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2019年01月17日
入学試験準備
週末の入試に向けて、少し細かな仕事している。
私は情報処理の係なので、願書の入力から、各種表簿、机に貼るカードなど、一切の作業を担当している。少し気を遣う作業だ。
「名簿や、机のカードの名前の間違いは、必ず最終チェックをお願いします。」
職員打ち合わせで、毎年私はそう叫ぶ。
学校側のミスにより、受験生にいらぬ動揺を与えないためだ。
万一、不合格になり、「名前が違っていたんです。だから落ち着いて試験を受けられなかったのです」、などというクレームがあったら、洒落にならない。
もちろん何人ものチェックがあってのことだが、人間は完璧ではないので、それでもチェック漏れが起こることもある。
気を遣う作業がこの先も続く。
入試の合否判定審議のための資料から、合格通知、不合通知、宛名ラベル等々、私が一切を請け負っているのだ。
だから、入試当日はすべてデーター処理に専念することになる。
できるだけ手動部分を減らしてシステムを作っているが、それでも圧倒的多数の処理は手作業。
ミスなく、作業をするにはとても神経を使う。
これが、中学入試と高校入試の2回ある。
願書の入力と合わせると、かなり面倒な仕事になる。
その中でも一番のプレッシャーが合格者リストの作成だろう。
これを間違えると、間違った合格発表をしかねず、後々禍根を残す。
以前勤めていた学校で、教務主任が不合格者を合格として扱ってしまって、それをそのまま発表してしまったことがある。
もちろん、後から合格取り消しにすることもできず、本来不合格でありながら、合格に加えたというミスがあった。受験生にとっては、ラッキーかも知れないが、すべては裏で処理されているので、傍目には分からない。その教務主任は、心労が重なり、その後定年を迎える前に退職してしまった。
入試は、かなりプレッシャーのかかる仕事なのだ。
私立学校では、すべてを自校で処理しなければならないので、全員の協力とチームワークが必要だ。
私の行う入試処理では、ACCESSでデーターベース化し、Excelにリンクさせ、出力する。宛名はラベルソフト、ワープロソフトの差し込み印刷も行う。
ACCESSでは、いろいろな条件検索や、いろいろな資料を結合できるのでとても便利なのだ。
私のコンピュータースキルを期待しての仕事の割り振りなのだろうが、なかなかなのプレッシャーでもある。
そろそろ若手のどなたかに引き継いでいかねばなるまい…。
私は情報処理の係なので、願書の入力から、各種表簿、机に貼るカードなど、一切の作業を担当している。少し気を遣う作業だ。
「名簿や、机のカードの名前の間違いは、必ず最終チェックをお願いします。」
職員打ち合わせで、毎年私はそう叫ぶ。
学校側のミスにより、受験生にいらぬ動揺を与えないためだ。
万一、不合格になり、「名前が違っていたんです。だから落ち着いて試験を受けられなかったのです」、などというクレームがあったら、洒落にならない。
もちろん何人ものチェックがあってのことだが、人間は完璧ではないので、それでもチェック漏れが起こることもある。
気を遣う作業がこの先も続く。
入試の合否判定審議のための資料から、合格通知、不合通知、宛名ラベル等々、私が一切を請け負っているのだ。
だから、入試当日はすべてデーター処理に専念することになる。
できるだけ手動部分を減らしてシステムを作っているが、それでも圧倒的多数の処理は手作業。
ミスなく、作業をするにはとても神経を使う。
これが、中学入試と高校入試の2回ある。
願書の入力と合わせると、かなり面倒な仕事になる。
その中でも一番のプレッシャーが合格者リストの作成だろう。
これを間違えると、間違った合格発表をしかねず、後々禍根を残す。
以前勤めていた学校で、教務主任が不合格者を合格として扱ってしまって、それをそのまま発表してしまったことがある。
もちろん、後から合格取り消しにすることもできず、本来不合格でありながら、合格に加えたというミスがあった。受験生にとっては、ラッキーかも知れないが、すべては裏で処理されているので、傍目には分からない。その教務主任は、心労が重なり、その後定年を迎える前に退職してしまった。
入試は、かなりプレッシャーのかかる仕事なのだ。
私立学校では、すべてを自校で処理しなければならないので、全員の協力とチームワークが必要だ。
私の行う入試処理では、ACCESSでデーターベース化し、Excelにリンクさせ、出力する。宛名はラベルソフト、ワープロソフトの差し込み印刷も行う。
ACCESSでは、いろいろな条件検索や、いろいろな資料を結合できるのでとても便利なのだ。
私のコンピュータースキルを期待しての仕事の割り振りなのだろうが、なかなかなのプレッシャーでもある。
そろそろ若手のどなたかに引き継いでいかねばなるまい…。
2019年01月16日
宿題テスト
私の教科、数学の冬休みの宿題は、K社の「冬期テキスト」を利用している。
ただし、中2はこの時期中学校の内容を終えているので、中3用の教材、といった具合に、だいたい一年分ズレている。
問題は、この宿題冊子を、どうこの先の授業に使うか、である。
休み明けにテストをしたところで、果たして宿題内容が習得できているかどうかは、なかなか判定できない。と言って、次の定期テストの試験範囲にするだけ、というのは、何となくぼんやりする。
