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2021年01月22日

先輩効果

野球部のキャプテンTが、部員たちのモチベーションが上がらず悶々としている。
寒い上に、練習時間も短く、そしてまたコロナ下でいろいろな制約もある中、一生懸命田の部員たちをリードしようとしているのだが、なかなかうまくいかないようだ。

そんな折り、中3のSが、高校野球の練習が休みなので中学の練習に行くと練習に参加した。ほかにも2名いたので、「ふざけてやったら絶対に駄目だよ…」、と念押しをしたのだが、彼らはよく後輩たちの面倒をみてくれた。

先輩風を吹かせることなど全くなく、いろいろなメニューを考え出し、後輩たちを飽きさせなかった。私の一抹の不安は、杞憂に終わった。

「中3の先輩が、いろいろなメニューを考えてくれたので、僕たちにいい刺激になった。工夫次第で、いくらでも練習方法を考えられるのだな、と思った。」

そう、キャプテンのTが日誌に書いていたので、それなりに良かったのだろう。

この時期、夕方5時前には日が沈む。
大容量のLEDライトをつけて、“できる”練習をするのだが、まだまだ工夫が足りなかったようだ。

寒いからと、諦めず、体を動かし続け、春に備えなければならないだろう。

最近、キャプテンのTは、腰が痛いだの、肩が痛いだのと、以前の自信がなくなっている。

試合がなく、モチベーションが下がり気味だが、これはどのチームでも同じだろう。

そんな中、久しぶりに想定ノックをしたら、いつの間にか動きが良くなっていた。
やはり、基礎の積み重ねは大切だ。

上達を感じると、選手たちも楽しくなって、モチベーションが上がっていく…。

中3の3人のうちの一人は、高校野球で一緒に練習している。
そこで鍛えらているのだろう。

まさに「先輩効果」だ。

私は、心の中で「ありがとう」とつぶやく…。

練習後、元気そうに中3生が帰って行った。
受験も頑張れよ。
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2021年01月21日

あと出しジャンケン

県下の国立大の2次試験が中止になった。
過日行われた共通テストで判定するという。
つまり昨年までのセンター入試選抜である。

今年から始まった共通テストで、思うように点が伸びなかった生徒は、「受験しても合格の見込みがない」、ということだ。

共通テスト前から分かっていたら、受験生も心の準備ができたのだろうが、終わってからの発表では、まさに「あと出しジャンケン」。

受験生の健康を重視した判断、とのことだが、おそらくは緊急事態宣言下で、誰かが誰かに圧力を掛けたのだろう。

確かに、国立大の受験には、他県からも受験生が集まる。
その際、宿泊も伴うこともあろう。

「うちの県には、他県からは来ないでください。」
と叫び続けている知事あたりが、いちばん怪しい…。

首都圏ではこうしたことは行われないだろうから、まさに地方都市の悲劇と言える。

コロナ下の中、「これは本当に必要なのか?」、というものがあぶり出させてきたように思う。

共通テストだって、本来各大学で選抜するのならば、必要なかろう。
ただ、大学の入試問題自体を、予備校に丸投げするような状況下ならば、もはや大学入試だって、その姿を改めるべきではあるまいか…。

入り口を狭くして、出口を広くした日本の大学のシステムをこのまま続けて良いのかどうか。誰もが大学に行くことが良いことなのか。

いろいろと問題提起されるはずだ。

コロナに振り回され、恐怖心に打ちひしがれた大人たちに振り回され、今年の受験生はまさに試練の年になった。

果敢な年頃の生徒たちには、大きな変化や強いプレッシャーを与えすぎない方がいい。

精神的にダメージを受ける方が、肉体的なダメージより大きいのだ。




2021年01月20日

寒波に思う

少し前に4月中旬並みの暖かさになり、1月というのに雨が降った。
このところ暖冬続きだったので、あまり珍しくはないが、この冬は寒かったこともあり、暖かい雨には少しびっくりした。

そして、今朝は雪になった。
深夜から気温が徐々に上がり0℃近くなったのだが、あっという間にあたりは白くなった。
幸い風が弱かったので、犬の散歩には困らなかったが、前が見えないほど激しく降った。

