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2016年03月18日

オロモウツ土産(三月十五日)



 チェコから日本にお土産を買って行くとなると、ぱっと思いつくのはボヘミアガラスだろうか。でも、重い。飛行場の荷物の扱いを考えると割れるかもしれない。では、カルロビ・バリの薬草酒ベヘロフカはどうだろう。これも重い。アルコールの国内持ち込み制限があるのも痛い。ガラスなら、グラスなどの大きなものではなく小さなガラス細工、ベヘロフカなら、普通の500mlの瓶ではなく50mlぐらいのごく小さい瓶を買えば、問題なさそうである。でも、そこにオロモウツ的な要素はまったくない。
 では、オロモウツ的な、オロモウツを代表するようなお土産として、何があるかと考えても、思い浮かんでくるものがない。もちろん、観光案内所などに行けば、オロモウツの名所の写真の印刷されたT-シャツや、マグカップなどの、いかにもという観光グッズは手に入るけれども、旅行者が旅の記念に買うならともかく、オロモウツ在住の人間がお土産にするには物足りない。

 いや、必要なのは自分が日本に持って帰るお土産ではなかった。日本からお客さんが来てくれたときにお礼に差し上げるお土産を考える必要があるのだ。初めてオロモウツに来られる方なら、上記の観光グッズ的なものの中から、趣味のいいもの(ほとんどないけど)を選んでもいいし、ガラス細工の小物でもいいのだが、大抵はすでに何度かオロモウツに来たことがある人だ。
 瓶の重さや、割れることを考えなければ、地元のビール、ワインなどはいいお土産になるだろう。しかし、オロモウツには、以前も書いたがビール工場はない。いや、工場の建物はあるがビールの生産はしていないし、二つあるミニ醸造所では瓶や缶の持ち帰れるビールは作っていない。ワインも一番近いワイン生産地はおそらくクロムニェジーシュになってしまう。

 ところで、チェコでオロモウツ名物と言ったときに、多くの人が思い浮かべるのは、トバルーシュキとか、シレチキといわれる一種のチーズである。オロモウツ地方の特産であり、EUの生産地に基づく特別商標にも登録されているはずである。EUのこの原産地商標も、チェコのような新しい加盟国には対応が厳しく、なかなか認められないのに対して、昔からの加盟国が申請するとすんなり通ることが多いのは気のせいだろうか。とまれ、このオロモウツのトバルーシュキと同じようなチーズは、オーストリアのどこかでも作られているらしいのだが、2010年に原産地に基づく商標として認定されたのである。
 ただ、このチーズをお土産にするには問題が一つある。それはにおいである。チーズが好きな人は気にしないのかもしれないが、なかなか強烈なにおいがする。ちゃんと密封してスーツケースに入れないと、一緒に入れた服などににおいがついてしまって大変なことになる。以前、師匠がトバルーシュキを使った揚げ物は、自宅のキッチンで作ってはいけないと言っていたことがある。においがひどくて、一週間ぐらいは作るものにトバルーシュキのにおいがついてしまうのだそうだ。ただ、最近のものはそれほどひどい匂いはしないような気もする。それでも相手を選ぶお土産であることには変わりはない。ここまで書いて日持ちの問題もあることにも気づいてしまった。いや、長持ちするかもしれないんだけど。
 このトバルーシュキは、オロモウツを中心としたハナー地方で作られてきた伝統的なチーズだが、現在生産している会社は、オロモウツではなくリトベルから更に北に行ったところ、ボウゾフからも近いロシュティツェという村にある。ここには、トバルーシュキの博物館もあり、世界で最初のトバルーシュキの自動販売機もあって、トバルーシュキ好きの人たちが訪れているらしい。最近、オロモウツの街中では、トバルーシュキを使ったデザートを食べさせる洋菓子屋も見かける。トバルーシュキとデザートの組合せがうまく想像できなくて、入ったことはないけれども、好きな人にはたまらないのだろう。

 さて、話をお土産に戻そう。結局、誰にでも喜ばれるようなオロモウツ的なお土産をさがすのは大変なのである。だから、オロモウツ的を、モラビア的にちょっと広げて、自家製の蒸留酒スリボビツェを差し上げることが多い。これも好き嫌いの分かれるお酒だが、日本に帰ってからお客さんにチェコのお酒として勧めると喜ばれるらしいので、今のところこれが一番のお土産ということになる。
 それとは別に、おいしいビールを飲むのがお土産と称して、モリツや聖バーツラフの醸造所に一緒に飲みに出かけることが多いのだけど。

3月16日17時30分。



 半分以上冗談で「オロモウツ」で検索してみたら、こんなのが出てきた。オロモウツ市の紋章入りだけど、お土産にするのはどうなんだろう。それはともかく、楽天侮るべからずである。3月17日追記。

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