2018年11月09日
怒りだした母親
「あなた、なんでここにいるの?」
三者面談中、息子の余りの不甲斐なさに、いよいよ母親が怒り始めた。
「三者面談だから…。」
「だったら、ここで何か決意して、自分がどう変わるかを言うもんじゃないの?」
「いや…。」
「何のためにここにいるか分からないじゃないの。私だって、先生だって時間を作って、あなたのために面談してるんでしょ。」
「…やらなきゃいけないから。」
「だったら、やらなきゃいいじゃないの。」
「三者面談ってやらなきゃいけないんでしょ。」
「やりたくなければ、自分で先生を説得しなさい。」
「あなたが、何も変わろうとしなければ、何も意味がないじゃないの。」
息子はのらりくらりだったので、私から質問を一つ。
「君が、今一番関心を持っていることは何?」
「理科です。」
「おー、勉強なんだ。理科の何?」
「飛行原理とか…。」
授業では、『飛行原理』など勉強してない。
「そりゃ、すごいじゃないか…。」
何だか、照れながらも嬉しそうにしている。
「だったら、どんどん調べて、勉強して、ノートにまとめていくんだ。」
「ノートですか?」
「そうだよ、自分で知ったことや、分かったことを、どんどんノートに書いていくんだ。君は、中1の時の偉人研究は誰だったっけ?」
「トーマス・エジソンです。」
「エジソンは、研究ノートを作っていたよね。たとえ、たとえ実験が上手くいかなくても、上手くいかなかったという事実を記録し続けた。それだってものすごい研究成果だ。」
「…」
「だから、君も、どんどん勉強したことをノートに書いていったらいい。勉強して分からないことが出てきたら、その分野も勉強するんだ。そうやっているうちに、自分が勉強すべき内容が見えてくる。」
「…」
「別に、興味がなくなったら、途中でやめてしまったっていい。次に興味が出てきた分野で、また同じ事をすればいいんだ。」
「はい。」
「将来、君がどんな仕事につくか、どんな生き方をするかは分からないけど、今だったら、そんな研究ができる。理科部でやったっていい。それ以外の時間で調べたっていい。自分の時間を使って、いろいろ研究することができる。」
「…」
「その、自分の時間を作るために、宿題とかきちんとやって、居残りさせられないようにするんだ。居残りになると、自分の時間が減ってしまう。」
母親が怒り出しては埒があかないので、仕方なく私がしゃべりまくって、面談を終えた。
「先生が担任で本当に良かったです。ベテランの先生で、本当にありがたいです。」
そう言って、母親は帰っていった。
最初からもう少し褒めれば、母親も息子に怒り出さずに済んだかも知れないな、と反省。
この先、どうなっていくかは、要経過観察というところか。
三者面談中、息子の余りの不甲斐なさに、いよいよ母親が怒り始めた。
「三者面談だから…。」
「だったら、ここで何か決意して、自分がどう変わるかを言うもんじゃないの?」
「いや…。」
「何のためにここにいるか分からないじゃないの。私だって、先生だって時間を作って、あなたのために面談してるんでしょ。」
「…やらなきゃいけないから。」
「だったら、やらなきゃいいじゃないの。」
「三者面談ってやらなきゃいけないんでしょ。」
「やりたくなければ、自分で先生を説得しなさい。」
「あなたが、何も変わろうとしなければ、何も意味がないじゃないの。」
息子はのらりくらりだったので、私から質問を一つ。
「君が、今一番関心を持っていることは何?」
「理科です。」
「おー、勉強なんだ。理科の何?」
「飛行原理とか…。」
授業では、『飛行原理』など勉強してない。
「そりゃ、すごいじゃないか…。」
何だか、照れながらも嬉しそうにしている。
「だったら、どんどん調べて、勉強して、ノートにまとめていくんだ。」
「ノートですか?」
「そうだよ、自分で知ったことや、分かったことを、どんどんノートに書いていくんだ。君は、中1の時の偉人研究は誰だったっけ?」
「トーマス・エジソンです。」
「エジソンは、研究ノートを作っていたよね。たとえ、たとえ実験が上手くいかなくても、上手くいかなかったという事実を記録し続けた。それだってものすごい研究成果だ。」
「…」
「だから、君も、どんどん勉強したことをノートに書いていったらいい。勉強して分からないことが出てきたら、その分野も勉強するんだ。そうやっているうちに、自分が勉強すべき内容が見えてくる。」
「…」
「別に、興味がなくなったら、途中でやめてしまったっていい。次に興味が出てきた分野で、また同じ事をすればいいんだ。」
「はい。」
「将来、君がどんな仕事につくか、どんな生き方をするかは分からないけど、今だったら、そんな研究ができる。理科部でやったっていい。それ以外の時間で調べたっていい。自分の時間を使って、いろいろ研究することができる。」
「…」
「その、自分の時間を作るために、宿題とかきちんとやって、居残りさせられないようにするんだ。居残りになると、自分の時間が減ってしまう。」
母親が怒り出しては埒があかないので、仕方なく私がしゃべりまくって、面談を終えた。
「先生が担任で本当に良かったです。ベテランの先生で、本当にありがたいです。」
そう言って、母親は帰っていった。
最初からもう少し褒めれば、母親も息子に怒り出さずに済んだかも知れないな、と反省。
この先、どうなっていくかは、要経過観察というところか。
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