20代でも起こる「孤独死」壮絶すぎるその現場
⏺️現役世代は福祉の網にかかりにくい
️高齢者だけでなく現役世代も直視すべき問題
誰にも看取られることなく、ひっそりと部屋で最期を迎える孤独死。
死者数は年間3万人。
その中で見落とされがちなのが、働き盛りの現役世代。
⏹️日本少額短期保険協会が発表した「第3回孤独死現状レポート」
【2015年4月〜18年2月までの孤独死者】
️50代以下が約4割。
・地域の民生委員の訪問
・町内会や自治会の見守り活動
️高齢者は福祉の網にかかりやすいが現役世代は対象となりにくい。
️即ち、死亡後の遺体の発見が遅くなることも多い。
※ここから、実例を述べながら詳しく説明していきます。
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️20代の男性はリビングのベッドにくの字に体を横たえた状態で息絶えていた。
【ベッドマット】
粘りけのある茶色の体液をたっぷりと吸い込み、この世のものとは思えないほどの異臭を放っていた。
⏹️若くしてがんになり、親に連絡せず闘病
床り一面には、小豆を散らかしたかのように大量のサナギが落ちていた。
羽化してハエになっているものもいた。
最初のハエは換気扇などのわずかなすき間から、そのにおいをかぎつけて室内に入り込む。
遺体の眼球などに卵を産みつける。
️
幼虫(ウジ)
️
サナギ
️
成虫
️この様なサイクルで増加していく。
⏹️隣人からの異臭がするとの通報
警察が駆け付けたときにはすでに亡くなってから2週間が経過。
がんで絶命した20代の孤独死。
無数の黒い点は、遺体に湧いたハエのサナギ。
【べッドの横のこたつの上】
パステルカラーの便箋が何枚もゴムで丁寧に束ねられている。
⏹️便箋の内容
野菜を送りますね。
慣れない都会で大変だと思いますが、頑張ってね。
️故郷に住む母からの手紙。
【キッチン横の段ボール箱】
母が手紙とともに送ったであろうタマネギやニンジンやサツマイモが、水分を失ってクタクタにしなびている。
️20代男性の経歴
地元の九州の高校を卒業。
上京して都内の大学に進学。
卒業後は、都内の社労士事務所に事務職として勤務。
️ある日体調が悪くなり、病院に行くと若年性がんだと診断。
休職し、このアパートで闘病生活を送っていた。
️実家の両親に心配をかけるのは申し訳ないと隠していた
⏹️病気のことは伝えずに、たった独りでがんと闘うことを選んだ
【男性の住んでいたアパートの1Kの部屋】
小ぎれいに整頓されていた。
・青色のスノーボードのブーツ
・少年マンガ誌
・最新のゲーム機
️これらが所狭しと並び、アクティブな性格で、花の独身生活を謳歌していた。
⏹️がんの悪化とともに身動きが取れなくなった
【孤独死現状レポート】
孤独死の死亡原因は6割が病死。
男性のように異臭によって発見されることも多い。
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️電機メーカー退職後「セルフネグレクト」に
⏹️50代男性
キッチンの床に突っ伏した状態で最期を遂げた。
【死因】
脳血管疾患。
何らかの身体の異変を感じて、外部に助けを求めようとした。
【キッチン】
食器は割れて散らばっていた。
【玄関】
土間を向いて亡くなっていた。
️玄関に頭を向けた状態で亡くなる例は少なくない。
⏹️特殊清掃の業者の情報
苦しみのあまり外に飛び出そうとして、玄関までの動線のどこかで亡くなっているケースが圧倒的に多い。
️隣人の学生から「異臭がする」と管理会社に連絡があり、孤独死が発覚。
【部屋の中】
ゴミで埋め尽くされていた。
警察が部屋に踏み込むと、男性はとうの昔に息絶えていて、何十匹ものハエが頭上を飛び交っていた。
️孤独死は高齢者だけの問題ではない
男性はバツイチの独身で大手電機メーカーの管理職。
糖尿病の治療を理由に定年の5年前に早期退職。
️近所付き合いもなく、家に引きこもりぎみ。
⏹️退職金と貯金で暮らしていた
【冷蔵庫】
中には何も入っていない。
【押し入れ】
カップラーメン
サプリメント
️これらが山積みになっており、偏った食生活を送っていた。
️孤独死の7割以上を占めるのが、こういったセルフネグレクト(自己放任)
生活や健康状態が悪化しているにもかかわらず、改善する意欲や周囲を頼る気力がなくなってしまう状態。
・部屋をゴミ屋敷にしたり
