2023年01月27日
ハヤブサ考
日本語の種名としてのハヤブサが、チェコ語のsokol stěhovavýに相当することはすでに紹介したが、他のハヤブサ科の鳥たちもsokolなのだろうか。残念ながらタカの場合と同様に、sokolという言葉が使われるのはハヤブサ一種だけで、ほかの鳥たちは別の言葉で呼ばれているようである。
今回はチェコ語を基準に紹介する。日本語で聞いてもどんな鳥なのか、普通のハヤブサとどう違うのかわからないし、チェコ語の名称も聞いたことのないものばかりである。
➀ostříž
チゴハヤブサ ostříž lesní
エレオノラハヤブサ ostříž jižní
※チゴハヤブサは、「チゴ」がついているから、普通のハヤブサよりも小さいものだと予想されるけど、チェコ語では指小形「sokolík(だと思う)」は使われないようだ。
Araroh
シロハヤブサ raroh lovecký
セーカーハヤブサ raroh velký
ラナーハヤブサ raroh jižní
※シロハヤブサとか、sokol bílýだったら、日本語と対応して学習者は幸せなのだけど、やはりチェコ語は、いや動物の名称は一筋縄ではいかない。
➂poštolka
チョウゲンボウ poštolka
ヒメチョウゲンボウ poštolka jižní
ニシアカチョウゲンボウ poštolka rudonohá
アメリカチョウゲンボウ poštolka pestrá
※そう言えばそんな名前の鳥いたねというのが、チョウゲンボウへの印象で、poštolkaはニュースなどで何度か耳にしたことはあるけど、それが日本語のチョウゲンボウにあたるとは、思ってもいなかった。チョウゲンボウは、タカ科のトビなどと並んで、一般的な名称と個別の種名の関係が、日本語とは対応しないけど、わかりやすいものなのだが、残念ながら、poštolkaではないチョウゲンボウの一種も存在する。
Cdřemlík
コチョウゲンボウ dřemlík tundrový
※どうして、poštolka menšíじゃないの? と命名者に文句を付けたくなってしまう。
ハヤブサの仲間の鳥は、数は少ないけれども、タカの仲間以上に知らないものが多い。細かい種別が重要ではない場合には、全部小型の猛禽類と考えてタカで済ますか、ハヤブサで済ませてしまってもいいのかもしれない。ただostřížとrarohはハヤブサ、poštolkaはチョウゲンボウというのは、実際に使うかどうかは別にして、覚えておいたほうがよさそうだ。
週末投稿で復活のつもりだったのだけど、忘れることが多いので、思い立ったときに投稿することにした。この文章も書いたの数か月前だし、書きかけでまとめていないのも入れればストックはたくさんあるから、週末にこだわることもあるまい。
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/11836460
この記事へのトラックバック