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2018年11月16日

フェドカップ決勝(十一月十一日)



 今週末のフェドカップ決勝では、チェコがアメリカを3−0で破り優勝を遂げた。これはチェコスロバキア時代を含めれば11回目の優勝で、チェコ単独では、2011年の初優勝から数えて6回目の優勝ということになる。何よりも凄いのは、ここ8年で6回決勝に進出し、一度も負けていないことである。今回の対戦相手のアメリカには昨年準決勝で負けており、フェドカップではチェコ独立以来一度も勝ったことがないということで心配する声もあったのだが、ふたを開けてみたら3−0と決勝では初めての全勝で優勝を決めてしまった。
 2012年と2014年の決勝では、それぞれセルビア、ドイツが相手だったのだが、実はこの二回もチェコが三連勝で優勝を決めている。ただ当時はルールでどちらかのチームの勝利が決定してもダブルスの試合は行なわれることになっており、優勝を決めた後の試合で負けて最終的なスコアは3−1になっている。それが今年から決勝のルールが変更され優勝が決定した時点で、以後の試合は行なわれず、表彰式が始まるという形に変更されたらしい。決勝の結果が決まった後、消化試合を挟んで表彰式というのは興ざめなところがあるから、この変更は悪くなさそうである。

 フェドカップには国別のランキングが存在しており、チェコは2014年以来ずっと1位の座をキープし続けている。その間2位はフランスやスペインなどが何度も入れ替わり、現在は昨年優勝したアメリカだが、決勝前の時点で5000ポイントほどの差が付いていて、決勝後はその差が10000ポイントほどになっているから、来年チェコが優勝できなかったとしても1位の座は安泰である。
 チェコのフェドカップのチームがこれだけの好成績を挙げ続けられている理由を考えると、チェコ人全体がこのチームスポーツが好きで、選手たちも怪我などの特別な事情がない限りは出場を辞退しないという事実が挙げられる。その選手たちの出場を辞退しない状況をうまく作り出しているのが、初優勝以来ずっと監督を務め続けているパーラの存在である。

 よその国は、女子スポーツの監督は女性にという大義名分の下に、フェドカップの監督を女性が努めていることが増えているが、チェコはそんな見かけの正しさにごまかされることなく、最もいい結果を残せる監督、つまり男性のパーラを起用し続けている。チェコにもテニスの女性の指導者がいないわけではないが、これまでの業績を考えると、今後も本人が辞任すると言い出さない限りは監督の交代はなさそうだ。チェコ語で「試合に出ないキャプテン」と呼ばれる監督に求められる資質は、一般の指導者とは異なるものだろうし、やっと見つけた適任者を交代させるのはもったいないことである。
 男子のデビスカップのナブラーティルもシュテパーネクとベルディフを活用して、デビスカップを二度制した優秀な監督だが、選手の扱いのうまさ、選手たちとの関係のよさという観点からいうとパーラの方が上を行く。今回体調に問題のあったクビトバーに無理をさせずに、試合に出さなかったのもそうだし、引退を発表したシャファージョバーが登録メンバーに入っていなかったのに、登録選手たちと行動を共にしていたのもパーラの配慮だろう。

 そんなパーラのもとだからこそ、ベテランのストリーツォバーだけでなく、若手でフェドカップの経験がほとんどなかったシニアコバーも、活躍することができたのだろう。チームのナンバー1に指名されたシニアコバーは、土曜日、日曜日と2連勝を飾り、決勝に関しては最大の貢献者となったのである。ダブルスが行なわれなかったことでクレイチーコバーとのペアのプレーは見ることができなかったが、代表を引退するストリーツォバーの代役を十分以上に務められそうな期待は感じさせてくれた。問題はクビトバー以上に不安定なプレー振りだろうか。そのせいで特に日曜日のチェコの勝利を決めた試合では、延々と終わらないゲームが続き、最初ははらはら、とちゅうからいらいらしながら見ることになってしまった。3セットとも7−5のスコアのゲームで、3時間45分もかかったらしい。
 そのシニアコバーだが、サーブのときの腕の振りがなんとも独特だった。試合の終盤では、疲れからかサーブを大きく外すことが増えていたから、もともとサーブが苦手で、何とかコントロールをつけるために探し出したのが今のフォームということなのかもしれない。それだけじゃなくインタビューのときに聞いた声も、非常に独特なもので、以前も聞いたことがあるはずなのにびっくりしてしまった。

 来年のフェドカップの一回戦は、2月にルーマニアを相手にオストラバで行われることが決まっている。その会場に「TORAY」のロゴが掲げられることを期待しておこう。
2018年11月12日23時10分。





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タグ:テニス
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