そこで、今回は各学年とも、毎時間宿題テストを行うことにした。
あらかじめ範囲を指定しておいて、その問題の中から授業の初めに私が選んだ問題を解く、というものだ。
これならば、確実に復習させることができる。勉強の習慣も半ば強制的に作ることができる。
その上、たとえ宿題の取り組みがいい加減であっても、再度勉強させることができる。
デメリットをあえて挙げるとすれば、毎回授業時間の15分ほどを、このテストに奪われるくらいだろう。
生徒たちも、範囲が限られているので、勉強のモチベーションも高まる。
採点も、お互い交換させているので、あまりに勉強不足だとやはり恥ずかしい。ここにも、勉強を促すモチベーションアップの仕組みを入れてある。
ちょうど、インフルエンザが流行っている時期でもあり、シャカリキになって授業を進めるわけにもいかない。と言って、足踏みばかりでもいけない。
と言うわけで、この時期のテストの繰り返しは、とてもいい感じになっている。
「あっ、一問間違えたー。」
と、中1が叫ぶ。
「まずい、計算ミスで行き詰まった…。」
と、中2がうそぶく。
やはり出来が一番いいのが中3。
系列高校へは、進学がほぼ保証されているとはいえ、やはり勉強している。
今回のテストも、ほとんどが一問間違い程度で、非常に出来がいい。
「真剣になって必死に解くこと」、は数学の実力アップにとても大切だ。
できたら、その間は他に気を引くものがない方がいい。
音楽を聴きながら数学を勉強すると、やっぱり気持ちが音楽の方に流れる。
そうすると、大切な閃きが失われてしまうのだ。
また、リラックスしすぎて、計算ミスを防ぐためのいい意味での緊張感も緩む。
学年が上がれば、お互い、教え合うようにもなる。
私たち教師の仕事は、ほんのちょっとだけ、背中を教えてあげるだけのことだ。
しばらくは、このテストを続けよう。
これで、ちょっと実力アップすればいいな…。
ただし、中2はこの時期中学校の内容を終えているので、中3用の教材、といった具合に、だいたい一年分ズレている。
問題は、この宿題冊子を、どうこの先の授業に使うか、である。
休み明けにテストをしたところで、果たして宿題内容が習得できているかどうかは、なかなか判定できない。と言って、次の定期テストの試験範囲にするだけ、というのは、何となくぼんやりする。
そこで、今回は各学年とも、毎時間宿題テストを行うことにした。
あらかじめ範囲を指定しておいて、その問題の中から授業の初めに私が選んだ問題を解く、というものだ。
これならば、確実に復習させることができる。勉強の習慣も半ば強制的に作ることができる。
その上、たとえ宿題の取り組みがいい加減であっても、再度勉強させることができる。
デメリットをあえて挙げるとすれば、毎回授業時間の15分ほどを、このテストに奪われるくらいだろう。
生徒たちも、範囲が限られているので、勉強のモチベーションも高まる。
採点も、お互い交換させているので、あまりに勉強不足だとやはり恥ずかしい。ここにも、勉強を促すモチベーションアップの仕組みを入れてある。
ちょうど、インフルエンザが流行っている時期でもあり、シャカリキになって授業を進めるわけにもいかない。と言って、足踏みばかりでもいけない。
と言うわけで、この時期のテストの繰り返しは、とてもいい感じになっている。
「あっ、一問間違えたー。」
と、中1が叫ぶ。
「まずい、計算ミスで行き詰まった…。」
と、中2がうそぶく。
やはり出来が一番いいのが中3。
系列高校へは、進学がほぼ保証されているとはいえ、やはり勉強している。
今回のテストも、ほとんどが一問間違い程度で、非常に出来がいい。
「真剣になって必死に解くこと」、は数学の実力アップにとても大切だ。
できたら、その間は他に気を引くものがない方がいい。
音楽を聴きながら数学を勉強すると、やっぱり気持ちが音楽の方に流れる。
そうすると、大切な閃きが失われてしまうのだ。
また、リラックスしすぎて、計算ミスを防ぐためのいい意味での緊張感も緩む。
学年が上がれば、お互い、教え合うようにもなる。
私たち教師の仕事は、ほんのちょっとだけ、背中を教えてあげるだけのことだ。
しばらくは、このテストを続けよう。
これで、ちょっと実力アップすればいいな…。
2019年01月15日
臨戦態勢
いよいよ今度の土日がセンター試験。学校としても臨戦態勢に入った。
センター試験は、人生を左右する大切な大学受験のステップ。
この日のために、高3の受験生たちは年末年始返上で勉強してきた。
学校上げて応援しなくてはならない…。
ところが、この連休から一気に中学生の低学年を中心に、体調不良者が続発した。
あるクラスでは熱発で10人以上が欠席していた。
その教室は、授業に行くと、頭が痛くなってくるくらい嫌な波動を感じた。
窓を開けても、その状態は変わらない。
その教室に座っている生徒たちは元気なのだが、何となく空気が重い。
インフルエンザのウイルスが蔓延しているような、そんな感じの教室だった。
授業が終わって、廊下に出ると、ぱっと雰囲気が変わった。
他のクラスに入っても、そうした感じはない。
やっぱり、「菌がうようよいるんだな…」、と思った。
と言うわけで、今日から全校全員マスク着用。
朝の会で、全員にマスクが配られ、学校生活中は教員も含めて全員がマスクを着用するという、別の意味での臨戦態勢になった。
