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2019年06月04日

正しく人を見る

「掃除のとき、とてもよくリーダーシップを発揮してくれて、素晴らしいです。」
中3のY君を、音楽の先生が褒め称えた。
「後輩ができて、先輩としての自覚に目覚めたのでしょうね。」
と、私や別の先生が賛同すると、そこに若手のM先生が口を挟んだ。
「僕の担当場所では、中3は全然だめです。中2もやる気がありません。」

私には理由は分かっている。
メンバーの善し悪しではない。
申し訳ないが、その若手のM先生に信頼感がないのだ。

先日、私が出張だったとき、授業の代講をお願いした。
翌日、生徒たちに「どうだったか?」、と尋ねると、彼らはニヤニヤするばかりであった。
何があったかは分からないが、その伝わる雰囲気から授業がうまく成立せず、また空回りしていたことは想像に難くない。

「一度、彼らの居場所を作ってあげたらどうですか?」
私はM先生に、そんな提案をした。
「何か仕事をさせて、そのあと、後輩たちの前で、思いっきり褒めてあげるんです。自分がここで役に立つ存在だ、と思わせてあげるんです。」

とかく、マイナス面ばかりを見てしまい、注意ばかりになりがちだ。
だが、褒めることも教育活動の一つ。
褒められて、いやな気持ちをもつ人はいない。
こちらが真剣に褒めれば、生徒もだんだんその気になってくる。

「分かりました。こんどやってみます。」
と、M先生は言った。

今年度は遅刻して出勤することがなくなったM先生。
「毎年少しずつでもいいから、進化してくれ。」
と、私は祈るような気持ちで見守っている。

M先生は頭脳明晰、どんな難問でもちゃっちゃっと解いてしまう、頭の良さを持つ。
私など、とてもじゃないけど、足下にも及ばない。
この先、長く活躍してほしい若手の先生だ。

「教員生活も三十年を超えると、いつしか若手を励ます立場になるのか…」、などと思いを巡らす。

私自身、まだ微かに役立つことはあるのかな。

少し前から、隠れ家の灯油ボイラーが動かなくなった。
昼に、ガス会社に電話したら、今日中に見てくれると言い、夕方、技術の方がやって来た。
何のことはない。振動か衝撃で、安全装置が止まっていただけだった。
だが、この方の対応も、物腰もとてもいい雰囲気で、聞けばお隣の集落にお住みだと言う。
またしても、良い方と巡り会えた。

昨日来てもらった電気店のご主人も、良い方であった。

「もう少し、胸襟を開いて人と関わらねば」、と思い巡らす。
長い教員生活のためか、職業病として、素直でない自分がいる。

生徒を見る目もおなじなのだろう。
地域の方と触れあう中にも、教育活動へのヒントがあった。













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