親鸞聖人の主著の
「教行信証」というのは往相回向について、真実の教、行、信、証がある。
娑婆から極楽浄土へ行くにはどうすればいいのか、それには真実の教行信証がある。
極楽浄土から娑婆へ帰ってくるのは、いったらそうなるのだから。
どうやって極楽浄土へ往くのかが問題。
しかれば大悲の願船に乗じて、
光明の広海に浮かびぬれば、
至徳の風ぜ静かに、衆禍の波転ず。
すなわち無明の闇を破し、
速に無量光明土に至りて、
大般涅槃を証し、
普賢の徳にしたがうなり。
知るべし。(教行信証行巻)
これは大行の利益。
大行というのは他力の念仏。
名号と言ってもいい。
名号によって頂く幸せ。
それが大行の利益。
「無明の闇を破る」
「無量光明土にいたる」
「大般涅槃を証す」
そして次に、
「普賢の徳に従う」とある。
極楽浄土でのんびりしておれない。
普賢の徳というのが極楽浄土から還来して、衆生済度に大活躍すると言うこと。
普賢菩薩という菩薩がいるけれども、菩薩の象徴です。
苦しみ悩む人を済度しに、必ず戻ってくる。
だから、名号には往相と還相、二つの働きがあると教えられている。
この働きを、どうして叫ばずにおれるか。
宣伝せずにおれない。
「十方に等しくひろむべし」
(正像末和讃)
世界の人々に等しく広めようじゃないか、
そういう親鸞聖人のお言葉。
そのお言葉を自ら実践されたのが、90年間のご一生。
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