昨年は、校内でインフルエンザが発症しても、内緒にしていたのだが、今年はいち早く発表。
もしかしたら、この施策が、学齢の低い生徒には、
「私も罹ってしまったかも…。」
という不安と、弱気にさせて、免疫力を落としたのかも知れない。
また、土曜日の全校集会で、一気に広がってしまったのかも知れない…。
いずれにせよ、気持ちが萎えたときが一番危ない。
しかも、土日は、中学入試でもあるので、先生たちも体調を崩してはいけないのだ。
「インフルエンザの予防接種は、効くと思う人には効く。効かないと思う人には効かない。」
という。
これは、「効くか効かないかは、気持ちの問題だ」、という意味ではない。
現に、予防接種は効果があり、世界中で多くの人の命を救っている。
要は、「効く」と思う確信が、「自分は絶対にインフルエンザには罹らないぞ」、という強い気持ちを生み、その思いが、予防策と相まって、免疫機能までを高めるという訳だ。
逆に、「どうせ効かないから…」、という思いが、「何をしても駄目だから…」、というマイナスの思いを引き込み、それが精神的な弱さとなって、体調不良を誘発するのだ。
「体調不良になっている場合ではない!」
という、強い気持ちが、負けない体を作る意味でも大切なのだろう。
「絶対に負けない!」
明日の朝の会で、皆にそう言わせようか…。
センター試験は、人生を左右する大切な大学受験のステップ。
この日のために、高3の受験生たちは年末年始返上で勉強してきた。
学校上げて応援しなくてはならない…。
ところが、この連休から一気に中学生の低学年を中心に、体調不良者が続発した。
あるクラスでは熱発で10人以上が欠席していた。
その教室は、授業に行くと、頭が痛くなってくるくらい嫌な波動を感じた。
窓を開けても、その状態は変わらない。
その教室に座っている生徒たちは元気なのだが、何となく空気が重い。
インフルエンザのウイルスが蔓延しているような、そんな感じの教室だった。
授業が終わって、廊下に出ると、ぱっと雰囲気が変わった。
他のクラスに入っても、そうした感じはない。
やっぱり、「菌がうようよいるんだな…」、と思った。
と言うわけで、今日から全校全員マスク着用。
朝の会で、全員にマスクが配られ、学校生活中は教員も含めて全員がマスクを着用するという、別の意味での臨戦態勢になった。
昨年は、校内でインフルエンザが発症しても、内緒にしていたのだが、今年はいち早く発表。
もしかしたら、この施策が、学齢の低い生徒には、
「私も罹ってしまったかも…。」
という不安と、弱気にさせて、免疫力を落としたのかも知れない。
また、土曜日の全校集会で、一気に広がってしまったのかも知れない…。
いずれにせよ、気持ちが萎えたときが一番危ない。
しかも、土日は、中学入試でもあるので、先生たちも体調を崩してはいけないのだ。
「インフルエンザの予防接種は、効くと思う人には効く。効かないと思う人には効かない。」
という。
これは、「効くか効かないかは、気持ちの問題だ」、という意味ではない。
現に、予防接種は効果があり、世界中で多くの人の命を救っている。
要は、「効く」と思う確信が、「自分は絶対にインフルエンザには罹らないぞ」、という強い気持ちを生み、その思いが、予防策と相まって、免疫機能までを高めるという訳だ。
逆に、「どうせ効かないから…」、という思いが、「何をしても駄目だから…」、というマイナスの思いを引き込み、それが精神的な弱さとなって、体調不良を誘発するのだ。
「体調不良になっている場合ではない!」
という、強い気持ちが、負けない体を作る意味でも大切なのだろう。
「絶対に負けない!」
明日の朝の会で、皆にそう言わせようか…。
2019年01月13日
新しい部活の形態
「明日も練習来いよ…。」
「無理です。」
「…。」
「先生、ソックスをなくしました。」
「ほれ、じゃあ、これ使え。」
「ありがとうございます。」
「肩痛くて投げられません。」
「そうか。」
「手が痛くてバットを振れません。」
「そうか。」
「先生、寒いからグランドに『たき火』持ってきてください。」
「ほう…。」
「明日も練習ね。」
「友達と買い物行く約束しちゃいました…。」
「練習ないときは、自主練をするんだぞ。」
「はーい。」
と、答えて何もしない…。
伝統が消え、いつしか私の野球部も、ただのお遊び部活になった。
かろうじて毎日活動しているが、これでは試合にならないだろう。
冬のオフシーズンということものある。
この地域では、この時期はトレーニングの季節だ。
そればかりでは苦しかろう…、とボールも触らせているのだが…。
優しさは、堕落を招く。
甘えは、慢心を生む。
楽しく、わいわいやりながら、生徒に成長を確認させることを求められる時代になったのかも知れない。
気がつけば、厳しさが第一の野球部は、私の地区でも見かけなくなってきた。
「先生、そんなに厳しくしなくてもいいのにね…。」
「うん。」
そんな親子の会話が聞こえてくる。
それが積もり積もると、どこかで爆発する。
現実問題として、『やり過ぎ部活』の存在は極めて少なくなっている…。
「無理です。」
「…。」
「先生、ソックスをなくしました。」
「ほれ、じゃあ、これ使え。」
「ありがとうございます。」
「肩痛くて投げられません。」
「そうか。」
「手が痛くてバットを振れません。」
「そうか。」
「先生、寒いからグランドに『たき火』持ってきてください。」
「ほう…。」
「明日も練習ね。」
