アフィリエイト広告を利用しています
<< 2024年02月 >>
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29    
検索
リンク集
最新コメント
チェコの銀行1(十二月二日) by ルイ ヴィトン 時計 レディース hウォッチ (03/20)
メンチンスキ神父の謎(四月卅日) by にっしやん (12/30)
メンチンスキ神父の謎(四月卅日) by にっしゃん (12/30)
メンチンスキ神父考再び(七月卅日) by にっしゃん (12/30)
カレル・チャペクの戯曲残り(二月朔日) by K (08/16)
最新記事
カテゴリーアーカイブ
記事ランキング
  1. 1. 『ヨハネス・コメニウス 汎知学の光』の刊行を寿ぐ(四月十日)
  2. 2. no img 『羊皮紙に眠る文字たち』『外国語の水曜日』(三月十九日)
  3. 3. no img コメンスキー――敬虔なる教育者、あるいは流浪の飲んだくれ(九月廿七日)
  4. 4. no img すべての功績はピルスナー・ウルクエルに(一月廿六日)
  5. 5. no img 「トルハーク」再び(三月廿日)
  6. 6. no img トルハーク四度(十月二日)
ファン
タグクラウド










ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

広告

posted by fanblog

2018年02月15日

七格を取る前置詞(二月十二日)



 七格単独での使い方は大体説明したので、次は前置詞と組み合わせて使う場合である。七格をとる前置詞は比較的わかりやすいものが多いので、それほど使うのには苦労しないのではないだろうか。

 教科書に一番最初に登場するのは、「s」のことが多いだろうか。「~と(一緒に)」という意味で使われる前置詞である。「一緒に」という意味の副詞「spolu」と共に使うことも多いが、なくても大して意味が変わるわけではない。

   Pojedu zítra s kamarádem do Prahy.
   (明日友達と一緒にプラハに行きます)
   Včera jsem se díval spolu s kamarády na olympiádu v televizi.
   (昨日友達と一緒にテレビでオリンピックを見ました)

 長くなると語順がこれで自然なのかどうかが怪しくなるのだが意味は通じるはずである。最初の文は「vlakem(電車で)」なんてもう一つ七格を入れることができるし、二つ目の文は「s pivem v ruce(ビール片手に)」なんてのを加えてもいいかな。
 大切なのは、移動を伴う動作であれ、その場での動作であれ、「s+七格」を使ってその動作を一緒にすることを表せるということである。よくわからなくなるのが「bojovat(戦う)」で、これに「s+七格」で人を付けた場合に、「〜と戦う」になるのか、「〜と一緒に戦う」になるかである。要は「s」の後ろに七格で来る名詞が敵か味方なのかよくわからないということなのだが、いつまでたってもよくわからないので、「bojovat」は「s」と一緒には使わないようにしている。

 冗談でよく言うのは、「s+七格」なのか、ただの七格なのかよく考えて使おうねということで、それは次の二つの文を比べてみてもらえばわかるはずである。この二つの文に関しては、実際に使える正しい文であるかどうかは気にしないでほしい。使う動詞は「hrát si(遊ぶ)」。

   Hrál jsem si s bratrem.
   Hrál jsem si bratrem.

 如何であろうか。

 もう一つ、「s」で注意しておかなければいけないとしたら、後ろに来る名詞が「s」「z」で始まるものだった場合に、発音上の要請から「se」になることで、これが「stát se(〜になる)」のような、最初から「se」を必要とする動詞の「se」なのか、「s」なのか気を付けなければいけないということぐらいか。

 もしかしたら、「s」の後ろに二格、四格が来るような例にあたった人もいるかもしれないが、二格を取る「s」は、現在では「z」が使われるようになっているし、四格の「s」は慣用的な表現にしか使われないから、どちらも古い用法として、現在のチェコ語を勉強するのであればあえて覚える必要はなかろう。問題はしばしば目にする「s koho」という表現の「koho」が二格なのか四格なのかだけど、自分では使えるようにはならないから、無理して考えることもないか。


 二つ目の七格をとる前置詞は「před(前)」である。時間的なものも、場所的なものもどちらも示すことができて便利なのだけど、時間的なもの場合には日本語の「100年前まで」のような便利な使い方ができないことは以前書いた通りである。

   Přijel jsem do České republiky před rokem.
   (一年前にチェコ共和国に来ました)

   Odešel jsem z práce před pátou hodinou.
   (五時前に職場を出ました)

   Musím pít pivo před vínem.
   (ワインの前にビールを飲まなければなりません)

 何か最後のはちょっと怪しいけれども、これが時間の前後関係を表すのに使う「před」である。もう一つの場所を表す「před」の場合には注意が必要で、動詞が移動を表すものだった場合には、後ろに来る名詞が七格ではなく、四格になる。最初に「před」の後ろは七格だと強く覚えこんでしまうために、「jít」など移動する動詞と一緒に使ったときには、四格が必要だというのがなかなか身につかず間違いを繰り返した、否、今でも繰り返しているのである。これは、「na」の後ろが場所の場合には六格になって、方向を表す場合には四格になるのと同様に区別すればいいはずなのだけど……。「na」も間違えるからなあ。

 とまれ、例文を挙げておく。

   Budu čekat na vás před nádražím.
   (駅の前で待っています)
   Přede mnou sedí prezident.
   (私の前に大統領が座っています)

なんだけど、

   Vyšel jsem před budovu školy.
   (学校の建物の前に出た)

 この「před+4格」は使わないでいようと思えば使わずに住むのだけど、「na」のほうはなあ。

   Dám tuto knihu na stůl.
   (この本を机の上に置く)
   Nechám tuto knihu na stole.
   (この本を机の上に置いておく)

 訳し分けてみたけど、あんまり意味のない訳し分けである。こんなのが自然に使えるようになれば、チェコ語の感覚が発達してきたと喜べるのだろうけど、いつまでたっても考えないと仕えないのである。いや、問題は考えても間違えることがあることか。
2018年2月13日24時。







この記事へのコメント
コメントを書く

お名前:

メールアドレス:


ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/7318571

この記事へのトラックバック
プロフィール
olomoučanさんの画像
olomoučan
プロフィール


チェコとスロヴァキアを知るための56章第2版 [ 薩摩秀登 ]



マサリクとチェコの精神 [ 石川達夫 ]





















×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。