2022年12月26日(月)〜2023年1月10日(火) まで展示とのことで、車両への乗り込みも可能でしたので、ご検討中の方やご契約された納車待ちの方は年末年始のお出かけの際はぜひチェックしてみてください。
さて、特設会場に展示されていたのは通常のハイブリッド(HEV)モデルでは最上級の「Z」グレード(370万円<FF>)。
ボディカラーは最近流行のグレー系の「アッシュ」
ヘッドランプのデザインは立体感あり、近未来感あります。光り方もキレイで、暫くは街中で眼を惹きそうです。
リヤからのデザインがとてもかっこよくて、エコカーの代名詞である「プリウス」とは思えないとてもスタイリッシュデザインです。
先代のような奇抜なデザインではないので、誰が見ても「カッコいい」と感じるデザインと思いました。
ホイールは「Z」グレードのため、19インチのスポーティなデザインのホイールが装着されていました。
ホイール締結方式は、従来の「ナット式」でした。今後すべての車は「ワッシャー付きのハブボルト」締結を採用するかと思いきや・・・
フェンダーアーチモールは艶有りのブラックで塗装されていましたが、とてもかっこよかったです。
インテリアカラーには「マチュアレッド(赤)」の差し色が入っています。
インストルメントパネルとシートの肩口およびステッチ類ですので、結構控えめで全体的には「ブラック」基調です。
シートの「レッド」ですが、明るめの色と暗めの色の2色が使用されているのがいい感じでしたよ。
私的にはシートのパンチング部分の「穴」(パーフォレーション)がレッドだったら更に興奮したのですが・・・
でもシート部分をみてもとてもプリウスとは思えませんね。
エアコンレジスター部分は十分な質感を備えています。
短いですが、ちゃんと、レッドのアンビエントライトが備えられているのは嬉しいですね。(日中でも視認できる明るさでした)
ドアトリムは、上級グレードの「Z」でも、アームレスト以外はハード樹脂が使用されており、ソフトパッドは未使用のようでした。
しかし、新型クラウン クロスオーバーと比べても、各パーツの「シボ」を買えていたり、パーツごとに同じブラックでも色調が若干変化があるので、安っぽさが目立ちません。価格帯を考えると十分かと思います。
欲を言うなら「パワーウィンドウスイッチパネル」は、傷が付きやすそうなので、ここがクリアブラック塗装などされていればよかったのですが・・・
あと、「ドアカーテシランプ」は非装備でしたので、これは残念なところ。このクラスだと設置は難しいのでしょうか。
懸念されているとおり、欠点はスピードメータが、ステアリングホイールに隠れてしまうことです。
「Z」グレードでもステアリング調整は「手動(マニュアル)」ですが、調整幅があまり大きくないこともあり、当方のシートポジションではステアリングに隠れてメーターが見づらかったです。写真はおおむね目線にあわせて撮影したイメージです。
これは、レクサス「RX450e」のような新型ステアリングにはマッチすると思いますが、丸型のステアリングですとメーターの視認性は今ひとつというところでしょう。実際、エンジンオンし、計器を表示させてみると印象も異なるのでしょうか・・・これは結構不満がでるのではないかなぁ・・・と思います。
ルームランプは評判通り、新意匠で、なんとタッチセンサー式、そしてパネルが「クリアパネル」になっており、ルーフ素材が透けて見えるというとてもおしゃれな仕様になっています。明るさはそれほどでもありませんが、美しく、これはうまく仕上げていると思います。
アンビエントライトは「助手席側」にも広がっており、一文字でとてもきれいです。マチュアレッドとも色調が異なっており、とてもきれいです。
センターコンソールパネル(シフトパネル)は分割線が多くごちゃごちゃしており、パーツ自体の質感も今ひとつだったクラウンに比べても、新型プリウスの方が素直なデザインで好印象でした。「幅」は狭いのですが、おくだけ充電(Qi)も縦長の新方式となっており使いやすそうでした。
センターアームレスト内部の小物入れも、このクラスとては十分なクオリティを保っていると思いました。
充電用端子(USV Type-C)もしっかり備えています。
カップホルダーも横置きで、2重構造の小物入れもあります。(照明は無いようでした)
全体的に、使いやすいそうなオーソドックスな構造で、奇抜なデザインや配置ではなく、しっかり考えられている配置で、好印象です。
(その反面、「近未来感」や「斬新さ」はほとんどありませんが)
さて、後席ですが、目玉は「電気式のオープナー」です。
レクサスの「e-ラッチ」に近く、レバー内側のスイッチを「タッチ」することで、ドアが「ポンっ!」と開くイメージでとても使いやすいです。
「Z」グレードでもレバー周辺は樹脂パーツそのもので、クリアブラック塗装はされていないのは残念。(「Bピラー」は「Z」グレードの場合、クリアブラック塗装がされており、一定のクオリティを保っていました)
ドアトリムは前席同様のデザインでハード樹脂が基本ですが、安っぽさがないのは好印象。
デザインがうまく質感をカバーしている印象です。各パーツごとの色調が異なっており、「のっぺり」していないのは良かったです。
さて、後席ですが、デザイン上仕方ありませんが、乗り込む際は、頭をぶつける可能性がありますね。普通のセダンと比べても低いので、要注意です。
座ってみると、頭上と天井のスペースはほとんど無いので、大柄な方は、天井に頭が付く可能性が高いです。
反面、膝前のスペースや足元は比較的余裕があるので、不快ではありません。「頭上」のスペースの狭さは要チェックです。
なお、後席には「マチュアレッド」の加飾は、シートのステッチ部分のみでほとんどブラック基調となります。
センターアームレストのサイド部分やシートの一部にもレッドの差し色が欲しかったところです。
そういえば、「後席エアコン吹出口」がないのは残念です。(300万円台だと不満はでないかもしれませんが、400万円を超える「PHEV」モデルだと不満がでるかも知れませんね)
トヨタ・新型プリウス、近未来感もあり、スポーティなエクステリアと、使いやすそうなインテリア。
これは人気がでるのも頷けます。展示車と同じ「Z」グレードが売れ筋のようですが、プリウスでしたらそこまで過剰装備を求めず「G」グレード(320万円
来年3月頃発売予定のプラグインハイブリッドモデルは「前輪駆動方式」のモデルのみの発売のようですが、個人的にはノーマルモデルとは若干差別化されたエクステリアデザインと日本版仕様、そして価格が待ち遠しいところです。
それにしても、トヨタ自動車は「2022年度」も、VWグループを大きく引き離し、自動車販売数「世界一」を達成見込みとの報道ですが、人気が集中しているとはいえ、日本向け供給数がとても少ないのが残念ですね・・・果たしてこんなに多数生産された車はどこに行っているのでしょうか?