なぜなら、仏教では、お金や財産では幸せになれませんよ、
と教えるからです。
これは本当なのですが、煩悩でできている私たちには、
否定されたように感じます。
それで非難攻撃が起きるのです。
親鸞聖人はご和讃にこういわれています。
五濁の時機いたりては
道俗ともにあらそいて
念仏信ずるひとをみて
疑謗破滅さかりなり
五濁というのは、末法の時期に表れる5つの濁りです。
末法の時期というのは、ブッダがなくなってから1500年後です。
ブッダがなくなって500年間は、正法といいます。
その後、1000年間を像法といいます。
その後1万年間が末法です。
ブッダは約2600年前の方なので、今は末法です。
正法の時は、仏教の教えもありますし、その通り行ずる人もあり、ある程度悟りを開く人もあります。
像法の時は、教えもあり、行ずる人もありますが、悟りを開く人はなくなります。
末法になると、教えははありますが、行ずる人も、悟りを開く人もなくなります。
表にするとこうなります。
正法 500年 教 行 証
像法 1000年 教 行
末法 10000年 教
ここまでの正法、像法、末法の3つの時代を三時といいます。
末法の時といったら1052年からと言われていました。
親鸞聖人は、1173年に生まれられました。
末法に入って100年少しです。
皆、助からないとなります。
誰も助からないぞと、世の中が不安になりました。
それで、道俗共にあらそいます。
道俗というのは、僧侶も僧侶でない人も、ということです。
念仏信ずる人を見て、疑謗破滅さかりなり
というのは、
念仏を称えるではなく、念仏を信ずる人です。
念仏というのは一向専念無量寿仏の4文字目と8文字目をとって念仏です。
一向専念無量寿仏を信ずる人です。
これは阿弥陀仏に絶対の幸福に救われた人です。
阿弥陀仏に救われた人をみて非難攻撃をしてくるのだ、
ということです。
親鸞聖人も疑謗破滅がひどかった、ということです。
ところが、親鸞聖人の明らかにされた浄土真宗は、
今では日本の最大宗派になっています。
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