「友達と買い物行く約束しちゃいました…。」
「練習ないときは、自主練をするんだぞ。」
「はーい。」
と、答えて何もしない…。
伝統が消え、いつしか私の野球部も、ただのお遊び部活になった。
かろうじて毎日活動しているが、これでは試合にならないだろう。
冬のオフシーズンということものある。
この地域では、この時期はトレーニングの季節だ。
そればかりでは苦しかろう…、とボールも触らせているのだが…。
優しさは、堕落を招く。
甘えは、慢心を生む。
楽しく、わいわいやりながら、生徒に成長を確認させることを求められる時代になったのかも知れない。
気がつけば、厳しさが第一の野球部は、私の地区でも見かけなくなってきた。
「先生、そんなに厳しくしなくてもいいのにね…。」
「うん。」
そんな親子の会話が聞こえてくる。
それが積もり積もると、どこかで爆発する。
現実問題として、『やり過ぎ部活』の存在は極めて少なくなっている…。
2019年01月12日
入学願書の情報を入力
中学入試の願書受付が終わったので、いよいよ願書の入力作業。
受付中から少しずつ入力すればいいものを、怠け者の私は、結局受付期間が終わってから作業を始め、教頭に、「いつ頃、集計が終わりますか?」、などと嫌味を言われる。
今日土曜日は、私自身の授業はない。部活で学校外に出ることが多いので、授業を入れないようにしているのだ。なんと言っても、学校の時間割を作っている私自身。かすかな抵抗でもある。
朝から、一気に入力してしまおうと、作業を始めたとことで、理科部のT先生から、
「先生のクラスの理科部の生徒、全然部活に来ないんですけど…。」
と、現在の部活のあり方について、議論をぶつけられた。
「私は忙しいんだよ…。」
と、言いたくなるのを制するかのように、
「これはブレストですから…。」
などと何度も言って、なかなか解放してくれない。
中学生は部活全員加入だが、幽霊部員を防止するために、退部するには次の部活に入部することが確定してから、ということになったのだが、そのために結局参加しない生徒が出てきて、幽霊部員状態になっている。「部活指導も生徒指導の一環」という管理職の指示で、T先生は、部活に来ない生徒を捜し回り、連れ戻してでも理科室に連れてきていたが、そろそろその労力に疲れたらしい。
「結局システムが悪いですよね。」
と、言って終わったが、結局一時間粘られた。
「よし、入力開始」、と始めた途端、今度は校長がやってきた。
「PC教室で保存していたゼミファイルが消えているんだけど…。」
という。
緊急に調べてみると、マウス操作ミスで、別のフォルダーに移っているだけだった。
すぐに修正して、やっと入力作業に入った。
普段、私が長い時間職員室の席に座っていることは、ほとんどないので、このときばかりとばかり、いろいろな先生がやってくる。
「丹澤先生、先生に一昨日設定して頂いたパソコンですが、すぐに止まっちゃうけど…。」
「えっ?」
私は絶句するしかなかった。
新品パソコンの新規インストール等の設定をしたので、考えられないことだ。
だが、実際、よく止まる。キーボードもマウスも効かなくなる。つまり電源を切っての再起動を余儀なくされるのだ。
「勘弁してくれよ。」
と言う思いで症状を見る。原因不明。また設定し直すことにする。
「連休中お預けください…。」
と言ってその場を逃げる。
そんな感じで、なかなか願書の入力作業が始められなかったが、やっとスタート。
結局大して作業できなかった。
だから、今夜そしてこの休みに入力。
入試の処理はAccessとExcelを連動させている。データーベースの方が、何かと便利だからだ。この話はまた別の機会にしよう。
仕事はため込むものじゃない…。
明日も忙しくなりそうだ。
受付中から少しずつ入力すればいいものを、怠け者の私は、結局受付期間が終わってから作業を始め、教頭に、「いつ頃、集計が終わりますか?」、などと嫌味を言われる。
今日土曜日は、私自身の授業はない。部活で学校外に出ることが多いので、授業を入れないようにしているのだ。なんと言っても、学校の時間割を作っている私自身。かすかな抵抗でもある。
朝から、一気に入力してしまおうと、作業を始めたとことで、理科部のT先生から、
「先生のクラスの理科部の生徒、全然部活に来ないんですけど…。」
と、現在の部活のあり方について、議論をぶつけられた。
「私は忙しいんだよ…。」
と、言いたくなるのを制するかのように、
「これはブレストですから…。」
などと何度も言って、なかなか解放してくれない。
中学生は部活全員加入だが、幽霊部員を防止するために、退部するには次の部活に入部することが確定してから、ということになったのだが、そのために結局参加しない生徒が出てきて、幽霊部員状態になっている。「部活指導も生徒指導の一環」という管理職の指示で、T先生は、部活に来ない生徒を捜し回り、連れ戻してでも理科室に連れてきていたが、そろそろその労力に疲れたらしい。
「結局システムが悪いですよね。」
と、言って終わったが、結局一時間粘られた。
「よし、入力開始」、と始めた途端、今度は校長がやってきた。
「PC教室で保存していたゼミファイルが消えているんだけど…。」
という。
緊急に調べてみると、マウス操作ミスで、別のフォルダーに移っているだけだった。
すぐに修正して、やっと入力作業に入った。
普段、私が長い時間職員室の席に座っていることは、ほとんどないので、このときばかりとばかり、いろいろな先生がやってくる。
