2020年には大きな変革がある・・・と言われていましたが、トヨタ/レクサス陣営もついにオンラインでの車両アップデート「OTA(Over the Air)」を搭載見込み・・・との報道が出ています。
▼日経日経 xTECH (2019/11/14)
https://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/column/18/00001/03175/?ST=nxt_thmdm_automotive
「OTA」といえばもともとテスラ社が先行して導入しており、単なるナビゲーション地図のアップデートに留まらず、車両の制御や先進安全装備のアップデート、車内のエンタテイメントシステムの追加機能等もオンラインで対応しているというのはまさに理想的であり、羨ましいものでした。
テスラ社のクルマのアップデートについては以下公式サイトで触れられています。
https://www.tesla.com/jp/support/software-updates
Wi-Fiでのアップデート中は「車両を動かせない」などの一定の制限があるようで万能ではなく、駐車環境が集合住宅や電波の届かないタワーパーキングでは厳しいのは変わりませんね。もっともリアルな販売店舗やメンテナンス拠点がある、トヨタ/レクサスの場合は、販売店に設置されたWi-fiでも対応でもダウンロード可能にするのでしょうが・・・
一方、レクサスでは2008年頃から「マップオンデマンド」等で車載通信機(DCM)を通じナビゲーション地図の自動更新を行ったり、2017年頃からはクラウド上の最新データベースを元に目的地案内を行うことも可能な「ハイブリッドナビ」を投入するなど、情報の取得・表示や簡易なアプリケーションの動作などにとどまっており、2010年代は特に驚くような進化はありませんでした。
まずはレクサスLS(2021年モデル?)が「OTA」を搭載するその第一弾になりそうとの報道。
現行LSは2017年10月に発表し、ちょうど丸2年が経過しています。
2020年秋には3年目を迎え(最近のレクサスにしてはマイナーチェンジは早すぎる気がしますが)、現行モデルは様々な点でイメージアップを図る必要があると考えられるため、2020年に「OTA」およびより高度な「自動運転技術」を搭載して登場するという可能性は十分ありそうです。
とはいえ、「LSのみ」にOTA導入してもごく一部の方にしか恩恵が受けられませんので、最近はトヨタブランド・レクサスブランド感の先進装備に関する差がほとんどなくなってきていることもあり、ぜひその他のレクサス車種においても、マイナーチェンジを期に積極的に「OTA」を採用してほしいところです。
ブランド全体の価値をより高めるためにも幅広い車種において対応をしてほしいところです。
(同じく、トヨタブランドでも新型MIRAなどには搭載されても良さそうな雰囲気ではありますね)
また、OTAの対象範囲が、テスラのように広範囲に渡るのか、「走る・止まる・曲がる」に関わる中枢の制御系ソフトにも本当に及ぶのか、それとも「自動運転関係」のアップデートのみなのかは非常に気になるところです。
従来は年次改良で細かいファインチューニングがなされていた、たとえば電動ステアリングの制御、シフト/アクセルレスポンスの改善、ECUチューニング、液晶ディスプレイの表示内容の変更なども含めて「OTA」で対応してくれれば、ユーザーとしてはうれしいところですし、中古車市場での「OTA」搭載車の価値も向上する可能性があります。メーカーとしては「買い替え需要」の減少につながる部分も少なからずありますが、今後の展開に期待せざるを得ません。
(一方で、「OTA」の実施で純正品以外の社外品のカスタマイズなどの範囲が狭まる、などの影響はでてくるのでしょうね・・・)
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image