アフィリエイト広告を利用しています
<< 2020年02月 >>
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
検索
リンク集
最新コメント
チェコの銀行1(十二月二日) by ルイ ヴィトン 時計 レディース hウォッチ (03/20)
メンチンスキ神父の謎(四月卅日) by にっしやん (12/30)
メンチンスキ神父の謎(四月卅日) by にっしゃん (12/30)
メンチンスキ神父考再び(七月卅日) by にっしゃん (12/30)
カレル・チャペクの戯曲残り(二月朔日) by K (08/16)
最新記事
カテゴリーアーカイブ
記事ランキング
  1. 1. 『ヨハネス・コメニウス 汎知学の光』の刊行を寿ぐ(四月十日)
  2. 2. no img 『羊皮紙に眠る文字たち』『外国語の水曜日』(三月十九日)
  3. 3. no img コメンスキー――敬虔なる教育者、あるいは流浪の飲んだくれ(九月廿七日)
  4. 4. no img すべての功績はピルスナー・ウルクエルに(一月廿六日)
  5. 5. no img 「トルハーク」再び(三月廿日)
  6. 6. no img トルハーク四度(十月二日)
ファン
タグクラウド










ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

広告

この広告は30日以上更新がないブログに表示されております。
新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
posted by fanblog

2020年02月16日

チェコ語の疑問詞1(二月十三日)



 誰、何、いつ、どこなどの疑問表現については、チェコ語の例文を挙げるときに、特に意識しないまま使ってきたが、格変化も含めて説明していないようなので、ここらで使い方も含めてまとめて説明をしておこうと思う。
 最初に取り上げるのは、名詞的、もしくは代名詞的な「kdo(誰)」と「co(何)」である。前者は人をさすので、男性名詞活動体的、後者は物なので、不活動体的な格変化となる。ただし、呼びかけの5格はないものと考える。

 まずは誰から。

1 kdo
2 koho
3 komu
4 koho
6 kom
7 kým

 1格と7格以外は、硬変化の形容詞が男性名詞活動体につくときの語尾の長母音「é」を「o」に置き換えたもので、7格は形容詞と同じになる。活動体なので、2格と4格が同じ形になるというのも忘れてはいけない。2格は、「誰の?」と所有を表わすためには使うことができず、「誰の」を意味する疑問詞は形容詞軟変化型の「čí」になる。
 この「čí」も後ろに来る名詞によって格変化が変わるのだが、実際には1格で使うことが圧倒的に多いので、「čí」以外の形を見かけることはほとんどない。あるとすれば7格で、例えば「Čím autem pojedeme?(誰の車で行きましょうか)」などと使うぐらいだろうか。理論上の2格である「čího」とか、間違いではないのだろうけど自分で使おうと考えると、違和感がありすぎて落ち着かない気分になる。

 この手の疑問詞は、文頭で使うのが一般的、というよりは正しいのだが、ときに先生が学生に質問するときや、親しい人相手に強調したいときなどに、あえて文末に持って行くこともある。正しくは「Kdo je ten pán?(あの人、誰?)」というところを、「Ten pán je kdo?」とかね。
 また接頭辞をつけた「někdo(誰か)」「nikdo(誰も)」も全く同じ格変化をする。「nikdo」を使った場合には、動詞も必ず否定形になることは忘れてはならない。それにそれぞれ所有を表す形容詞軟変化型の「něčí」と「ničí」も存在する。接尾辞を付けた「kdokoliv(誰でも)」も、前半部分だけを格変化させるから同じグループに入る。

 せっかくなので例文をいくつか。

・Nikdo není dokonalý.
(誰も完璧ではない=完璧な人はいない)

・Zeptám se na to někoho.
(それについては誰かに聞いてみます)

・Komu patří toto auto? Nikomu.
(この車誰の?/誰のでもない)

・Pro koho děláte tuto práci? Pro sebe.
(この仕事は誰のためにやっているんですか?/自分のためです)

・O kom mluvíte? Mluvíme o vás.
(誰について話しているの?/お前についてだよ)

・S kým jste přijel do Olomouce? Sám.
(誰と一緒にオロモウツに来たんですか?/一人できました)


 続いて何。

1 co
2 čeho
3 čemu
4 co
6 čem
7 čím

 格変化形では子音交代を起こして「c」が何子音の「č」に変わってしまう。変化形は7格を除けば、形容詞硬変化が男性名詞につくときの語尾の母音「é」が短母音「e」に変わっただけ。7格が「ým」にならないのは、軟子音「č」の後ろに「y」が来ないからである。このルールを覚えておくと、格変化を覚えるのもかなり楽になる。

 もう一つ重要なことは、この「co」は、「kdo」と違って、2格で所有を表わすのにも使えることである。これはものをさす指示代名詞の「ten」が、2格で名詞の後ろで使えるのと同じで、「výsledek toho(その結果)」に対して、「výsledek čeho(何の結果)」という形で質問に使える。「何の」の部分だけが理解できなかったり、知りたかったりしたときには、「čeho?」だけで質問してしまうこともある。
 こちらも、「něco(何か)」と「nic(何も)」、「cokoliv(何でも)」を忘れてはいけない。接頭辞「ni」を付けた場合に「nico」にならないのは、「co」の厄介なところである。前置詞でも「pro co」がくっついて「proč」、「za co」がくっついて「zač」になるというのは、別物として理解してもいいけど、覚えておいたほうがいい。

 こちらも例文をいくつか。

・Co je to za cirkus!
(このばか騒ぎは何だ?)

・Čeho se bojí? Bojí se tebe.
(あの人は何を怖がっているの?/あんただよ)

・K čemu je dobré pivo? K čemukoli.
(ビールは何にいいの?/何にでもいいよ)

・Za co jsem dostal takovou odměnu? Za věrnost.
(何によってこんな報酬をもらえたのですか?/忠誠によってです)

・V čem je problém? Problém je v tom, že …
(問題はどこにあるんですか?/問題は……ところにあります)

・Čím je zima větší, tím jsem línější.
(寒くなればなるほど、私は怠け者になる)


 例文の中にもあるけれども、「co」は疑問以外でも使うことが多い。最後の例文の「Čím」と「tím」に形容詞、副詞の比較級を組み合わせた用法は、うまく使えると素晴らしいと驚かれること請け合いなのだが、どっちが前かわからなくなったり、形容詞、副詞の位置がおかしかったりで、なかなかうまくいかない。この例文が正しいという保証もないし。多分大丈夫だとは思うけど。
 それから、覚えておいた方がいいのは、後ろに形容詞副詞の最上級を付けて、「できるだけ」という意味を表わす使い方だろうか。「co největší auto(できるだけ大きな車)」とか「co nejdříve(できるだけ早く)」というのを例に挙げておこう。

 また厄介なのは1格で使うときに、述語に名詞ではなく形容詞をつかうと、形容詞は2格にしなければならないことだ。古いチェコ語の文法では2格の用法が現在よりもずっと多かったらしいのだが、その生き残りの一つらしい。だから、久しぶりにあった人に「Co je nového?(何か新しい(私の知らない)ことあった?)」と聞かれるし、レストランでは「Co je dobrého?(何がおいしい?)」と質問される。「je」の代わりに「mít」の変化形を使うこともあるので、4格の場合にも2格になると言えるかもしれない。
2020年2月14日











プロフィール
olomoučanさんの画像
olomoučan
プロフィール


チェコとスロヴァキアを知るための56章第2版 [ 薩摩秀登 ]



マサリクとチェコの精神 [ 石川達夫 ]





















×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。