「丹澤先生、先生に一昨日設定して頂いたパソコンですが、すぐに止まっちゃうけど…。」
「えっ?」
私は絶句するしかなかった。
新品パソコンの新規インストール等の設定をしたので、考えられないことだ。
だが、実際、よく止まる。キーボードもマウスも効かなくなる。つまり電源を切っての再起動を余儀なくされるのだ。
「勘弁してくれよ。」
と言う思いで症状を見る。原因不明。また設定し直すことにする。
「連休中お預けください…。」
と言ってその場を逃げる。
そんな感じで、なかなか願書の入力作業が始められなかったが、やっとスタート。
結局大して作業できなかった。
だから、今夜そしてこの休みに入力。
入試の処理はAccessとExcelを連動させている。データーベースの方が、何かと便利だからだ。この話はまた別の機会にしよう。
仕事はため込むものじゃない…。
明日も忙しくなりそうだ。
2019年01月10日
立志式実行委員会始動
今日、ようやく立志式の実行委員会を始動した。
各クラス学級委員に加えて、追加の実行委員、これに合わせて合唱コンクールのパートリーダー各クラス4名を加えた16名編成の大きな実行委員会である。
私の学校の立志式は、学年主導で行う行事なので、企画運営はすべて学年で行う。
以前から、前年の学年の企画を参考に、順次変化を加えながらの開催である。
今回の立志式の流れは、こんな感じだ。
生徒に内緒で、保護者から幼少時の写真をいただく。それを動画ファイルに編集して、立志式の「オープニング映像」として会場で流す。
盛り上がったところで、立志式の開会。
若干の挨拶を終えた後、全員が一人一分の「志の発表」。
現在、志の発表に向けて、準備を始めたところ。
立志式が終わると、生徒会選挙。中2の学年から生徒会長と副会長を選出する。そして、4月からは中学3年生。
その時に、「どんな自分になっていたいのか。どのような理想を思い描いているのか」、を考えて志を立てる。立志そのものだ。
テーマは、「これまでの中学生活の幼心を去る」ということ。橋本左内の『啓発録』はすでに学習済み。
生徒一人ひとりは、本当は今の自分を変えたいと思っている。
思ってはいるが、なかなか変えられない。行動できない。だが、それは心がうずかないから。
志を立てることで、それを行動に転化して、一歩一歩と前進していこうというものだ。
保護者には、幼少期の写真に併せて、生徒への手紙もお願いしてある。これもサプライズ企画。
式の最後に、親から子どもへの手紙が、生徒に渡る、という流れだ。
生徒も、親への手紙を書く。
「ここまで育ててもらってありがとう。」
という、子どもの感謝の思いと、
「ここまで成長してくれたか…。」
という、親の感動をエネルギーにして、新たな中学生活の一歩を踏み出そう、という企画だ。
サプライズ企画以外は、これから実行委員会で検討していく。
実行委員のメンバーが、さらにリーダシップを発揮し、生徒会選挙につながってくれたら、もっと有り難い。
立志式は2月9日(土)に実施する。
各クラス学級委員に加えて、追加の実行委員、これに合わせて合唱コンクールのパートリーダー各クラス4名を加えた16名編成の大きな実行委員会である。
私の学校の立志式は、学年主導で行う行事なので、企画運営はすべて学年で行う。
以前から、前年の学年の企画を参考に、順次変化を加えながらの開催である。
今回の立志式の流れは、こんな感じだ。
生徒に内緒で、保護者から幼少時の写真をいただく。それを動画ファイルに編集して、立志式の「オープニング映像」として会場で流す。
盛り上がったところで、立志式の開会。
若干の挨拶を終えた後、全員が一人一分の「志の発表」。
現在、志の発表に向けて、準備を始めたところ。
立志式が終わると、生徒会選挙。中2の学年から生徒会長と副会長を選出する。そして、4月からは中学3年生。
その時に、「どんな自分になっていたいのか。どのような理想を思い描いているのか」、を考えて志を立てる。立志そのものだ。
テーマは、「これまでの中学生活の幼心を去る」ということ。橋本左内の『啓発録』はすでに学習済み。
生徒一人ひとりは、本当は今の自分を変えたいと思っている。
思ってはいるが、なかなか変えられない。行動できない。だが、それは心がうずかないから。
志を立てることで、それを行動に転化して、一歩一歩と前進していこうというものだ。
保護者には、幼少期の写真に併せて、生徒への手紙もお願いしてある。これもサプライズ企画。
式の最後に、親から子どもへの手紙が、生徒に渡る、という流れだ。
生徒も、親への手紙を書く。
「ここまで育ててもらってありがとう。」
という、子どもの感謝の思いと、
「ここまで成長してくれたか…。」
という、親の感動をエネルギーにして、新たな中学生活の一歩を踏み出そう、という企画だ。
サプライズ企画以外は、これから実行委員会で検討していく。
実行委員のメンバーが、さらにリーダシップを発揮し、生徒会選挙につながってくれたら、もっと有り難い。
立志式は2月9日(土)に実施する。
2019年01月09日
新春書き初め会
今日は3、4時間目の授業を使って、中1と中2で、『新春書き初め会』を実施した。
教室でそれぞれ書いたことはあったが、皆で体育館に集まって、新聞紙を広げ、一斉に書き初めをするというのは、初めてのことだ。
隣の音楽の先生は、書写も担当している。今回も彼女がいろいろと企画を練ってくれて、実質のリーダーをしてくれた。本当にありがたい。
