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2018年09月15日

ギリギリ生活同好会

「それって、教員以前に、社会人としてどうか、と思う」
遅刻した新人教員に、四年目の若手教員が諭す。今週三度目の遅刻である。

私も教員生活が長いが、時々「ありえない」方がおられる。実施、大会の引率に遅れたり、会議にいっしょに出かけようと時間を決めても、確信的に時間に遅れてくる若者である。

彼らに共通しているのは、「すいません。」とは言うものの、申し訳ないという思いが、ほとんど伝わってこないということだ。彼らは、時間に遅れることに対して罪悪感を持っていない、と思われる。ましてや、時間ぎりぎりの生活に対して、ぎりぎりで間に合うことに誇りすら覚えているように見える。

最近は、できるだけ腹を立てないように努めているのだが、学校現場では、たいてい生徒がかかわっているので、遅刻などの行動を繰り返してしまうと、教員のみならず、生徒からの信用もなくなってしまうのだ。私の一言で、信頼を失わせてしまうのは、申し訳ないという思いもあり、と言って、生徒に、「どうして○○先生来ないのですか」と聞かれると、返答に困る。

彼らは、もしかしたら、中高生のときにも、そうしたぎりぎり生活を送っていたのではないだろうか。私も検証はしたことがないが、時間にルーズな性格は、どうも先天性の部分があるらしい。

学校生活でも、時間ぎりぎり、もしくは毎回少し、遅れてしまう生徒がいる。たいだいが、特定メンバー、率にして数パーセントというところか。彼らが成長して、社会に出たとき、恥ずかしい思いをしないようにと、老婆心ながら、厳しく接するようにしているのだが、本人の自覚の目覚め、というか、変わっていこうという思いがなければ、成長しても同じなのかもしれない。いや、それでも、時間を守る大切さについては、指導し続けなければ…。

「セーフ」
チャイムがなっている最中に、汗だくになりながら、ぎりぎりに教室に走りこんできた生徒が、大声で叫びながら席に着いた。

彼の姿が、時間を守れない大人の姿とオーバーラップする。

「時間ぎりぎりに行動する、『ギリギリ生活同好会』はやめなさい! 社会に出るとね…」

「実際、社会に出て、痛い目を経験してみなければ、なかなか分からないかなぁ」、と思いながらの説教が教室に空しく響く…。
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