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2019年08月21日

Éčko〈私的チェコ語辞典〉(八月十九日)



 チェコ語でのアルファベットの読み方が、「アー・ベー・ツェー」になるのも、その文字そのものをさすときに、Aは「アーチコ」、Bは「ベーチコ」という言い方をすることがあるのもすでにどこかに書いたと思う。その「アーチコ」「ベーチコ」の具体的な使い方としては、例えば大学の成績がABCで評価される場合に、試験の結果を口で言うときに、「アー」「べー」などの代わりに、「アーチコ」から、不合格の「エフコ」までが使われることがある。
 また、スポーツの国代表で、年代別代表と区別するために、A代表を、アーチコと呼ぶこともあるし、「reprezentační áčko」なんて言い方をすることもある。ただし、トランプのAは、アーチコではなく「eso」といい、日本語で外来語で「エース」と呼ばれるものは、たいていこのエソで表現され、テニス中継を始めてみたときは、サービスエースがエソと言われているのに反応できなかった。フランス映画の「Eso es」なんてのもあったなあ。日本語に訳すと「エースの中のエース」だろうか。「es」は「S」でもあるので、耳で聞いても何のことやらわからんかったけど。

 スポーツなんかでAチームとBチームがある場合は、Bチームをベーチコと呼ぶ。Aは一番上だからあまり使わないと思うが、ベーチコからは、形容詞の「ベーチコビー」というのができて、「B級映画」「B級ホラー」なんてのに使われる。日本ではやりのB級グルメも、「béčková kuchyň」とかになるのかな。

 Cの「ツェーチコ」で指すものとしては、複数形の「ツェーチカ」になることが多いけど、日本語で何というんだろう。プラスチック製の子供のおもちゃで、色とりどりの円形のリングに切れ目が入っていて、つなげてチェーンにできる、1980年代には自転車のスポークにはめて飾りにしている子供も多かったあれがある。一つ一つの形がCに似ているから「ツェーチコ」と呼ばれているらしい。Cだけではなく、他のアルファベットの形をしたものもあるようだけど、一番最初にでた一番基本的な形のものから名前が生まれたのだろう。

 Dは「デーチコ」で、以前は特に耳にする言葉でもなかったのだが、チェコテレビが子供向けのチャンネル、「ČT D」を開設したことで、頻繁に聞こえてくるようになった。「D」は子供を意味する「dítě」の「D」なのだろうが、「チェー・テー・デー」という読み方が間抜けに響くのか、「デーチコ」のほうがよく使われている。「チェー・テー・デーチコ」なんてのも聞くかな。デーチコの夜の部である「ČT Art」のほうは、Aで始まるからアーチコなんてことはなく、「チェー・テー・アールト」と呼ばれている。ただし日本風発音の「アート」ではないので注意。

 それで、やっと本題のE、つまり「Éčko」なのだが、何をさすと思う? 初めて聞いたときには、テレビのチャンネル、デーチコ以外に、オーチコもあるし、かなとも思ったのだが、食品添加物のことだった。チェコの食品の原材料の表示は、EUの基準に基づいて、いわゆるE番号で食品添加物を表示している。大抵はEのあとに三桁の数字がついているだけで、一般の人間にはそれを見てもどんな物質なのかはわからないが、その数で食品添加物がたくさん入っていることはわかる。
 それで、エーチコの入っていない、もしくはエーチコの少ない食品を求める人たちもいるようである。同じエーチコでも、問題のありそうなものもあれば、昔から使われていて何の問題もないものもあるわけで、その辺は自分で調べるしかない。ただ、日本のように物質名が書かれていたからと言って、例えば発癌性の有無が見ただけでわかるというわけでもないから、大差はないか。
 個人的にはまったく気にしないけど、健康志向で気にする人たちは気にするんだろうなあ。食品添加物の入っていないものを探すときには、「bez éček」という表現を覚えておくといい。わざわざ包装には書かれていないと思うけど、店員に質問するときには使えるはずである。

 久しぶりに、どうしてこんなテーマで書き始めてしまったのだろうと、途中で頭を抱えるレベルで迷走してしまった。まだまだである。
2019年8月19日23時45分。











タグ:失敗作
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