寒く冷え切った体育館は、2台のジェットヒーターでは焼け石に水。皆、やや震えながらの書き初めになった。中1はコンクール用の作品を2枚、中2はコンクール用2枚と、自分で決めた目標となる四字熟語を1枚書く。
私の学校近辺の今日の外気温は、書き初めをしていた頃で3℃くらい。晴れているのだが、強風が吹き荒れ近くの山は吹雪の様相。この地もいよいよ厳寒期に突入したようだ。日が傾いたら氷点下の日々がやってきた。
そんな季節の書き初め大会。
書写に慣れているとはいえ、生徒たちは真剣そのもの。
例年、中2は一学期で書写の授業をやめてしまうが、今年は変則的に、通年通して、時々書写ができるように調整した。だから、「筆で字を書いたのは何ヶ月ぶり」、とはならず、中2の出来映えは大変良かった。
細かな改善点はあるが、概ね成功と言える。
私は、一人ひとり生徒に作品を掲げさせ、写真を撮った。
ただ、二クラス二学年全員の写真を撮っていて、思いのほか時間がかかり、運営メインで書写の先生に負担をかけてしまったと思う。
「いやぁ、もっと学年の先生が動いてくれないと、合同でやるのはつらいわ。次は、沢山の先生が授業と重なっていない時間でやって欲しいわ。」
と、書写の先生。
通りかかった中3の体育の先生は、
「中学生全員でやったら素晴らしいと思いますよ。」
と、感動したご様子。
帰りの会では、この書き初めの出来映えの素晴らしさと、昨日の大縄跳びの話をする。
クラスの生徒たちは、まんざらでもなさそうに、嬉しい顔をする。
そんな気分を良くしたところで、ちょっとお小言。
クラスの生徒たちは、少し持ち上げられた状態なので、私の話を素直に聞いている。
すっと、彼らの心に響いているように見えた。
久しぶりに、生徒たちとキャッチボールができた。
この先、三学期の大きな行事としては、同日だが、総合的学習の発表会と立志式がある。
立志式まであと一ヶ月。
「今の中2は絶対に良くなる。絶対に変わる。」
と、確信に近い祈りの思いで、教室をあとにした。
教室でそれぞれ書いたことはあったが、皆で体育館に集まって、新聞紙を広げ、一斉に書き初めをするというのは、初めてのことだ。
隣の音楽の先生は、書写も担当している。今回も彼女がいろいろと企画を練ってくれて、実質のリーダーをしてくれた。本当にありがたい。
寒く冷え切った体育館は、2台のジェットヒーターでは焼け石に水。皆、やや震えながらの書き初めになった。中1はコンクール用の作品を2枚、中2はコンクール用2枚と、自分で決めた目標となる四字熟語を1枚書く。
私の学校近辺の今日の外気温は、書き初めをしていた頃で3℃くらい。晴れているのだが、強風が吹き荒れ近くの山は吹雪の様相。この地もいよいよ厳寒期に突入したようだ。日が傾いたら氷点下の日々がやってきた。
そんな季節の書き初め大会。
書写に慣れているとはいえ、生徒たちは真剣そのもの。
例年、中2は一学期で書写の授業をやめてしまうが、今年は変則的に、通年通して、時々書写ができるように調整した。だから、「筆で字を書いたのは何ヶ月ぶり」、とはならず、中2の出来映えは大変良かった。
細かな改善点はあるが、概ね成功と言える。
私は、一人ひとり生徒に作品を掲げさせ、写真を撮った。
ただ、二クラス二学年全員の写真を撮っていて、思いのほか時間がかかり、運営メインで書写の先生に負担をかけてしまったと思う。
「いやぁ、もっと学年の先生が動いてくれないと、合同でやるのはつらいわ。次は、沢山の先生が授業と重なっていない時間でやって欲しいわ。」
と、書写の先生。
通りかかった中3の体育の先生は、
「中学生全員でやったら素晴らしいと思いますよ。」
と、感動したご様子。
帰りの会では、この書き初めの出来映えの素晴らしさと、昨日の大縄跳びの話をする。
クラスの生徒たちは、まんざらでもなさそうに、嬉しい顔をする。
そんな気分を良くしたところで、ちょっとお小言。
クラスの生徒たちは、少し持ち上げられた状態なので、私の話を素直に聞いている。
すっと、彼らの心に響いているように見えた。
久しぶりに、生徒たちとキャッチボールができた。
この先、三学期の大きな行事としては、同日だが、総合的学習の発表会と立志式がある。
立志式まであと一ヶ月。
「今の中2は絶対に良くなる。絶対に変わる。」
と、確信に近い祈りの思いで、教室をあとにした。
2019年01月08日
クラス対抗の大縄跳び
三学期が始まった。
インフルエンザや熱発で3人が欠席したが、年末の終業式以来の生徒との再会である。
当たり前のように皆が教室で待ったいる姿は、本当はすごいことだと思う。
彼らはさすがに正月明け、皆が、さっぱりした髪型。
私は単発の方が好きだ。
大掃除や始業式で平常の授業は4時間目から始めたが、5時間目には学年レクをした。
恒例の大縄飛びである。
この企画は、新人君にすべてを託した。私はほとんど口出しをしなかった。
クラスレクレーションと新人教育を兼ねた企画だ。
それでもあまりの不安に、隣の担任が、
「私がフォローしないといけないでしょうか…。」
と言うものだから、私はニコッと笑って、「頼みます」、と答えた。
ただ、実施要項を見せられたのが、今朝だったので、隣の音楽の先生は、
「今日の企画書をその日の朝に配ってどうするんですか。」
と、お怒りの様子。もっとものことだ。
私はできるだけ尊重しようと、多少のフォローをして、実施することにした。
