2006年04月08日
身延山
身延山には日蓮宗総本山がある。ご先祖さんが眠っているお寺が日蓮宗なので、我が家は一応日蓮宗になるらしい…(死んだ時には)。今回、身延山まで行かねばならなくなったのは、御札のせいだ。
私の家はイイカゲンなのでお墓参りにしかいかないけれど、親戚の伯父さんたちは毎年身延山まで行くらしい。そして御札を買ってくる。そこまでは良いのだが、なんと我が家の分まで買ってくる。昔は行くというときに前年度の御札を渡して納めてもらっていたのだが、いつの頃からか行く頃合いが分からなくなってしまった。不精者の親父殿は行く日を訊く事もせず、御札をそのままにしておいたお蔭で、いつの間にか我が家には納めていない御札が大量に…。さすがに“もう御札はいりません”と言ったようで、それ以上、御札が増えることはなくなったのだが、問題はたまっている御札だ。
母は「そこいら辺のお寺か神社に納めてしまえば良いんじゃないの?」と言っていたのだが、親父殿は「それはダメだ!」とイイカゲンなくせに変なこだわり(?)をみせ、「身延山に納めに行こう!!」と提案。『そりゃ勝手に言ってくるがよろし、』と思っていたら、何と!母と私の分の座席も予約してきたので、身延山へ一緒に御札を納めに行かなければならなくなった…。
甲府行の電車はグリーン車がない。狭い…けど気を取り直して乗っていたら、高尾山を過ぎた辺りから急に電車酔いし始めてしまった。酔い止めを飲み忘れたのだ。
電車酔いが始まると非常〜に性質が悪い。単調に動きが続くので、一種の拷問だ。気持ち悪いけれど何とか保てるだろう姿勢からピクリとも動くことができないまま、ひたすら乗り続ける。
途中、半死状態でトイレに行ったが、あまりの揺れにトイレの壁に激突。平衡感覚がめちゃくちゃになっているので、なかなかトイレから席まで戻れずに、気持ち悪さが悪化。普通なら嘔吐するのだろうが、私は嘔吐できない体質(?)なので苦しみがつのるばかり。。。
甲府に着くと、単線に乗り換え。もう足元がふらふらで甲府駅から動きたくないくらい。だが、乗らねばならぬ!と気合で乗り換えするが、単線なので揺れがさらに酷く、もう一思いに殺してくれ!といわんばかりの状態に。どれくらい乗っていたのか分からないし、永遠に着かないんじゃあないかと思うほどに長いながい道のりだった。
目的の駅に到着し、駅構内から出た途端に三半規管が完全にいかれてしまったらしく、階段にしゃがみ込んだまま動けなくなった。半死半生でそこに丸まっていると、いつの間にやら父と母の姿もなく……、すぐ横にある花壇に咲く花に止まっているテントウ虫を見て心を慰め…ていたらこのテントウ虫もいつの間にか消えていた。何だか知らないが見知らぬ土地で独りぼっちになっちまった、と思っていたら、その頃母と父は薬局探しに走っていたらしい。駅前には土産物屋と何でもありの食事処、宿しかなく、彼らはけっこう遠くの薬局まで行って薬を買って来たのだそうだ。「コンビニがない…!」と還暦過ぎの親父が言うのも何だか笑えるけれど、本当に駅前に何もない。
買ってきてくれた液状の酔い止め薬は、酔った後でも効くというものなのだそう。薬局にもそれしかなかったとかなんとか言っていた気がする。とにかくそれを飲んで、その場に20〜30分いた。効き目が出るまで動けそうにないので、ただただ時間が経つのを待ち…。親父殿はあまりじっとしていたくないタイプの人間なので、その間、駅の周りをぐるぐる歩き回ったらしく、「本当に何にもないんだヨ。」と最終的に私の周りをうろちょろしながらボヤいていた。
母は薬局行脚で疲れたらしく、何でもありの食事処で休みたいと、次はそちらに移動。
憔悴しきった私の横で母はきつねそばを食べ始めた。親父殿はビールを飲(みやがった)んだ。
「俺は電車酔いしてないから関係ねェ〜」といったところらしいヽ(`ω´;)ノ=3
無事…ではないけれど、タクシー(!)で身延山へ。車で山登りは酔いが益す!『やめてくれぇ〜』と思いながらも、タクシーは進み、ようやっと真の目的地 “身延山久遠寺” に!
