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2016年04月03日

母がくれた時間 その3

放射線治療でつないだ命




副作用症状は厳しい。
頭がザワザワするなどの表現で、私たちに伝えてくれた。
母の手帳にもその記述はされていた。
耳がキーン、頭がザワザワする。

治療中する時のあの空間がとても恐怖で嫌だと言っていました。
頭部に対する全脳照射は数年後に痴呆症状を発症するという
リスクがあるということには母も抵抗を感じていた。

放射線治療することを選択してくれたからこそ、母と過ごす時間が
増えたのだと信じています。

脱毛が始まっても笑顔を絶やさず、私たちの前では常に気丈に
ふるまってくれていた母。
私から見て、メンタルがとても強い母・・・
髪の毛は女性にとって大事なパーツの内の一つであり、
それが抜け落ちるなんて考えたことも無かったでしょう。


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脱毛した母の髪の毛が元に戻ることはありませんでした。
脱毛が始まって約10か月後に他界するまでに、新しい
髪の毛が生えて、順調な兆しも垣間見えたのですが、
母の命の方が先に絶えてしまいました。

治療の辛さ・・・副作用の辛さ・・・脱毛・・・
残された時間を少しでも永く・・・そのために受けた
頭部放射線治療は、脳腫瘍の再発の可能性を限りなく「0」
に近づける為。

脳腫瘍から出血したことにより、腫瘍周りの脳が浮腫んだ
(脳浮腫)の影響で、意識障害を発症してしまった母は、
その当時の記憶が殆ど残っていないのです。
恐かったことでしょう・・・自分の知らない自分の話を聞く
ということが・・・母の反応も半信半疑でした・・・。

幼少のころから何かと苦労の多い母を見てきましたが、
入院してから見させられた母はまた一味違ったものでした。
生きることの辛さ、苦しさを母が身をもって伝えてくれた。
そして生きるために病気の自分に立ち向かう姿も見せてくれました。
その事実は生涯忘れることはありません。

母と共に過ごしたこの1年間は、かけがえのない時間だったのです。
決して投げやりにならなかった母の精神力には頭が下がります。
母さん・・・あなたの生き方を真似ることはできないかもしれないが
、あなたの遺伝子を受け継ぐ息子なんだという勇気と自信をもって
人生を歩むことはできます。

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緊急入院した母が,非小細胞肺がん(腺癌)「ステージ4」を宣告され、1年後に他界・・・母の闘病中の記録や、がんに関することを中心に記事にしているブログです。
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