2021年08月27日

知的好奇心

成績中位の生徒を教えている昨今の私のテーマは、「いかにして、知的好奇心を湧き起こらせ、それを高めさせるか」、ということである。

上位クラスを教えていたときは、いろいろな関連事項の話もできたし、一つの問題でも、いろいろな別解を示すことで、生徒たちを、勉強面で刺激することができた。

だが、中位クラスでは、「理解させる」、ことが精一杯で、なかなか深い話ができない。
そんなことを言うものなら、せっかく分かりかけた例題すら、すっ飛んでしまいそうで、結果、例題解説して演習、という単純で、あまり面白みのない授業になってしまうのだ。

もちろん、さまざまな解き方、アプローチの方法は、普段の授業でも意識して組み入れている。

だが、理解度が今ひとつの場合、余分の話をすることで、彼等に混乱をもたらす場合だってある。
もしかしたら、その方が多いのかも知れない。

昨日の職員会議で、ある先生が、
「以前は、話をすれば『はい』と返事をして、見ながら指示どおりに勉強を進められた。だが、このところ、『はい』と言っても、内容を聞いていない。今年は、『はい』すら言わず、しかも話を聞いていない。生徒はそんな風に変わってきている。」
と主張されていた。

確かにその通りのようにも思う。
聞いているか聞いていないか分からない、分かっているか分かっていないかも分からない。ただただ蝋人形のように、そこに座っているだけのように見える生徒が多くなった。
しかも、マスクをしているので、彼等の表情も分かりにくい。
もしかしたら酸欠状態で、脳に酸素が回らず、考えられない状態になっているのかも知れない。

仕方ないので、「分かった人!」、と手を挙げさせることにした。

授業は、生徒と教員が、お互い顔を合わせ、表情を読みとり、言葉のキャッチボールをしながら進めるものだ。

だが、今は、それが極めて困難になりつつある。

機械が教えるのであれば、教員はいらない。
付加価値は、あくまで人間性。

人と人とのつながりであり、温もりだ。

この先、授業はどうなってしまうのだろう…。




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