閉じられたスタジアム以上に冷房にエネルギーが費やされているはずである。
 しかし、近くのウォーミングアップ用のグラウンドには冷房がなく、日没後もうだるような蒸し暑さの中で体を動かし、冷房の効いたスタジアムに入るのは、なかなか不快なものがあって、これにどう対応するかが問題だとチェコの選手が語っていた。深夜のマラソンだけでなく、トラック競技もフィールド競技も選手の健康に影響を与えかねないのである。商業主義オリンピックの発端である1984年のロサンゼルスオリンピックでは、女子マラソンで意識朦朧としたまま走ってゴールした、確かスイスの選手の頑張りが美談になっていたけれども、あの時代に戻ったかのような気さえする。あれ以後選手の健康に気を使い始めたんじゃなかったのか。

 そして、こちらの理不尽な怒りは環境保護団体、地球温暖化を防げと叫んでいる連中に向かう。どうしてこの連中は、強烈な冷房をかけ続けてエネルギーを浪費しなければ開催できないような場所でのスポーツ大会の廃止、中止を求めないのだろうか。肉食うなとか、鯨食うなとか、個人の食生活に干渉すような、一歩間違えれば人権侵害になるような主張をする暇があったら、この砂漠の真ん中での巨大スポーツイベントの開催に反対するべきだし、東京オリンピックの開催期間についても、時期をずらすように主張するべきであろう。
 いろいろな場所に冷房が必要だということは、熱が別の場所に放出されているということであり、さらに冷房自体に、それがどんな方法で発電されたものであるにせよ、本来不要なエネルギーを使用しているということである。仮に地球温暖化が問題だというのなら、こういう大会は、暖房も冷房も不要な場所で、不要な時期に行うべきだと主張するものではないのか。そうしてくれれば、環境保護派にも賛成できるのだけどねえ。
2019年9月29日24時30分。








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チェコとスロヴァキアを知るための56章第2版 [ 薩摩秀登 ]



マサリクとチェコの精神 [ 石川達夫 ]





















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