私は今日の5時間目には、会議が入っていた。会議を欠席することもできたが、「私が口出しをしないためには…」と、ちょっとだけ会議に顔を出し、わざと10分くらい遅れて体育館に向かう。
私が体育館に着いた時は、二人の生徒が前に出て体操を始めたところだった。
朝、「体操しないでいきなり始めると、寒いし、休み明けで怪我の恐れがあるから、体操してから始めなさい」と、指示していたのだが、前で体操をしているのは、私が指名した生徒ではなかった。
もしかしたら、拒否されたのかも知れない。
クラス対抗で通り抜けや集団跳びをやってみたが、
どちらも私のクラスがダントツだった。
男女中が悪いはずなのに、隣のクラスの何倍もの数を飛んでいる。
「なかなか、チームワークがいいではないか…。うまいうまい。」
一方隣のクラスは、まとまりがなく、2回に1回は止まっている。
本当は年内に行うつもりだったが、時間と準備の関係で、一時は中止したのだが、学年団から「やった方がいい…」、という声が大きく今日の実施になった。
「大縄跳び、なかなか上手いじゃないか…。」
私は、新人君の運営はさておき、まずまずの企画だったと思っている。
おっと、帰りの会で彼らを褒めるのを忘れてしまった…。
インフルエンザや熱発で3人が欠席したが、年末の終業式以来の生徒との再会である。
当たり前のように皆が教室で待ったいる姿は、本当はすごいことだと思う。
彼らはさすがに正月明け、皆が、さっぱりした髪型。
私は単発の方が好きだ。
大掃除や始業式で平常の授業は4時間目から始めたが、5時間目には学年レクをした。
恒例の大縄飛びである。
この企画は、新人君にすべてを託した。私はほとんど口出しをしなかった。
クラスレクレーションと新人教育を兼ねた企画だ。
それでもあまりの不安に、隣の担任が、
「私がフォローしないといけないでしょうか…。」
と言うものだから、私はニコッと笑って、「頼みます」、と答えた。
ただ、実施要項を見せられたのが、今朝だったので、隣の音楽の先生は、
「今日の企画書をその日の朝に配ってどうするんですか。」
と、お怒りの様子。もっとものことだ。
私はできるだけ尊重しようと、多少のフォローをして、実施することにした。
私は今日の5時間目には、会議が入っていた。会議を欠席することもできたが、「私が口出しをしないためには…」と、ちょっとだけ会議に顔を出し、わざと10分くらい遅れて体育館に向かう。
私が体育館に着いた時は、二人の生徒が前に出て体操を始めたところだった。
朝、「体操しないでいきなり始めると、寒いし、休み明けで怪我の恐れがあるから、体操してから始めなさい」と、指示していたのだが、前で体操をしているのは、私が指名した生徒ではなかった。
もしかしたら、拒否されたのかも知れない。
クラス対抗で通り抜けや集団跳びをやってみたが、
どちらも私のクラスがダントツだった。
男女中が悪いはずなのに、隣のクラスの何倍もの数を飛んでいる。
「なかなか、チームワークがいいではないか…。うまいうまい。」
一方隣のクラスは、まとまりがなく、2回に1回は止まっている。
本当は年内に行うつもりだったが、時間と準備の関係で、一時は中止したのだが、学年団から「やった方がいい…」、という声が大きく今日の実施になった。
「大縄跳び、なかなか上手いじゃないか…。」
私は、新人君の運営はさておき、まずまずの企画だったと思っている。
おっと、帰りの会で彼らを褒めるのを忘れてしまった…。
2018年12月31日
将来の夢
冬期講習中の教え子の高3のY君に聞いてみた。
「将来、何になりたいの?」
「うーん、悩んでいるんです。」
「それはいいことだ。悩めるだけの選択肢があるということだろう?」
「そうですね。有り難い悩みかも知れません。」
「で? 何を目指しているの?」
「…俳優です。」
「イケメンだもんね…。」
Y君は中学も高校時代も、文化祭などで劇の役者をやった経験はない。それでも俳優になりたいという気持ちは、意外なところにあった。
「感性で、人に思いを伝えたいんです。」
役者は、基本的には脚本通り演じる。しかし、その演技は人によって違う。同じ脚本を演じても、同じように台詞を言っても、違いが出る。人間の違いであるが、それは感性の違いだ。にじみ出てくるなんとも言えない味わいがある役者と、そうしたことを余り感じない役者もいる。後者の場合は、だんだんと消えていく…。
「感性で勝負したい。」
というY君の思いには、チャレンジ精神を感じる。
「できるところまでやってみたらいいじゃないか…。若いうちは何でもできるし、すべての経験が学びになる。」
「ところで、他になりたいことは?」
「起業家です。まだ曖昧なんですけど…。」
「そりゃ、いいね。」
「どんな仕事がいいと思いますか?」
「多くの人が幸せになる仕事、喜んでもらえる仕事がいいね…。」
「なるほど…。」
「ところで、そのなりたい仕事のために、今はどんな努力をしているの?」
「まだ、何もしていないんです。何をすればいいか分からないので…。」
「受験が終わったら、思いつくことは何でもやってみたらいい。」
若者の可能性は無限だ。
どんな人生を切り拓くかは、その人自信の天性と努力と運にかかっている。
生まれ持っての天性に努力が加わり、それを見逃さない人が引き立てる。それがある意味での『運』だ。
大方の成功者は、必ず引き立ててくれる人がいる。
平成最後の大晦日。
未来を語るにはふさわしい日ではないか。