・必要な食事を取らなかったり
・体調不良でも医療を拒んだり
️自身の健康状態を悪化させる。
⏹️セルフネグレクトは誰にでも起こりうる
【ビジネスパーソン】
・仕事に追われる
・忙しさで家がゴミ屋敷化
・食生活がなおざり
⏹️死はいつ訪れるか誰にもわからない
高齢化や核家族化が進む中で、高齢者の孤独死問題に注目が集まりがち。
働き盛りのビジネスパーソンであっても、孤独死は決して無関係ではない。
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2019年08月03日
1人でも【寂しくない未婚者】が増える理由
1人でも「寂しくない」未婚者が増える背景
⏺️はたして孤独は全員に共通する悪なのか
⏺️孤独は本当に悪なのか
️所属を失うことで孤独を感じる
⏹️「所属感のない孤独」を感じている若者も多い
・若者だけではなく
・定年を迎えた高齢者
・フリーランスで働く人
・離婚や死別などでソロに戻った人
️今後多くの人たちが「所属を失うことでの孤独」を感じるようになる。
⏹️個々人の問題ではなく、コミュニティというものが所属によって成立しえなくなる
・地域
・家族
・職場
コミュニティは、「人々の居場所」であった。
そこに所属している人々は、「自分はこのコミュニティの一員だ」という安心感が得られる。
かつてのコミュニティは「ウチとソト」の境界線を明確化して、ウチの安心を強固なものにしていた。
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️安心できるコミュニティ
⏹️不安定で流動的な「個人化する社会」に移行していく
・地域のコミュニティは都市部ではほぼ消滅している。
・職場のコミュニティもかつてのような安心は提供してくれない。
・少子高齢化で、昭和的な大家族形態も少なくなりった。
・非婚化で家族コミュニティを持たない人も増えた。
️即ち、所属の安心が失われていく。
️未来は「暗黒の孤独社会」になるのか
「孤独は死に至る病」
「孤独リスクはタバコや肥満より悪影響」
️そもそも孤独というのは誰にとっても共通の悪なのか
・1人でいることをストレスと感じる人もいる。
・1人でいることを快適と感じる人もいる。
⏹️2015年出生動向調査
35歳未満の未婚男女で、「1人の生活を続けても寂しくないと思う」人を対象。
・男性48%
・女性36%
️意外と多い結果となった。
️1980年代まで日本は皆婚社会
⏹️全員が結婚を希望していると考えがち
『「独身の9割が結婚したい」説の根本的な誤解』
️実質結婚に前向きなのは30年以上前から男性4割、女性5割にとどまる。
皆婚だった社会では可視化されなかった「1人を寂しいとは感じない層」も顕在化。
⏹️結婚したところでのリスクを考えている
・離別や死別でソロに戻る可能性は全員にある。
・婚歴のある独身者だけでも、2015年国勢調査時点で、1500万人を突破。
️「人とつながる」=「友達作り」ではない
⏹️「集団の中に所属させればいい」という短絡的な解決方法はNG
️どんな状態であれ、心が1人ぼっちにならないためにどうするかを考えていくことが大事。
⏹️結論
各個人が「ソロで生きる力」を身につけ、精神的に自立すること。
【ソロで生きる力とは】
・「人とつながる力」
・「自分とつながる力」
「人とつながる」というと、どうしても「友達を作る」ことだと考えがち。
️どこかのコミュニティに所属したら安心だということでもない。
⏹️無理に所属しなくても良い
所属することでのリスク
️それと引き換えに、空気を読んだり、不本意ながら同調したりするという無理も伴う。
【所属とは】
みんなと同じなら安心だ、という共同幻想を信じること。
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️誰かと一瞬接続することだけでも安心が得られる
⏹️「接続するコミュニティ」の表現
・家族
・地域
・職場
️「所属するコミュニティ」であった。
枠の中に自分を置いて群れの一員になるのではなく、個人と個人とがさまざまな形でゆるやかに接続する形になっていく。
【人との関係性とは】
同じ場所や同じ枠におさまっていることが重要なのではなく、いかに必要なときに接続することができるかが問われる。
・接続はリアルでもネットでも、直接・間接は問わない。
