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2019年07月20日

野球の審判

今日から夏休みのようだが、私の学校では今日も授業。
私は待たしても大会の運営で、野球の審判に出かけた。
思えば、ここ一週間、中1の授業ができていない…。
外に出て、野球の審判をするのは、面白いのだけれども、さすがに疲労も蓄積し、授業のできない罪悪感が沸き起こってきた。

13時過ぎに学校に戻り、14時からは部活動。
なんだか野球漬けの一日になってしまった。

折しも蒸し暑い中、「これが本来の気候なんだよな…」、と納得しながらも、汗だくになりながら、ノックをコーチたちに任せて、自分はグランドの草刈り。
刈払機でやっているが、すぐに汗だくになる。
草むらから次々とボールが出てくる。
確かに、草ぼうぼうの中にボールが入ってしまうと、見つけにくい。
幸い、私が草刈りをすれば、ボールが傷つくことなく、戻ってくる。

町の方や、別の業者だと、傷だらけのボールになってしまうので、大変だが、私がやった方がいいのだろう。

いよいよ新チームのスタートだ。
コーチたちは、高校野球に行ってしまいそうなので、また少し寂しくなるが、また基本から野球を教えてゆこうと思う。

「日常生活から変えていかないと、勝つチームにはなれないぞ。」
いろいろな事例を説明しながら、選手たちに語ってみたが、分かってくれただろうか…。

「やっておけば良かったな…。」
と、中3の選手がぽつりとつぶやく。

「いつか、終わってしまう前に、やれるようになったらいいね…。」
と、励ましておいた。

ふと、鏡を見た。
いつの間にか、しわだらけの顔になっていた。
七年くらい前、祖母の葬儀の時、父の手を見たことがある。
「こんなにししわだらけになっちゃったよ…。」
と、父が言う。
その手は、まさに老人の手だった。

私の手も、そのときの父の手に近づいていく。

野球の審判も、一試合でヘトヘトになるようになった。

高校の監督は74歳。私は54歳。
まだまだ引退させてもらえそうもない…。







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