まさに厳寒期。

そしてまた一日中氷点下の日がやってくる。

そんな中、庭の梅が一輪咲いた。

植物たちは季節を忘れない…。

「先生、寒いです…。」
そりゃそうだ。最低気温が−10℃にもなる日もあり、その上、晴れていたって氷点下、山から雪を降らせた寒風が吹き荒れる日だってある。
そんな生徒たちの訴えに、私は決まってこう答える。
「だって冬だもの。」

冬は冬らしく、夏は夏らしく…。

昨今は、そんな季節の変化が狂ってきた。
そうなると、季節を頼りにしている植物たちには厳しくなる。
昨年の夏も7月いっぱい雨続きで、特産の梨がほとんど駄目になったのだ。

これで停電になったら大変だな…。

私の学校は、東日本大震災後停電になった。
その後も、計画停電で、一日に何時間か、電気が切れた。
あのときは、ちょうど春休みにかかったが、これが平常時だと大変苦しくなる。
私の学校では、電気が止まると、すべてのライフラインがストップするのだ。

この冬は、全国的に寒さが厳しく、電力需要が高まり電気供給が逼迫しているという。
電化製品も増えたことも原因だろう。
最近のエアコンは、あっという間に部屋を暖めてくれるらしい
もちろん、以前よりはずっと省エネなのだろうが、そうしたものが普及すれば、全体として電気をたくさん使うことになるのだろう。

脱炭素社会などと言っているが、このことを勧めると、日本は電力統制社会になりかねない。

原子力を止め、化石燃料の発電を止めて、本当に電力供給ができると思っているのだろうか。

世界一燃費の良いガソリン車を廃止しようと、日本は自滅への道を歩み続けるのだろうか。

先日、NHKで地球温暖化を警告する特集番組が放送されていた。
その裏で、大寒波による豪雪で雪に苦しむ人たちのニュースが流れている…。

自然は、人類の浅知恵でコントロールできるようなものではない。




2021年01月19日

中学入試を終えて

中学入試が終わった。この後、書類の発送、入学説明会などが新年度までに続くが、三学期の大きな山の一つを乗り越えた感じだ。2月には高校入試も行われる。

いずれにせよ入試は、学校にとって受験生の人生がかかった大きな行事である。

毎年この入学試験をめぐって様々なドラマがある。
私はここ何年も受験生の前に出ることはないが、多くの先生方は直接子供たちと接し、そのドラマを共有し、追体験することになる。

地元の公立中学に行けば、学費はかからないが、私立中学校は学費がただではない。
それでもなお、「入学したい」、「入学させたい」と思うには、学校に魅力があり、公立校にない付加価値を見いだしているからだ。

そして、その付加価値のために、金銭的な負担は膨大になる。

先日、地元のスポーツ店の担当者と話をしてたとき、その方のご子息が来年大学を卒業されるとのことで、「いよいよ学資ローンの返済が始まるんです」、と話をされていた。

誰もローン審査が通るわけではないし、中学からローンを組んでしまうと、その先がさらに苦しくなる。
学校独自の奨学金制度もあるが、いずれにせよお金がかかることは変わらない。

そんな子供たちは私たちはお預かりし
て、教育活動を行っている。

父親の反対、母親の反対、祖父母の反対を乗り越えてなお、受験に臨み、合格して、金銭面の障害をクリアしてなお、入学してくるのである。

我々教師たちは、つねにそうした思いで生徒や保護者と関わらねばならないのである。

教育は、未来に羽ばたく人材のための投資である。

それを成し遂げるのは、親の献身的な愛情と、本人のたゆまぬ努力であろう。

そんな思いを、我々もそして、在校生である生徒たちにも思い出してもらいたい季節である。




2021年01月18日

緊急事態宣言

再度の緊急事態宣言が発出された。
自治体はさまざまな制約を行う。

今回は、休校こそ免れたが、多くの経済活動がますます沈滞し、この先の大不況をうかがわせる。

宣言が出て困るのが、市が管理している外部グランドが使用禁止になってしまうことだ。
前回、使えるグランドがなくなって困ったしまった。
当時は、どこも休校で、市も「休校なので、使うはずがない」と思っていたらしく、休校にしなかった私の学校も、結局使用できなくなってしまった。

ただ、今回は違った。
世の中が休校でないので、「引き続きグランドを使って良い」というお達しだ。
ただし、土日はだめなのだそうだ。
理由は、自治体内の学校の土日が部活停止だからだそうだ。