・コミュニティは枠でも場所でもなく、神経伝達系のシナプスのような役割で良い。
学校に居場所がない
職場に居場所がない
社会に居場所がない
️「場所に所属することでしか安心できない呪縛」から解き放たれること。
友達がいない
恋人がいない
愛すべき子がない
️自分の外側に何もないからといって、自分そのものまでなくしてしまわなくて良い。
️「つながっている」のに孤独
⏹️安心は、自分の外側にあるアウトサイドコミュニティにしかないわけではない
【大事なこと】
「安心な場所を探す」ということではない。
️「いつでもつながれる誰かがいるって信じられる」ということである。
⏹️リアルネットの孤独感
「リアルでもネットでもたくさんの人とつながっているのに孤独だ」
️「つながり孤独」という状態に苦しむ若者も増えていいる。
⏹️「人とつながる」それ自体を目的化はNG
「友達になればいい」
「ネットでつながればOK」
️「つながる」ことの意味を見失ってしまう。
️「つながる」ことは単なる手段である。
あなたがあなた自身を理解し、認めてあげるために「人とのつながり」がある。
️自分で自分を認めて、信じられるようになれば、すでに自分の中に拠り所となるインサイドコミュニティができている
【インサイドコミュニティ】
️自分自身の中に「安心できるコミュニティ」を作り出すということ。
【所属するコミュニティ】
️あくまで自分の外側の枠に自分を置くこと。
【接続するコミュニティ】
逆に自分の内面に安心できるコミュニティを築くこと。
★【ここがポイント】
たくさんの人とつながり、自分の中にたくさんの自分が生み出されるということは、あなたの中が満たされる。
️自分のインサイドコミュニティである。
️孤独を悪者にしても、孤独は解消されない
「誰かに傍にいてほしい」
「誰かに理解してほしい」
️自分の外側のアウトサイドコミュニティだけに依存してしまうから、孤独というものを極度に恐れたり、嫌悪したりする。
️それは孤独のせいではなく、「あなたの中のあなたが足りない」からである。
一人で歩いていたとしても、私は孤独ではない。
そう思えることが本当の「つながり」であり、自立である。
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⏺️はたして孤独は全員に共通する悪なのか
⏺️孤独は本当に悪なのか
️所属を失うことで孤独を感じる
⏹️「所属感のない孤独」を感じている若者も多い
・若者だけではなく
・定年を迎えた高齢者
・フリーランスで働く人
・離婚や死別などでソロに戻った人
️今後多くの人たちが「所属を失うことでの孤独」を感じるようになる。
⏹️個々人の問題ではなく、コミュニティというものが所属によって成立しえなくなる
・地域
・家族
・職場
コミュニティは、「人々の居場所」であった。
そこに所属している人々は、「自分はこのコミュニティの一員だ」という安心感が得られる。
かつてのコミュニティは「ウチとソト」の境界線を明確化して、ウチの安心を強固なものにしていた。
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️安心できるコミュニティ
⏹️不安定で流動的な「個人化する社会」に移行していく
・地域のコミュニティは都市部ではほぼ消滅している。
・職場のコミュニティもかつてのような安心は提供してくれない。
・少子高齢化で、昭和的な大家族形態も少なくなりった。
・非婚化で家族コミュニティを持たない人も増えた。
️即ち、所属の安心が失われていく。
️未来は「暗黒の孤独社会」になるのか
「孤独は死に至る病」
「孤独リスクはタバコや肥満より悪影響」
️そもそも孤独というのは誰にとっても共通の悪なのか
・1人でいることをストレスと感じる人もいる。
・1人でいることを快適と感じる人もいる。
⏹️2015年出生動向調査
35歳未満の未婚男女で、「1人の生活を続けても寂しくないと思う」人を対象。
・男性48%
・女性36%
️意外と多い結果となった。
️1980年代まで日本は皆婚社会
⏹️全員が結婚を希望していると考えがち
『「独身の9割が結婚したい」説の根本的な誤解』
️実質結婚に前向きなのは30年以上前から男性4割、女性5割にとどまる。
皆婚だった社会では可視化されなかった「1人を寂しいとは感じない層」も顕在化。