「将来、何になりたいの?」
「うーん、悩んでいるんです。」
「それはいいことだ。悩めるだけの選択肢があるということだろう?」
「そうですね。有り難い悩みかも知れません。」
「で? 何を目指しているの?」
「…俳優です。」
「イケメンだもんね…。」
Y君は中学も高校時代も、文化祭などで劇の役者をやった経験はない。それでも俳優になりたいという気持ちは、意外なところにあった。
「感性で、人に思いを伝えたいんです。」
役者は、基本的には脚本通り演じる。しかし、その演技は人によって違う。同じ脚本を演じても、同じように台詞を言っても、違いが出る。人間の違いであるが、それは感性の違いだ。にじみ出てくるなんとも言えない味わいがある役者と、そうしたことを余り感じない役者もいる。後者の場合は、だんだんと消えていく…。
「感性で勝負したい。」
というY君の思いには、チャレンジ精神を感じる。
「できるところまでやってみたらいいじゃないか…。若いうちは何でもできるし、すべての経験が学びになる。」
「ところで、他になりたいことは?」
「起業家です。まだ曖昧なんですけど…。」
「そりゃ、いいね。」
「どんな仕事がいいと思いますか?」
「多くの人が幸せになる仕事、喜んでもらえる仕事がいいね…。」
「なるほど…。」
「ところで、そのなりたい仕事のために、今はどんな努力をしているの?」
「まだ、何もしていないんです。何をすればいいか分からないので…。」
「受験が終わったら、思いつくことは何でもやってみたらいい。」
若者の可能性は無限だ。
どんな人生を切り拓くかは、その人自信の天性と努力と運にかかっている。
生まれ持っての天性に努力が加わり、それを見逃さない人が引き立てる。それがある意味での『運』だ。
大方の成功者は、必ず引き立ててくれる人がいる。
平成最後の大晦日。
未来を語るにはふさわしい日ではないか。
2018年12月24日
グランド周りの草刈り
「草刈に行くぞ!」
マネージャー的存在の中3のY君を連れて、グランドへ向かう。
北風が強く、山の雪が舞っていて、とても寒い…。
Y君は兼業農家の息子。刈払機など難なく使える。
中学生に刈払機を使わせるなんて、「危険極まりない」、のだが自宅でも刈払機やチェンソーを使っている彼にとっては、何でもないことなのだ。
もちろん、ゴーグルなど安全装置をつけないで使用しようとすることは、私も許さない。
見ていて安心できるので、勝手にグランドの縁のススキをどんどん刈っていく。
しばらくすると、混合燃料が切れるので、燃料を補給してまた開始。
概ね一時間前後で、グランド周りが綺麗になった。
「ボール三つも切っちゃいましたよ。」
刈払機を使っていると、中に紛れていた軟式ボールも切断される。
傷もののボールになるのである。
「ネットティーくらいには使えるから…。」
そもそもボールを拾っていないのが悪いのだが、草むらに入ったボールは、ほぼ見つからないのだ。
だからこそ、時々こうした草刈りが必要になる。
これで安心して新年を迎えられる。
刈った草の一部は、私が特設畑で燃やした。
それをそのまま土に混ぜ込み、春先に植える野菜のために土を寝かす。
この周辺では、中学生だってがトラクターを操作するし、農作業の通り一遍のことはやる。
近隣の学校に、今でも残る秋休みは、二期制の切り替え時期でもあるが、もとは収穫休みだ。
山が見えるので、雪は山頂付近でチラついているだけだろう。
体を動かしたので、少し汗ばんだ。
やっぱり自然の中で動くのはいい。
寒さなど吹っ飛んでいく。
高校生は冬期講習だから、一日中校舎内にいる。
担当先生はずっと授業。
その中で、私は一日外で作業。
二学期頑張ったから、まぁいいか…。
マネージャー的存在の中3のY君を連れて、グランドへ向かう。
北風が強く、山の雪が舞っていて、とても寒い…。
Y君は兼業農家の息子。刈払機など難なく使える。
中学生に刈払機を使わせるなんて、「危険極まりない」、のだが自宅でも刈払機やチェンソーを使っている彼にとっては、何でもないことなのだ。
もちろん、ゴーグルなど安全装置をつけないで使用しようとすることは、私も許さない。
見ていて安心できるので、勝手にグランドの縁のススキをどんどん刈っていく。
しばらくすると、混合燃料が切れるので、燃料を補給してまた開始。
概ね一時間前後で、グランド周りが綺麗になった。
「ボール三つも切っちゃいましたよ。」
刈払機を使っていると、中に紛れていた軟式ボールも切断される。
傷もののボールになるのである。
「ネットティーくらいには使えるから…。」
そもそもボールを拾っていないのが悪いのだが、草むらに入ったボールは、ほぼ見つからないのだ。
だからこそ、時々こうした草刈りが必要になる。
これで安心して新年を迎えられる。
刈った草の一部は、私が特設畑で燃やした。
それをそのまま土に混ぜ込み、春先に植える野菜のために土を寝かす。
この周辺では、中学生だってがトラクターを操作するし、農作業の通り一遍のことはやる。
近隣の学校に、今でも残る秋休みは、二期制の切り替え時期でもあるが、もとは収穫休みだ。
山が見えるので、雪は山頂付近でチラついているだけだろう。
体を動かしたので、少し汗ばんだ。
やっぱり自然の中で動くのはいい。
寒さなど吹っ飛んでいく。
高校生は冬期講習だから、一日中校舎内にいる。
担当先生はずっと授業。
その中で、私は一日外で作業。
二学期頑張ったから、まぁいいか…。