商談も8/1から解禁となっています。
表紙は新ボディカラー「ソニッククロム」のIS F SPORT。
新型ISは既報通りパワートレーン、プラットフォームは刷新されていませんが、ターボ(IS300)、ハイブリッド(IS300h)の制御にはだいぶ手が入っているとのこと。旧パワートレーンをチューニングすることで、ある意味、新型クラウンやレクサスESなどとも違った味に仕上げているのかもしれませんね。
例年ですと、セールス担当者が研修して試乗の上商談に臨むのですが、コロナ禍ではそれができないため、どれほどフィーリングが変化しているのかわかりませんね。
さて、気になる価格ですが、大方の予想を覆し、ほぼ「値段据え置き」。
最新の先進安全装備や電動パーキングブレーキ等が追加されるなど、標準装備のアップデートを考えると、実質「値下げ」とも言える仕様となっています。
価格は以下のとおりですが、モデルチェンジにあたり、消費税増税でバラバラになった金額が、「キリのよい数値」に補正されているのがレクサスらしいですね。
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従来はメーカーオプションであった以下の装備を「標準化」、また「ホイール&タイヤサイズの大口径化」を実施していますので、本来であれば、約11万円〜12万円程度値上げしても差し支えありませんが、セダン冬時代の中、販売数を維持するための戦略的結果でしょうか、価格は据え置き、実質的に値下げといえるでしょう。なお、”version.L"については、他のグレードより価格上昇が大きいですが、「アッシュステアリング」を採用しているのでこの分のコスト転嫁が考えられます。
・ブラインドスポットモニター&RCTA (約66,000円)
・クリアランスソナー&バックソナー (約44,000円)
・ステアリングヒーター(約11,000円)※ただし”標準”は非装備
さて、以下は「リーフレット」のポイント解説です。
■エクステリア1
全車メッシュ型のグリルになったこと、LEDヘッドランプが確認できます。ウィンカーの光り方はまだわかりませんね。特別な表記がないので、おそらくシーケンシャル式ではないのでしょう。「流れるウィンカー」はブームがすでに去った感じでしょうか?
■エクステリア2
リヤウィンカーの仕様が発表時から不明でしたが、どうやらウィンカーはLEDではなく電球のようですね・・・ちょっと信じがたいですが。
これは新型ISのエクステリアの数少ない欠点といえます。何故なんでしょう。
■インテリア1
2トーンカラーが映える「オーカー」が使用されており、見栄えが良いですね。質素だったドアトリムもエンボス加工で雰囲気が向上していますが、高級車では当たり前となった「アンビエントライト」の追加はないようなのが残念です。夜間は「真っ暗」仕様でしょうね・・・
■インテリア2
最大の目玉ともいえる「電動パーキングブレーキ」が取り上げられています。その他、アッシュ本木目ステアリングの採用、丸型に意匠変更されたエアコンレジスター、そして「ナノイーX」の採用など、現行ISからの変更点が取り上げられています。
”version.L”の価格上昇が他のグレードより大きいのは「アッシュステアリング」を採用しているという点もあるでしょうね。
■ボディ関係
新プラットフォームは重量増加がネックですが、ISの場合はあえて旧プラットフォームを継続しようというのは理解できる範囲と思います。レクサス量販モデル初のナットからボルト締結化への変更、サスペンションではフロントアッパーアームのアルミ可などの軽量化、そしてノーマルサスペンション採用車には、レクサスESでも評判の良かった「スウィングバルブショックアブソーバ」が採用されていることがPRされています。
■F SPORT エクステリア
ISは”F SPORT”の比率が高いようで、エクステリアもバッチリ掲載されています。
各部ピアノブラック塗装が行われており、むき出しの樹脂部分がほとんど生じていないのは素晴らしいですね。
また、オレンジブレーキキャリパーが新設定され、カラーリングも2021年モデル用により色味を強めた新カラーとなっています(RCも同様)
■F SPORT インテリア
インテリアはあまり違いがないように見えますが、「フレアレッド」の採用と「ホワイト」が新設定されたことによりスポーティさが際立ちます。