⏹️結婚したところでのリスクを考えている
・離別や死別でソロに戻る可能性は全員にある。
・婚歴のある独身者だけでも、2015年国勢調査時点で、1500万人を突破。
️「人とつながる」=「友達作り」ではない
⏹️「集団の中に所属させればいい」という短絡的な解決方法はNG
️どんな状態であれ、心が1人ぼっちにならないためにどうするかを考えていくことが大事。
⏹️結論
各個人が「ソロで生きる力」を身につけ、精神的に自立すること。
【ソロで生きる力とは】
・「人とつながる力」
・「自分とつながる力」
「人とつながる」というと、どうしても「友達を作る」ことだと考えがち。
️どこかのコミュニティに所属したら安心だということでもない。
⏹️無理に所属しなくても良い
所属することでのリスク
️それと引き換えに、空気を読んだり、不本意ながら同調したりするという無理も伴う。
【所属とは】
みんなと同じなら安心だ、という共同幻想を信じること。
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️誰かと一瞬接続することだけでも安心が得られる
⏹️「接続するコミュニティ」の表現
・家族
・地域
・職場
️「所属するコミュニティ」であった。
枠の中に自分を置いて群れの一員になるのではなく、個人と個人とがさまざまな形でゆるやかに接続する形になっていく。
【人との関係性とは】
同じ場所や同じ枠におさまっていることが重要なのではなく、いかに必要なときに接続することができるかが問われる。
・接続はリアルでもネットでも、直接・間接は問わない。
・コミュニティは枠でも場所でもなく、神経伝達系のシナプスのような役割で良い。
学校に居場所がない
職場に居場所がない
社会に居場所がない
️「場所に所属することでしか安心できない呪縛」から解き放たれること。
友達がいない
恋人がいない
愛すべき子がない
️自分の外側に何もないからといって、自分そのものまでなくしてしまわなくて良い。
️「つながっている」のに孤独
⏹️安心は、自分の外側にあるアウトサイドコミュニティにしかないわけではない
【大事なこと】
「安心な場所を探す」ということではない。
️「いつでもつながれる誰かがいるって信じられる」ということである。
⏹️リアルネットの孤独感
「リアルでもネットでもたくさんの人とつながっているのに孤独だ」
️「つながり孤独」という状態に苦しむ若者も増えていいる。
⏹️「人とつながる」それ自体を目的化はNG
「友達になればいい」
「ネットでつながればOK」
️「つながる」ことの意味を見失ってしまう。
️「つながる」ことは単なる手段である。
あなたがあなた自身を理解し、認めてあげるために「人とのつながり」がある。
️自分で自分を認めて、信じられるようになれば、すでに自分の中に拠り所となるインサイドコミュニティができている
【インサイドコミュニティ】
️自分自身の中に「安心できるコミュニティ」を作り出すということ。
【所属するコミュニティ】
️あくまで自分の外側の枠に自分を置くこと。
【接続するコミュニティ】
逆に自分の内面に安心できるコミュニティを築くこと。
★【ここがポイント】
たくさんの人とつながり、自分の中にたくさんの自分が生み出されるということは、あなたの中が満たされる。
️自分のインサイドコミュニティである。
️孤独を悪者にしても、孤独は解消されない
「誰かに傍にいてほしい」
「誰かに理解してほしい」
️自分の外側のアウトサイドコミュニティだけに依存してしまうから、孤独というものを極度に恐れたり、嫌悪したりする。
️それは孤独のせいではなく、「あなたの中のあなたが足りない」からである。
一人で歩いていたとしても、私は孤独ではない。
そう思えることが本当の「つながり」であり、自立である。
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親は誰・・・【46歳で産院取違え】を知った人の壮絶な人性
親は誰か【46歳で産院取違え】を知った人の闘い
⏺️育ての親を介護しながら、実親を探し続ける
⏺️産院での「新生児の取り違え」という起きてはならない事故で、いまなお親を探し続ける男性にお話を聞きました
️人はなぜ「出自」を知る必要があるのか
・自分はどんな親の遺伝子を受け継ぐか。
・どのような経緯でこの世に生まれてきたのか。