根性でデジカメを構えてちょこちょこ撮っていると、御札を納め終えた父がこちらにやって来た。このほんの一瞬の出来事のために、こんなにすごい乗り物酔いになるなんて、これも一種修行だな、なんて思ったり…。
下りは徒歩で、写真の階段を下りていくという暴挙に出た。現場での下りはもう恐ろしいことこの上なく、よく転がり落ちなかったと思うほど。さすがに途中のところで男坂に非難した。
下り終えたところにはちゃんと土産物屋が並び、ちょっとした観光スポットのようになっている。
数珠が売っているのはやはりお寺が上にあるからか、年輩の女性はけっこう熱心に数珠を見ていた。特に熱心な信者にも見えないので通夜・葬式用の数珠選びなのだろう、土産物だもの。
この通りでは電線にツバメを見かけた。この時季にいるなんて…越冬したのかな。
帰りは帰りで恐怖の単線が待っており、新宿に着くまではひたすら我慢でぐったり。
朝ごはん以来何も食べていないので、新宿のデパ地下で海鮮丼弁当を買って帰宅。
父と母は甲府の駅ビルで弁当を購入し、電車で食べていた。むう。
蟹と海胆とイクラがたくさんのった海鮮丼。酢飯が多すぎて残してしまった、、、σ(´Å`;)
時代が変わったせいか、お寺にもオフィシャルサイトがあるんですね。。。
私の家はイイカゲンなのでお墓参りにしかいかないけれど、親戚の伯父さんたちは毎年身延山まで行くらしい。そして御札を買ってくる。そこまでは良いのだが、なんと我が家の分まで買ってくる。昔は行くというときに前年度の御札を渡して納めてもらっていたのだが、いつの頃からか行く頃合いが分からなくなってしまった。不精者の親父殿は行く日を訊く事もせず、御札をそのままにしておいたお蔭で、いつの間にか我が家には納めていない御札が大量に…。さすがに“もう御札はいりません”と言ったようで、それ以上、御札が増えることはなくなったのだが、問題はたまっている御札だ。
母は「そこいら辺のお寺か神社に納めてしまえば良いんじゃないの?」と言っていたのだが、親父殿は「それはダメだ!」とイイカゲンなくせに変なこだわり(?)をみせ、「身延山に納めに行こう!!」と提案。『そりゃ勝手に言ってくるがよろし、』と思っていたら、何と!母と私の分の座席も予約してきたので、身延山へ一緒に御札を納めに行かなければならなくなった…。
甲府行の電車はグリーン車がない。狭い…けど気を取り直して乗っていたら、高尾山を過ぎた辺りから急に電車酔いし始めてしまった。酔い止めを飲み忘れたのだ。
電車酔いが始まると非常〜に性質が悪い。単調に動きが続くので、一種の拷問だ。気持ち悪いけれど何とか保てるだろう姿勢からピクリとも動くことができないまま、ひたすら乗り続ける。
途中、半死状態でトイレに行ったが、あまりの揺れにトイレの壁に激突。平衡感覚がめちゃくちゃになっているので、なかなかトイレから席まで戻れずに、気持ち悪さが悪化。普通なら嘔吐するのだろうが、私は嘔吐できない体質(?)なので苦しみがつのるばかり。。。
甲府に着くと、単線に乗り換え。もう足元がふらふらで甲府駅から動きたくないくらい。だが、乗らねばならぬ!と気合で乗り換えするが、単線なので揺れがさらに酷く、もう一思いに殺してくれ!といわんばかりの状態に。どれくらい乗っていたのか分からないし、永遠に着かないんじゃあないかと思うほどに長いながい道のりだった。
目的の駅に到着し、駅構内から出た途端に三半規管が完全にいかれてしまったらしく、階段にしゃがみ込んだまま動けなくなった。半死半生でそこに丸まっていると、いつの間にやら父と母の姿もなく……、すぐ横にある花壇に咲く花に止まっているテントウ虫を見て心を慰め…ていたらこのテントウ虫もいつの間にか消えていた。何だか知らないが見知らぬ土地で独りぼっちになっちまった、と思っていたら、その頃母と父は薬局探しに走っていたらしい。駅前には土産物屋と何でもありの食事処、宿しかなく、彼らはけっこう遠くの薬局まで行って薬を買って来たのだそうだ。「コンビニがない…!」と還暦過ぎの親父が言うのも何だか笑えるけれど、本当に駅前に何もない。
買ってきてくれた液状の酔い止め薬は、酔った後でも効くというものなのだそう。薬局にもそれしかなかったとかなんとか言っていた気がする。とにかくそれを飲んで、その場に20〜30分いた。効き目が出るまで動けそうにないので、ただただ時間が経つのを待ち…。親父殿はあまりじっとしていたくないタイプの人間なので、その間、駅の周りをぐるぐる歩き回ったらしく、「本当に何にもないんだヨ。」と最終的に私の周りをうろちょろしながらボヤいていた。
母は薬局行脚で疲れたらしく、何でもありの食事処で休みたいと、次はそちらに移動。
憔悴しきった私の横で母はきつねそばを食べ始めた。親父殿はビールを飲(みやがった)んだ。
「俺は電車酔いしてないから関係ねェ〜」といったところらしいヽ(`ω´;)ノ=3
無事…ではないけれど、タクシー(!)で身延山へ。車で山登りは酔いが益す!『やめてくれぇ〜』と思いながらも、タクシーは進み、ようやっと真の目的地 “身延山久遠寺” に!
根性でデジカメを構えてちょこちょこ撮っていると、御札を納め終えた父がこちらにやって来た。このほんの一瞬の出来事のために、こんなにすごい乗り物酔いになるなんて、これも一種修行だな、なんて思ったり…。
下りは徒歩で、写真の階段を下りていくという暴挙に出た。現場での下りはもう恐ろしいことこの上なく、よく転がり落ちなかったと思うほど。さすがに途中のところで男坂に非難した。
下り終えたところにはちゃんと土産物屋が並び、ちょっとした観光スポットのようになっている。
数珠が売っているのはやはりお寺が上にあるからか、年輩の女性はけっこう熱心に数珠を見ていた。特に熱心な信者にも見えないので通夜・葬式用の数珠選びなのだろう、土産物だもの。
この通りでは電線にツバメを見かけた。この時季にいるなんて…越冬したのかな。
帰りは帰りで恐怖の単線が待っており、新宿に着くまではひたすら我慢でぐったり。
朝ごはん以来何も食べていないので、新宿のデパ地下で海鮮丼弁当を買って帰宅。
父と母は甲府の駅ビルで弁当を購入し、電車で食べていた。むう。
蟹と海胆とイクラがたくさんのった海鮮丼。酢飯が多すぎて残してしまった、、、σ(´Å`;)
時代が変わったせいか、お寺にもオフィシャルサイトがあるんですね。。。
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