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2021年02月22日

あなたにとって人生とは

中3の生徒から、卒業記念に作る冊子にプロフィールを載せたいとのことで、原稿を頼まれた。その質問項目に、「あなたの人生とは」というものがあった。

そこに私は迷わず、『生徒と共に歩んだ人生』と記した。

確かにその通りだし、私の人生を振り返ったとき、まさに生徒と共に過ごす人生だったのだ。

大人とはまともに話せない。どちらかというとコミュ障だ。
だから、親と話すのも苦手だし、ましてやセールトークなどできない。

だが、生徒とならば、誰とでも話をすることができる。

特にやんちゃな子には声をかけたくなる。
そうした生徒に付き添っているうちに、いつしか心を許せる関係になり、何でも話せるようになるのだ。

私の教員人生は、そうして生きてきた。
他の先生方とは違う何かがある。
寄り添わなくてはならないから、寄り添うのではない。
声をかけなければいけないから、声をかけるのではない。
手を差し伸べなければいけないから、手を差し伸べるのでもない。

ふと、声をかけたくなり、ふと手を差し伸べたくなるのだ。
そうしたことは、知らず知らずのうちに自然にできるようになっていた。

今、教員人生を振り返ってみて、「今、生徒との関係が絶たれたら…」、と思うと、とてつもなく寂しく思う。

退職後は、この寂しさをどう補えばいいのだろうか、などと真剣に考えてしまう…。

学年末が近づくと、たいてい感傷的になる。

彼らの卒業はめでたいが、私にとっては寂しさの方が大きい。

「消えるようにいなくなってくれ…。俺も消えるようにいなくなるから…。」

生徒たちにずっとそう語ってきた。

だが、なかなか消えるようにいなくなってくれない…。




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