️これらを知りたいという欲求は、程度の差こそあれ、人間にもともと備わったもの。
⏹️子どもの権利条約
「(児童は)できる限りその父母を知りかつその父母によって養育される権利を有する」
️「出自を知る」ことは、人の権利として認められている。
・大概の人は血縁関係のある親に育てられる。
・ときどき自分を育ててくれた人が血縁上の親ではないと知る人もいる。
️育てた親のほうも、子どもと血縁関係がないことを知らないケースもある。
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️産院における新生児の取り違え
助産師さんから病院での出産へと切り替えが推奨された昭和の一時期、そう珍しい出来事ではなかった。
⏹️1958年4月、都立の産院で生まれたAさん(61歳)
46歳のときにDNA鑑定
️自身が「取り違えられた子ども」であると知った。
ここから、実例を元に詳しく説明していきます。
️中2で家を飛び出した
⏹️「おまえは誰にも似ていないね」
親戚が集まったときなど、よく言われてきた。
・目
・鼻
・口もと
️父親、母親のそれらを順ぐりに眺め、性格も、父親とは正反対。
【Aさん】
「わんぱくで、よくしゃべる子」
【父親】
アルコール依存気味で、お酒を飲まないとまったく話をできない。
・Aさんは顔が変形するほど殴られた
・弟は一度もたたかれることもなかった。
️さらに、笑うところや怒るところの感覚も、家族のなかで1人だけ違った。
️「この家にはいられない」と感じ、家を飛び出したのが14歳
・焼き肉屋で調理師見習い
・クリーニング屋で手伝い
・年齢をごまかして住み込みで働きながら中学に通い
️ほかの生徒より数カ月遅れで卒業証書を受け取った。
️親子関係がないとはっきりわかったのは2004年、46歳のとき
体調が悪く、病院で検査を受けた際に血液型のことを伝えたところ、大学の研究者を紹介。
⏹️DNA鑑定結果
親子関係が存在しないことが判明。
️「産院での取り違えしか考えられない」という結論に至った。
頭の中は真っ白。
怒り。
悔しさ。
️14歳の頃を思い出した。
⏹️なぜ中学2年で家を飛び出さなければならなかったのか
家庭でも親子で気が合わないことはある。
反抗期も重なったとは思う。
️血筋が違う者に育てられて、互いに相手の言っていることを理解できなかった。
【哀しみと悔しさ】
育ててくれた両親には感謝しているが、自分の思っていることを理解してくれる親に育てられたかった。
もし血のつながった、かつ性格やものの感じ方が似た親に育てられていたら、家を飛び出さずに済んだかもしれない。
【血筋が違っても感謝】
血縁がないとわかれば両親とはますます疎遠になるが、Aさんは逆。
久々に顔を合わせた両親がすっかり年老いているのを見た。
家を飛び出すまでの14年間育ててもらったことは事実。
️これから14年は自分が親の面倒を見ようと決めたそう。
父親は3年前に他界し、今も認知症になった母親と暮らしている。
️自力で一軒ずつ訪ねても見つからず
⏹️真実を知りたい
・実の親が生きているなら会ってみたい。
・取り違えられた相手がどんな環境で育てられてきたか、話を聞いてみたい。
⏹️東京都に対して取り違えの相手を探すよう求めた
・生まれた産院はすでに閉鎖。
・都は、当時の資料が残っていないのでわからないと明言。
⏹️区の住民基本台帳から「昭和33年4月生まれ」を抽出し、一軒一軒訪ねて回った
・住民基本台帳はコピー不可
・携帯で写真を撮ることも許されない
・手書きで複写するしかなく、抽出は大変な作業。
・閲覧は「30分ごとにいくら」と決められている。
️何度も通い詰めて手書き複写を繰り返し、約80人の該当者を拾い出した。
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️当時Aさんは福岡県に住んでいたため、該当者を訪問できるのは週末のみ
・毎回レンタカーを借りると費用がかかる。
・安いナビ付の車を購入。
・該当する家を一軒一軒回った。
️しかし、その中に実の両親はいなかった。
⏹️実の両親は別の区の住民だった可能性もある
2006年当時、はすでに、個人情報保護の観点から、台帳の閲覧ができなくなった。
️実親探しと並行して、裁判も起こした
⏹️一審の地方裁判所
損害賠償や不法行為については時効とされたものの、取り違えは認められる結果となった。
