アフィリエイト広告を利用しています

広告

posted by fanblog

2018年11月06日

退職された方たちのこと

3月末で親しかったら用務員のIさんが退職し、7月末で尊敬していた学年主任をしていたE先生が退職された。

半年の間に二人も、親しい人が退職してしまうことへの寂しさは、とても大きい。

用務員のIさんは、私より少し年上の方だが、営繕に関することはプロ並みで、学校に必要なものは何でも作ってしまうほどの技量の持ち主だった。野球部のコーチも務めて下さったし、大会ともなれば、いつもご一緒くださり、生徒の面倒を見てもらった。部内での恒例行事にしている小旅行でも、バスを運転してくださり、ご同行くださった。

2月に生徒を連れてスキーに行った時、同行してくださったIさんが、
「丹澤先生、私、3月で退職することにしました。」
と話された。
「最近、Iさん、元気がないな」と思っている矢先だったので、「やっぱりそうなのか…」と、感じたことを今でも覚えている。

私の職場は、どちらかというと冷たい。
何でも『自己責任』として片付ける傾向があり、親身になって相談に乗ったり、優しく話を聞いたりするという文化が薄いのだ。だから、退職の挨拶のあと、
「Iさんは、学校にとって、なくてはならない存在でした。」
などと校長が言っても、「何を今更…」と、私は憤慨していたのだ。

人材こそ組織の宝であるはずなのに、その人材を大切にしない傾向がある。

実は、Iさん。4月からの仕事は決まっていなかったのだ。
次の仕事が期末前に、辞められてしまった。幸い、何でもできる方なので、すぐにお仕事を見つけられ、引き立てて下さったと思うが、直属の上司(事務長)も、仕事に対する感謝の気持ちも薄く、冷たく扱っていたように見えた。

E先生は、引き延ばされて7月まで勤められた。
奥様と一緒に昨年度から赴任されたが、奥様は仕事の負荷が大きすぎて、3月に退職。そのまま故郷に戻り、I先生はそのまま一人暮らしをされて、7月まで過ごされた。だが、室内にはもう何もない状態で生活されていたという。4月からの数ヶ月は、「辞めること」を考えての生活をされていたことになる。

I先生とは、一緒に学年運営をして、一緒に退職しようと、私自身勝手に思っていたのだが、先を越されてしまた。

冬が近づき景色も寂しくなった昨今、お二人のお姿が思い出され、私も寂しさと共に、悲しみを感じている。

人が変わっても、組織は運営し続けられる。
「あの人がいなくなったら、本当に困るよな…。」
と、言われ続けたとしても、いなくなってしばらくすると、ちゃんと回って行く。

まさに諸行無常。

上司は、部下に機嫌良く仕事してもらうことを、第一に考えねばならない。
そうした環境であれば、彼らも長く勤め、より多くの奉仕をしてくれるはずだ。

冷たい風が吹き抜け、色づいた葉が、ぱらぱらと落ちていく昨今。
寂しさを感じるのは、景色だけのせいではあるまい。









【このカテゴリーの最新記事】
この記事へのコメント
コメントを書く

お名前:

メールアドレス:


ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/8273391
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
ファン
検索
<< 2023年09月 >>
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
最新記事
カテゴリーアーカイブ
プロフィール
丹澤三郎さんの画像
丹澤三郎
プロフィール
リンク集
おすすめ
×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。