レクサスLCの2021年モデルから採用された「新意匠ブレーキペダル」のほか、ついにISにもアルミ製フットレストが採用されたのは嬉しいポイント。
そして、RCでも採用される”F SPORT”ロゴが入った新デザインのステンレス製スカッフプレートも明らかになっています。
標準装備のシートは「ファブリック+Ltex」から、「Ltex」にアップグレードされています。
■セーフティシステム1
安全装備はせいぜい「ES・UX」レベルに留まると予想されていましたが、一気にアップグレードされ、現時点ではレクサス(LSを除く)最高水準のセーフティシステムが搭載されます。(レクサスRC2021年モデルではアップデートされませんので、ISとRCでは安全装備系の世代が異なることに注意です)
ただし、LC・RCなどと同様、可変ヘッドランプシステムの「AHS」は不採用となったのは残念です。軽量化という面もあるかと思いますが、ライバル車では走行性能を確保しつつ可変ヘッドランプシステムやより高性能なヘッドライトシステムを搭載しているので、この点はレクサスも頑張って欲しいところ。
■セーフティシステム2
日常的に使用する「パーキングサポートブレーキ(PKSB)」の標準化、「ブラインドスポットモニター(BSM)」の標準化など、セーフティシステムが大きく強化されました。
またレクサスのセダン・クーペでは採用が珍しい「パノラミックビューモニター(PVM)」もオプションで設定されていることが確認できます。
■IS350/IS300特別仕様車 ”Mode Black”
北米での公開時に話題となった「BBS製 19インチ鍛造ホイール」や、RC特別仕様車”Emotional Ash"でも装備される「銀墨本杢」などが採用される仕様です。売れ筋の「IS300h」には採用がないのが残念ですが、”F SPORT”を検討される方はぜひ注目したい1台ですね。
■ディーラーオプション
モデリスタ・TRDといったブランドのエアロパーツやホイールが掲載されています。TRDには20インチの鍛造アルミホイールも設定されていますね。北米で話題となった、「カーボンリヤスポイラー」の設定もある模様。
■エクステリアカラー
ニュースリリースでもあったとおり、「ソニッククロム(1L1)、「ソニックイリジウム(1L2)」が新設定。
カラーコード的にはシルバー系に属しますが、ソニッククロムは「ダークグレーマイカ/マーキュリーグレーマイカ」の後継といえます。
「ソニックイリジウム」は、「プラチナムシルバーメタリック」の後継と言えるカラーです。
ニュースリリース画像ではもう少し白っぽく見えたのですが・・・
なおリーフレットのボディカラー名には一部誤字がありますが、見つけた方は相当なマニアです。
販売店にはすでにカラーサンプルが届いていますのでご検討される方は確認してみてください。
■インテリアカラー
内装カラーは大部分が入れ替わり、コスト削減もあるのでしょうが最近のレクサス車の定番カラー「ブラック」、「オーカー」、「フレアレッド」、「ホワイト」に集約されました。すでにレポート済ですが、「ダークローズ」が継続採用されたのは一つのトピックといえます。
オーナメントパネルもブラックメタリック以外は刷新され、古典的なインテリアパネルは消滅していまいました。
なお、「ブラックジオメトリーフィルム」はリーフレットのカラーと実物はかなり違うので”version.L”でレスオプション扱いされる方は注意ください。
”標準”の場合は引き続き「ブラックメタリック」が選択できますが、これはこれできれいなパネルです。
センターコンソール部分もこの仕上げであればよかったのですが・・・
■主要装備一覧
主要装備一覧はかなり細かいですが、やはり懸念していたことが実現となってしまいました。
具体的には以下のとおりです。IS350専用装備がほぼなくなってしまっており、エンジンぐらいしか差がなくなってしまいます。これだと、「IS350”F SPORT”」は22万円ほど値段を引き下げしてくれないと計算が合いませんが・・・?
【IS350】
・レクサスダイナミックハンドリングシステム(LDH)の廃止
・ギヤ比可変ステアリング(VGRS)の廃止
・リヤブレーキサイズ変更(全モデル290mmに統一)
【共通】
・リヤウィンカーは非LED
次回は各モデルの見積もり・メーカーオプションについてレポート予定です。
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