判決をもとに、東京都に対し申請
️再び「区の出生受付帳の情報をもとに、取り違えの相手を探してほしい」と求めたが、都は応じなかった。
⏹️控訴して高裁に進んだ
慰謝料を勝ち得たが、親を探すことについては進展なし。
都が上告して最高裁に進めば、実親探しを求めるつもりでしたが、上告がなかったため裁判はそのまま終わることになった。
️本当の親を知ることのできないつらさ
⏹️Aさんは東京都に対し、取り違え相手を探すことを繰り返し求めてきましたが、いまも進展はない
東京都に確認したところ「区に対して、出生受付帳の情報開示を請求する法的根拠がない」のが理
由。
★【ここがポイント】
個人情報の保護はもちろんとても大切なことだが、この件については明らかに都の産院による過失。
1人の人間の人生を果てしなく変えた重大な事件であり、然るべき措置をとって、例外を認めることはできないものなのか。
【戸籍法】
『間違いを知ったら訂正をしなければいけない、訂正をしない場合には過料を科す』
️この様なことが書かれている。
️戸籍の訂正のために必要な情報を求めているのに、役所は個人情報保護を優先して応じませんし、謝罪もしていない。
人間としてこの世に生まれたら、自分の血筋を知る権利というのは当然である。
AID(非配偶者間人工授精)でも養子縁組でも、それを知ったときから権利はある。
権利を、個人情報という一言でシャットアウトするのはおかしい。
️過去に産院で取り違えられたことがわかっている人は、Aさんのほかにも複数いる
1人は、わかったときすでに実親は亡くなっていたが、実のきょうだいとは会うことができ、今も親交を深めている。
⏹️もし取り違えられた相手が見つかった場合
先方の人生を揺るがす話でもあるため、慎重に考える必要はある。
実の両親が生きていれば、すでにかなりの高齢のはずであり、果たして、再会することはできるのか。
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⏺️育ての親を介護しながら、実親を探し続ける
⏺️産院での「新生児の取り違え」という起きてはならない事故で、いまなお親を探し続ける男性にお話を聞きました
️人はなぜ「出自」を知る必要があるのか
・自分はどんな親の遺伝子を受け継ぐか。
・どのような経緯でこの世に生まれてきたのか。
️これらを知りたいという欲求は、程度の差こそあれ、人間にもともと備わったもの。
⏹️子どもの権利条約
「(児童は)できる限りその父母を知りかつその父母によって養育される権利を有する」
️「出自を知る」ことは、人の権利として認められている。
・大概の人は血縁関係のある親に育てられる。
・ときどき自分を育ててくれた人が血縁上の親ではないと知る人もいる。
️育てた親のほうも、子どもと血縁関係がないことを知らないケースもある。
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️産院における新生児の取り違え
助産師さんから病院での出産へと切り替えが推奨された昭和の一時期、そう珍しい出来事ではなかった。
⏹️1958年4月、都立の産院で生まれたAさん(61歳)
46歳のときにDNA鑑定
️自身が「取り違えられた子ども」であると知った。
ここから、実例を元に詳しく説明していきます。
️中2で家を飛び出した
⏹️「おまえは誰にも似ていないね」
親戚が集まったときなど、よく言われてきた。
・目
・鼻
・口もと
️父親、母親のそれらを順ぐりに眺め、性格も、父親とは正反対。
【Aさん】
「わんぱくで、よくしゃべる子」
【父親】
アルコール依存気味で、お酒を飲まないとまったく話をできない。
・Aさんは顔が変形するほど殴られた
・弟は一度もたたかれることもなかった。
️さらに、笑うところや怒るところの感覚も、家族のなかで1人だけ違った。
️「この家にはいられない」と感じ、家を飛び出したのが14歳
・焼き肉屋で調理師見習い
・クリーニング屋で手伝い
・年齢をごまかして住み込みで働きながら中学に通い
️ほかの生徒より数カ月遅れで卒業証書を受け取った。
️親子関係がないとはっきりわかったのは2004年、46歳のとき
体調が悪く、病院で検査を受けた際に血液型のことを伝えたところ、大学の研究者を紹介。
⏹️DNA鑑定結果
親子関係が存在しないことが判明。
️「産院での取り違えしか考えられない」という結論に至った。
