2019年06月30日
仕事靴(六月廿八日)
こんな言葉ないよなあと思いつつ、チェコ語の「pracovní boty」を直訳して題名にしておく。日本語にも特別な言い方があるような気もするのだが、ここ一月ほどの繰り返す暑さに解けてしまった脳みそでは思いつけそうもない。
今年の六月は暑い。気温が下がることもあるけれども、暑い日は過去最高の温度を記録するぐらい暑い。アフリカからの熱波がアルプスを越えて、空気の温度が高くなっているだけでなく、日照時間が長いために地面や建物が熱せられて熱を持っているため、気温が下がっても涼しさがあまり感じられなくなってきている。
その熱を持った地面や建物の影響を一番受けるのが、常に地面や床に接している足で、職場まで歩いていくだけで靴の中が暑くてたまらなくなる。椅子に座っていることの多い仕事だから、靴も靴下も脱いでしまっても問題はないのだけど、トイレなどで席を立つたびに、いちいち脱いだ靴を履きなおすのも手間だし、さすがに裸足で歩き回る気にはなれない。
それで、このまえハイヒールについて書いたときに、件の知り合いが、就職してからは職場で靴を履き替えていると言っていたのを思い出した。それから、昔某社の工場で通訳のアルバイトをしていたときは、工場内で怪我をしないようにという理由で、安全靴というものに履き替えさせられていた。その靴が足にまったく合わずに、履いて立っているだけでも足が痛くなるという代物だったのはともかくとして、職場で、高校までと同じように上履きに履き替えれば多少は快適になるのではないかと思いついた。
暑さを感じないと言う意味での快適さでは、高校の上履きだったスリッパなのだろうけど、あれはちょっと歩きにくい。ということでサンダルを仕事用の靴として導入することにした。サンダルで外を歩くのはあまり好きではないので、日本から持ってきたのがこわれて以来、新しいのは買っていなかったのだが、発作的にガレリエ・モリツの靴屋に足を運んで、とりあえずサイズがあるモノのうち一番安いのを買ってしまった。室内用なので安いので十分である。
それから、約二週間、もっと早く思いついていれば楽だったのにと後悔する今年きりである。職場についたらサンダルに履き替え、夕方帰る前にまた靴に履き替えるというのは、所用で外に出るときにも靴に履き替えるから、多少の面倒ではあるのだけど、仕事中に足が熱くて不快感を感じることはなくなったことを考えれば、十分おつりがくる。
問題はマジックテープで止めるタイプで、ズボンによっては引っかかってしまうことと、小指の外側に靴擦れができかかっていることぐらいである。靴擦れは靴下を履けばいいのだろうけど、サンダルに靴下というのは、チェコ人の悪習らしいので、避けたほうがいいらしい。チェコ国外でも、夏の観光地でサンダルに靴下という姿の人を見かけたら、ほぼ間違いなくチェコ人だと考えていいなんていう笑い話も聞いたことがある。ウィーンの真ん中で、ジャージ着てスーパーのビニール袋からアルミホイルに包まれたパンにとんかつを載せたお弁当を取り出すのもチェコ人だったかな。
もちろん、このサンダルの仕事靴を履くのは暑いときだけである。部屋の中とはいえ冬の寒さの厳しい中、サンダルで過ごすのはごめんである。だから、一年うち長くても半年ぐらいしか履かないことになりそうだけど、この二週間、実質十日で十分元は取れたから、気にする必要はない。去年から服だの靴だのあれこれ買ってきたけど、購入直後の満足度の高さではこれが一番かもしれない。久しぶりにいい買い物したということにしておこう。
相変わらず、文章の閉じ方が下手糞である。今日のは内容もぐだぐだだったけどさ。
2019年6月29日24時。
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