2023年は、過去最高の世界販売台数となったのも話題でしたが、特筆すべきは、日本での販売台数が一気に「9万台」を超えたということです。
なんと、ついに「スバル」の台数(89,798台)を超えたということで一部で話題になりました。
2005年にレクサスが日本で販売開始してから、レクサス車は永らく「約50,000台」の壁が続いており、人気車種「UX」や「ES」の2車種が新規発売して販売に大きく寄与した2019年が唯一「6万台」を超えたのみで、それ以後コロナ禍もあり、大きく販売台数を伸ばせずにいました。
▼LEXUS、2023年の全世界販売実績を発表
https://global.toyota/jp/newsroom/lexus/40367018.html
当方の手元にある統計データでは概ね以下の販売台数となっていますが、2021年、2022年のコロナ禍や半導体不足で生産が制限されるなか、なんとか踏ん張って年間4万台は死守してきたわけですが、2023年はその反動と、人気車種「NX」が大きく販売に寄与したほか、「RX」の生産も進むなど、レクサスの新型SUV車が好調で、例年の約2倍の販売台数となっています。
<レクサスブランド車 直近の年間販売(登録)台数>
2013年 約46,770台
2014年 約44,200台
2015年 約48,000台
2016年 約52,149台 (世界販売は過去最高)
2017年 約45,600台
2018年 約55,000台
2019年 約62,300台
2020年 約49,000台
2021年 約51,000台
2022年 約41,253台
2023年 約94,647台
確かに街なかでは、新型レクサス「NX」や「RX」を数多く見かけるようになりました。
年間8万〜9万台レベルですと、いわゆる高級車(輸入車)部門でもトップクラスの台数となりますので、クルマの販売台数が減少にある中、レクサスブランド車の浸透度合いが高まっているのは間違いなさそうです。
2024年は「LBX」の販売も見込めますし、すでに予約販売が開始されているレクサス「NX」(25MY)、そして引き続き販売好調な「RX」を中心として、マイナーチェンジ相当の改良を受けた「UX」、そして大きな話題となりそうな「GX」など、2024年度も好調な販売数が見込めそうです。
その反面、増え続けるユーザー層のホスピタリティを高めるためのディーラーサービスや整備・点検体制の拡充も求められるところです。
第1世代(2005年〜)、第2世代(2012年〜)、第3世代(2017年〜)、第4世代(2021年〜)
それぞれ顧客層が変わってきていることを実感していますが、特に第1世代、第2世代あたりはレクサス車の継続率はあまり高くなかったように思います。
ここ最近はリセールバリューの高さもあり、レクサス車を乗り継がれる方も増えてきている印象ですが、そういった方が今後もレクサス車を選択するような、クルマ本来の仕上がりに加え、ブランド体験やディーラーサービスの拡充、満足度向上策など既存オーナーの満足度を高める施策についてもぜひ期待したいところです。
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