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おてがる海鮮コース

日本料理屋で“おてがる海鮮コース”なるものを注文しました。
タイトルは“おてがる海鮮コース”だけど今回の主題は別。
今回の主人公はとある仲居さんだ。

店自体は別段混んでいる様子もなかったのだが、私たちが座っていた椅子席側でなく奥の座敷に大人数が来ていたらしい。だがこの日、仲居さんは人が足りなかった模様。パタパタと大忙しだ。
そこにまたお客さんがやって来た。
「予約した田中ですが〜。」、
そしたらその仲居さん「ふぇ?田中??」と言って奥に戻ってしまった。
戻ったと思ったらすぐに出てきて「田中様、お待ちしておりました!」とおっしゃる…。
ついさっき「ふぇ?」と言ったはずなのに「お待ちしておりました!」はないだろう。
予約と聴いたら大抵はすぐに「お待ちしておりました。」と言うだろうにこの脱力感。
なんてお茶目な仲居さん!
私は仲居さんがその場を立ち去るまで笑いを堪えるのに精一杯だった。

この仲居さん、一風変わった人でその後も忙しいはずなのにちょこちょこと私たちの処へやってくる。で、私が頼んだコースのお櫃(ご飯)ではないのに、パカッと開けては「たくさん食べてくださいね!」と言う。お茶碗が一つ多いのはそのせいらしい(私のは別にご飯が付いているというのに)。
また少しすると「たくさん食べてくださいね!」とお櫃をパカッと開けて戻る。
そんなに大食漢に見えるのかな?
次に来たときは
「このフリカケ、かけて食べてくださいね!このフリカケはね、お味噌汁のために出汁をとったカツオの身を使って作ってるんですよ!出汁は出ちゃってるけど手作りだから美味しいの!ごはんにかけてたくさん食べてくださいね!!」
と宣ふ。
要は出汁とった後のカスで作ったってことじゃないかい?このフリカケ。
そこまで説明しちゃっていいのかい?
で、やっぱりご飯はたくさん食べなければいけないんですかい?
私のことをお譲ちゃんと連発するのだが、こう見えても二十代半ばなのだ。
成長真っ盛りに見えるのだろうか。。。
やっと私のご飯が運ばれてきた。
それを運んできた仲居さんは別の人。
「フリカケ、当店の手作りですのでぜひ召し上がってください。」
そうひと言残して去って行った。ん!これぞ正しい勧め方だ。
“カス・カツオのフリカケでござい!!”では食べる気なくなるもんなあ。
現に私たちは誰も“フリカケ”に手をつけなかった。
第一印象が悪すぎたのだ。

でもこの仲居さんは憎めない人。
我われの食事処に笑いを運んできてくれたとでも申しましょうか…。

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