2022年02月22日
思春期の病
昔なら怒鳴って、恐怖で言いくるめていただろう。
昨今は、たいてい静かに話す。
だが、その言葉には、恐らくはまだトゲがあるだろう。
私は、この歳になっていも未だ人間ができていないのだ。
今日の野球部の練習で、キャプテンが外野ノックを打っていた。
普段なら、キャッチャーには中1の生徒が入るが、今日は柔道で指を痛めたという中2が入った。せめてバックホームの球くらいは何とか捕れると見込んだようである。
ノックは順番に行われ、徐々に盛り上がるも、中1のYの動きが緩慢だ。
中継に入るときも、歩いて入り、逸れたボールも手を伸ばすだけで採ろうとする。
「なんで動かないんだ!」と言われれば、「捕れると思ったからです」と応える。
先輩たちの怒りは徐々に蓄積されていく。
そんな中でも、ずっと冷静でいたのがキャプテン。
「中継は動いて捕るんだ!」
とフォロー。
ほどなくYがノッカーを受ける番になった。
声が出ないので、キャッチャーをしていた中2が「声を出せ」と叫ぶ。
しかしYは小さい声なので、さらに「声を出せ」と叫ぶ。
それでも、Yが大きな声を出さないので、さらに奇声を発するかのように「声を出せ」と叫んだ。
すると、Yはその姿を見て笑った。
先輩たちには、バカにしたようにみえたのである。
これにはキャプテンも激怒した。
「出ろ!」
と、ノックから外したのだ。
Yは広場から去り、外の草むらでふてくされて仰向けに寝ていた。
私は、Yが勝手にいなくなり、どこかへ行ってしまうことのないように、遠くから彼を見守る…。
結局、自己中で、自己卑下で、言い訳、我が儘ばかりの繰り返し、なのだ。
思春期特有の病だ。
私はあまり自己中は好きではない。
自立を待つしかないか…。
昨今は、たいてい静かに話す。
だが、その言葉には、恐らくはまだトゲがあるだろう。
私は、この歳になっていも未だ人間ができていないのだ。
今日の野球部の練習で、キャプテンが外野ノックを打っていた。
普段なら、キャッチャーには中1の生徒が入るが、今日は柔道で指を痛めたという中2が入った。せめてバックホームの球くらいは何とか捕れると見込んだようである。
ノックは順番に行われ、徐々に盛り上がるも、中1のYの動きが緩慢だ。
中継に入るときも、歩いて入り、逸れたボールも手を伸ばすだけで採ろうとする。
「なんで動かないんだ!」と言われれば、「捕れると思ったからです」と応える。
先輩たちの怒りは徐々に蓄積されていく。
そんな中でも、ずっと冷静でいたのがキャプテン。
「中継は動いて捕るんだ!」
とフォロー。
ほどなくYがノッカーを受ける番になった。
声が出ないので、キャッチャーをしていた中2が「声を出せ」と叫ぶ。
しかしYは小さい声なので、さらに「声を出せ」と叫ぶ。
それでも、Yが大きな声を出さないので、さらに奇声を発するかのように「声を出せ」と叫んだ。
すると、Yはその姿を見て笑った。
先輩たちには、バカにしたようにみえたのである。
これにはキャプテンも激怒した。
「出ろ!」
と、ノックから外したのだ。
Yは広場から去り、外の草むらでふてくされて仰向けに寝ていた。
私は、Yが勝手にいなくなり、どこかへ行ってしまうことのないように、遠くから彼を見守る…。
結局、自己中で、自己卑下で、言い訳、我が儘ばかりの繰り返し、なのだ。
思春期特有の病だ。
私はあまり自己中は好きではない。
自立を待つしかないか…。
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