大原問答でした。
法然上人が、当時仏教界全体を相手に戦われました。
1人対380人です。
ところが、380人集まっても、法然上人の勝ちでした。
それは腕力ならやっつけられるでしょう。
いくら横綱でも380人に囲まれたら倒れるどころではありません。
圧死するでしょう。
法然上人も体力なら絶対負けるけど仏教上の争い、
智慧と智慧の戦い。口一つで戦います。
それでも勝てるだろうと3日3晩論争したといわれます。
こっちがこう質問したらあっちがこう答える。
逆にあっちが質問してこっちが答える。
この時の記録は今も残っているので読もうと思えば読めます。
仏教の専門用語が飛び交っていますから
普通の人が読んでもなんのことかわかりません。
仏教の内容からいうと興味深い内容が戦われました。
3日3晩戦われた結論、法然上人の完全勝利でした。
380余人は何もいえなくなって敗北しました。
それでどうなったかというと、
380人の中の多くの人が法然上人の弟子になりました。
負けたからです。
昔の人は律儀でしたから負けたら相手の弟子になります。
それを負けたのはちょっと風邪引いとったからだ、
そんなこと言っているのは情けないということです。
一部そんな情けない者がいて残ったんだが多くは弟子になりました。
その結果、法然上人の名声を高めることとなったのです。
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