頭の中は真っ白。
怒り。
悔しさ。
️14歳の頃を思い出した。
⏹️なぜ中学2年で家を飛び出さなければならなかったのか
家庭でも親子で気が合わないことはある。
反抗期も重なったとは思う。
️血筋が違う者に育てられて、互いに相手の言っていることを理解できなかった。
【哀しみと悔しさ】
育ててくれた両親には感謝しているが、自分の思っていることを理解してくれる親に育てられたかった。
もし血のつながった、かつ性格やものの感じ方が似た親に育てられていたら、家を飛び出さずに済んだかもしれない。
【血筋が違っても感謝】
血縁がないとわかれば両親とはますます疎遠になるが、Aさんは逆。
久々に顔を合わせた両親がすっかり年老いているのを見た。
家を飛び出すまでの14年間育ててもらったことは事実。
️これから14年は自分が親の面倒を見ようと決めたそう。
父親は3年前に他界し、今も認知症になった母親と暮らしている。
️自力で一軒ずつ訪ねても見つからず
⏹️真実を知りたい
・実の親が生きているなら会ってみたい。
・取り違えられた相手がどんな環境で育てられてきたか、話を聞いてみたい。
⏹️東京都に対して取り違えの相手を探すよう求めた
・生まれた産院はすでに閉鎖。
・都は、当時の資料が残っていないのでわからないと明言。
⏹️区の住民基本台帳から「昭和33年4月生まれ」を抽出し、一軒一軒訪ねて回った
・住民基本台帳はコピー不可
・携帯で写真を撮ることも許されない
・手書きで複写するしかなく、抽出は大変な作業。
・閲覧は「30分ごとにいくら」と決められている。
️何度も通い詰めて手書き複写を繰り返し、約80人の該当者を拾い出した。
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️当時Aさんは福岡県に住んでいたため、該当者を訪問できるのは週末のみ
・毎回レンタカーを借りると費用がかかる。
・安いナビ付の車を購入。
・該当する家を一軒一軒回った。
️しかし、その中に実の両親はいなかった。
⏹️実の両親は別の区の住民だった可能性もある
2006年当時、はすでに、個人情報保護の観点から、台帳の閲覧ができなくなった。
️実親探しと並行して、裁判も起こした
⏹️一審の地方裁判所
損害賠償や不法行為については時効とされたものの、取り違えは認められる結果となった。
判決をもとに、東京都に対し申請
️再び「区の出生受付帳の情報をもとに、取り違えの相手を探してほしい」と求めたが、都は応じなかった。
⏹️控訴して高裁に進んだ
慰謝料を勝ち得たが、親を探すことについては進展なし。
都が上告して最高裁に進めば、実親探しを求めるつもりでしたが、上告がなかったため裁判はそのまま終わることになった。
️本当の親を知ることのできないつらさ
⏹️Aさんは東京都に対し、取り違え相手を探すことを繰り返し求めてきましたが、いまも進展はない
東京都に確認したところ「区に対して、出生受付帳の情報開示を請求する法的根拠がない」のが理
由。
★【ここがポイント】
個人情報の保護はもちろんとても大切なことだが、この件については明らかに都の産院による過失。
1人の人間の人生を果てしなく変えた重大な事件であり、然るべき措置をとって、例外を認めることはできないものなのか。
【戸籍法】
『間違いを知ったら訂正をしなければいけない、訂正をしない場合には過料を科す』
️この様なことが書かれている。
️戸籍の訂正のために必要な情報を求めているのに、役所は個人情報保護を優先して応じませんし、謝罪もしていない。
人間としてこの世に生まれたら、自分の血筋を知る権利というのは当然である。
AID(非配偶者間人工授精)でも養子縁組でも、それを知ったときから権利はある。
権利を、個人情報という一言でシャットアウトするのはおかしい。
️過去に産院で取り違えられたことがわかっている人は、Aさんのほかにも複数いる
1人は、わかったときすでに実親は亡くなっていたが、実のきょうだいとは会うことができ、今も親交を深めている。
⏹️もし取り違えられた相手が見つかった場合
先方の人生を揺るがす話でもあるため、慎重に考える必要はある。
実の両親が生きていれば、すでにかなりの高齢のはずであり、果たして、再会することはできるのか。
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