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2018年10月10日

試験問題の扱い

今日から中間考査。私は教務なので、今朝は監督の先生に試験問題を配った。

この試験問題の扱い、各学校で保管の仕方が異なる。
私は何校かの学校を経験しているが、そのいずれも特徴的だった。

私の母校でもあり、最初に非常勤講師を務めた学校では、問題用紙を巻物のように、くるくるっと巻いて、その状態でロッカーに保管されていた。長く保管された問題や解答用紙は、丸まっていて、実際の試験の時には、紙が丸まっていて書きにくかったことを覚えている。

この答案、監督者は、表紙をつけて、大きなホッチキスでガチンと止める。その状態で作問者に渡された。作問側としては、ホチキスで止まっているので、ばらばらになる心配はないが、やはり採点はしにくかった。答案返却時に、ホチキスの針を抜くのがかなり面倒だった。

次に勤めた学校では、問題用紙は、再生封筒に入れられて保管されていた。封筒に入れるのだから丸まってしまうことはないが、実はその封筒はB4サイズは入らない封筒だったのである。だから、問題用紙は、半分くらいにかるく曲げられて、その封筒に入っていた。生徒に配る時は、何となく、ふにゃっという感じの用紙になってしまっていた。

集められた答案は、千枚通しで穴を空け、こよりで縛られた。さすがに千枚通しでは効率が悪いということで、途中から機械式の千枚通し(?)が導入されたが、採点のしにくさと、ブスッと穴を空けてしまい、答案同士がくっついてしまうのは、何となくなじめなかった。

今の学校でも、問題は封筒に入れる。この封筒は曲げずに B4サイズ入るので、A3で印刷されていなければ、解答用紙が折れることもない。答案は、そのまま封筒に入れたまま、作問担当に渡される。
試験監督の先生が、きちんと集めてくれれば、順番通りに封筒に入っているわけで、閉じていないので、一枚一枚の採点はしやすい。私としては、今の方法が一番すっきりしている。封筒ごと保管もできるし、何より答案に穴が開かないのがいい。

答案を綴じるという文化は、おそらくは答案紛失を未然に防ぐ、という目的から発生したものだろう。
昨今は、別室受験などもあり、試験終了直後に、綴じてしまうことは難しくなってきた。と、同時に、答案がなくなってしまうという事例も、起こっていないのだと思う。

以前、戻ってきた答案が、生徒の名前が書いてなかったり、表裏、天地がめちゃくちゃだったり、ということもあったが、これは監督者の怠慢だ。当時、考査の時間割を作っていた私は、二度とその先生に私の試験の監督はつけなかった。

答案話題で、もう一つ。今朝、新人の先生がベテランの先生に注意を受けていた。
「生徒の人数、ぴったりの枚数では、印刷ミスなど、何かあったときは困るではないか。問題用紙は、人数+2、3枚余分に印刷しておくのだ。」

「しまった、その先生の試験問題の内容はチェックしたが、印刷の仕方まで教えていなかった…。気が回らずに、申し訳ない。」

学校現場でも、表には出にくい暗黙の約束事がたくさんある。

私も、先輩諸氏に叱られ、注意されて覚えたものだ。
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