何ごとも基礎が大切。
この話はイタリアの有名な音楽家の元に音楽の勉強をしに
尋ねてきたところから始まります。
最初訪れた青年に対し、よした方がよかろう、たいへん厳しいから、と言われたが、
「一切不足は言いませんどんなことでも聞きます」
と頼み込んだところ音楽家は
「それならば」
ということで、住み込みで掃除洗濯をしながら
その合間に音楽を習うということになりました。
炊事、洗濯、掃除を毎日繰り返す合間に音楽を習うということになりました。
まず最初の1年目は音階だけで終りました。
次の2年目も音階だけ。
三年目こそは何か変わった楽譜をと期待しましたが、
やはり音階。4年目もやはり音階だけ。
怒った青年は音楽家に叱り飛ばされました。
5年目になってようやく半音階と低音使用法を学ぶことになりました。
年の暮れに音楽家から
「お前はもう帰ってよろしい、いかなる人の前で歌っても引けを取らない免許皆伝だ。」
と言われた。
その青年こそイタリア一と言われるようになったカファレリでした。
なぜ彼がイタリア第一の歌手となれたのかというと
基礎がしっかりできていたからと言われます。
日常生活の基礎の炊事、洗濯、掃除をやりながら、
その合間に音楽の基礎である音階を5年間も魂を打ち込んで真剣にやりました。
それだからこそ国一番。
因果応報です。
引き寄せの法則ともいいます。
私達は、基礎は面倒、と馬鹿にしがちで失敗してしまうんですが、
その基礎を不満があっても努力した、
それで国一番のの歌手になれた。
部屋を開けると台所。その上にまな板。
その上に野菜の切りくず、包丁と言う人があります。
食事を作るのは好きだけど食器洗うのは嫌という人があって
タライの中に食器、1週間後には床の下にも食器。
アテッと傷ついて血を流したりします。
服を買うのがすき、という人がいて、
その人の家に、遊びに行ったところエッフェル塔のように洗濯物の山でした。
ひどいもので足の踏み場がない。
何でかなと思うと読みかけの本、新聞、チラシ。
どうやって寝ているのと聞くと、
よけて寝ているんだよ、と言います。
カファレリがこんな生活をしていれば国一番になれませんでした。
この基礎、日常生活をしっかりやるということは、
言うは易く行うは難しということで、
おろそかになりがちですが、
私もここで決意するので、
あなたも一緒に日本一のカファレリになりましょう。
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