今の時期、放課後グランドに行ってもすぐに暗くなってしまうし、この冬の寒さで、ボールを使っての練習どころではないのだが、「使って良い」というお墨付きが出たのは、何となくほっとする。

「本校では部活は続けてください。陽に当たったり、運動することは、免疫力をアップしますから…。」

高体連や中体連から通知が来たのち、教頭が念押しで皆に伝える。

確かに引きこもっている方が、免疫機能を低下させるだろう。
そう考えると、三密は、人間の免疫力を下げるようにも思える。

人間は人と人との温もりの中で、心の平静を保ち、穏やかな状態になるからだ。

人と人との距離を取り、接触をなくせば、確かに感染リスクは減らせるのだろうが、これを徹底すれば社会生活は崩壊する。あらゆるビジネスが危機に晒される。ましてや、守らない人を摘発したり、罪に問うたりすることは、かつての魔女狩りのようなものになり、全体主義への流れになる。

そろそろマスコミ報道信仰を覆さなければ…。

昨今、誤った情報が氾濫しているように見える。

2021年01月17日

共通テスト二日目

共通テスト二日目ではあるが、今日は中学入試の当日でもある。
高3が、自分たちの進路をかけて全力を尽くしている中、学校としては新年度の中学一年生を確保すべく、力を注いでいるのである。

私はデーター係なので、昨日に引き続き審議資料作りに励んだ。併せて、合格通知や、不合格通知なども準備しておく。明日が採点日なので、採点結果が出て、入力した瞬間に、資料ができあがる必要がある。

大方の資料作りは昨日のうちに終えていたので、今日のは紫陽花の選定をした。
昨日、事務長に許可を得たものだ。
「そんなの、園芸委員会の仕事だろ…」、なんて言っていた。
以前は、用務員がやっていたのだが、用務員がいなくなった後は放っておかれた。
毎年、梅雨の頃、美しく咲く額紫陽花である。

寒い中、小一時間かけて行い、たまたま見つけた中学生に、枝を山に捨ててもらった。

そんな折、共通テスト二日目に向かう高3生が出発する。

高3のY君が、私の姿を見つけて近づいてきた。
「行ってきます…」
私は、「うん」とだけ言った。

中1の頃からの親しい仲だ。
だから、多くを語らずとも、お互いすべてを分かっているような、そんな短い会話だった。

バスを見送りながら、私はまた泣いた。

「なんだろう、この感情は…。」
と思いながら手を振り続ける。

運転手が気を利かせて、見送りがいる近辺では、わざとゆっくりと走っている。

「この感情、あのときと似てるな…。」
私はふと思い出した。

東日本大震災のあと、全校生徒を疎開させた、あのときだ。

今日は阪神淡路大震災の日。

今世界は、コロナ渦の中でもがいている…。




2021年01月16日

共通テスト初日

「今朝は、応援ありがとうございました。」
戻ってきたY君が言う。

今日は共通テスト初日。
担任であっても、現地に行けない厳戒態勢であったため、バスの出発時に皆で送り出したのである。

送り出すのは毎年のことだが、今年はそこに吹奏楽部の校歌演奏も花を添えた。

卒業生ながら学校に戻ってきて職員をやっている若者が、旗を振る…。

なんとも感動的なひとときだった。

バスが出発し、皆が手を振っている中、私は昨日に引き続き、涙した。

「がんばれよ!」
という思いもある。

皆の愛を感じて、感性の琴線が刺激されたということもある。

そして、「こうして送り出すのは、これが最後かも知れないな…」という思いもある。

私もこの学校でたくさんの愛を受けてきた。
それは事実。
だが、併せて、たくさんの迷惑もかけた。
きっと、私の尻拭いをした人は数知れないことだろう。

「自分は、この学校にとって必要な存在ではないのだろうな…。」
最近は、そういう思いが強くなった。

「こんな私に教えられた生徒たちはかわいそうだろうな…。」
なんて考えることもある。

朝の朝礼で、高3の学年主任が、
「共通テストからも帰ってきた生徒に声を掛けるのはいいですし、是非、そうして上げて欲しいですが、くれぐれも『どうだった?』などとは、言わないでください。」
と、念を押した。

「振り返るのは、月曜日にしていますから…。」
と、付け加えた。

「私が振り返るのも、もう少し先延ばしにしてもいいかも知れないな…。」

ふと、そんな風にも思えてきた。

今日は暖かく、午後からは雨が降った。

どうしたものだろう…。
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