アフィリエイト広告を利用しています
アフィリエイト広告を利用しています

2020年07月17日

偽りの夢 レビュー感想 いつでも探しているよ

yasashiisekai_No-0001.jpg






通学電車で毎日見かける同じクラスの女の子。気性が荒く言葉遣いが悪くて、素行の悪いグループに属していた。
同じクラスなのにグループが違うので会話はほぼゼロ。
でも、ふとした拍子に電車内で言葉を交わした彼女は非常に気の弱い性格をしていて。






















うわぁ〜来たな〜これ。



来ちゃったな〜久しぶりに。





痛みのある青春ものが。ダーク系青春が。








青春(青春ストーリー)ってみずみずしくて鮮烈だけれど、このような陰鬱とした土色の青春も好きなんだよな





青春の色も形も人それぞれだからな













小説を書いている高校生の修司は、今風にいうとクラスのボッチで陰キャ。



彼女はおろか友達すらいない。




クラスメイトの香澄は、今風にいうとリア充陽キャ。スクールカーストの上位にいる女子






まるで接点がない2人だったが、修司は電車内でそんな香澄に話しかけられるのよね。でも余りにも学校での様子と違うから、それが彼女だとは気づかない





ここはではお約束だが、香澄に彼氏らしき男がいる設定がやや珍しいだろう





修司は仲睦まじく登校する2人を見て、更に陰鬱とする







香澄もかつて小説を書いていたが、ある事件で止めてしまっていた。クラスでは一時すら交わらないふたりの、電車内だけの関係が続く。小説について熱っぽく語り合うふたりが微笑ましい







しかし、やはりこんないびつな関係はそう長くは続かない


修司の小説が、香澄のいるグループの連中に見つかってしまい…








ここから全ての伏線を回収し、急速なくらい一気に畳みかけるストーリーは必見である

















んー、それでね、実はね。これ私だけの感覚かもしれないけどね。



読了して「あの名作映画」を思い出したんだよ。読了というか、終盤の展開で既に同じ匂いを感じていたかな。






そう「秒速5センチメートル」










断っておくが「秒速5センチメートル」と「偽りの夢」はまるで似ていない




「偽りの夢」はNTRもなければ、ロケットも飛ばない





設定もキャラクターもさっぱり違うが、エンディングから受ける印象が近いんだよね。世界観も「One more time,One more chance」っぽい





後ろめたいようでいて、妙に前向きだ




ハッピーエンドでも、バッドエンドでもない。悲しいし切ないのに、とても綺麗なラストシーンだ




この独特の感覚を味わえるフリゲは希少かもしれない



















通常シーンには立ち絵がないが、小説の再現シーンにだけファンタジーな立ち絵が出て来るのは、違う雰囲気を味わえてよかったな


そして現実と小説のクロスオーバーで修司と香澄の関係を完結させるのは、上手い演出だね













台詞もなかなか面白い。



「自分のシナリオを完璧だと勘違いしている男子生徒のために、小道具をそろえたり発声練習をしろというの?」


「愛してやるから愛し返せよと傲慢な理由で接していただけだ」


「友達ごっこが無くなったかわりに、本当の友達がいないことがより鮮明になった」




…がお気に入りだ















残念なのは誤字脱字がかなり多いこと。本文に記号までもが紛れ込んでいる




香澄のキャラも、もっと掘り下げられたかもね。何故あのグループに属しているのか、スルーで終わってしまった。でも大体予想はつくし、本筋からするとどうでもいいかもしれない









評価C
65点




修司が小説を書くので、創作をやってる人間なら共感する部分もあるんじゃないでしょうか


やはりクリア後に変化するタイトル画面が最高ですね。ここのカタルシスは物凄い。











余談ですが香澄の所属するリア充グループ……


作中だと完全に悪役ですが、ぶっちゃけ間違ったことは何一つ言っていませんね



というかこれが一般的な感覚じゃないかと。小説と舞台脚本の違いへの指摘とか、正論ですしね




もしこれが「第三者目線」「傍観者目線」で見たストーリーなら、厄介者はクラスにすら馴染めない修司なんでしょうね。





では次は、あなた目線でご覧ください





この記事へのコメント
コメントを書く

お名前: 必須項目

メールアドレス:


ホームページアドレス:

コメント: 必須項目

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/10041312
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
最新記事
最新コメント
ル・ソレイユの殺人 レビュー感想 好きだから、恥ずかしくて冷たくしちゃうんでしょ? by 管理人 (11/15)
ル・ソレイユの殺人 レビュー感想 好きだから、恥ずかしくて冷たくしちゃうんでしょ? by 面心立方格子 (11/12)
クリエイターズ・デスゲーム レビュー感想 誰もプレイしてくれないと言っても100DLはされてるんでしょ?それって100人が遊んでくれてるって事で、十分凄い事じゃん。その人たち大事にしなよ by 管理人 (09/06)
クリエイターズ・デスゲーム レビュー感想 誰もプレイしてくれないと言っても100DLはされてるんでしょ?それって100人が遊んでくれてるって事で、十分凄い事じゃん。その人たち大事にしなよ by ミカ (09/06)
君のうさミミを鍋にしてたべたい! レビュー感想 Diary by (  ゚д゚ )………………( ゚д゚#)彡 (08/14)
君のうさミミを鍋にしてたべたい! レビュー感想 Diary by h (08/06)
三十路だけど狂戦士やってます レビュー感想 こんな嫌な思いをするくらいなら、世界なんて救わなければよかった by 狂子 (06/29)
三十路だけど狂戦士やってます レビュー感想 こんな嫌な思いをするくらいなら、世界なんて救わなければよかった by 哲学の道 (06/29)
【定期コラム】当ブログのコンセプトと、レビュアーに必要なのは文章力ではなく……というお話 by 私?当然特待生でテスト免除ですよ (06/04)
【定期コラム】当ブログのコンセプトと、レビュアーに必要なのは文章力ではなく……というお話 by 京 (06/04)
おすすめ名作フリーゲーム
  1. 1. 死月妖花〜四月八日〜 レビュー感想 守りたい、この世界
  2. 2. 夜底奇劇・星空物語 プレイ日記2(クリアまで)と総評 夜明け
  3. 3. 夏ゆめ彼方 レビュー感想 将棋を通じて少年の人生を描く一大叙情詩。傑作!(ネタバレ)
  4. 4. ほろびのゆりかご レビュー感想 ラストシーンで判明する真相は、最早SFファンタジーのスケールを超えた(ネタバレ)
  5. 5. 鼓草 レビュー感想 極限の花婿たち
  6. 6. 色は黒に包まれて レビュー感想 深い光に包まれて
  7. 7. 怨溺 ―ONDEKI― レビュー感想 世界は救われる、彼女を失えば
  8. 8. 籠の街 レビュー感想 少年の爽やかな成長物語と思いきや、まさかの欝ゲー展開に…
  9. 9. かわいいは壊せる レビュー感想 七つの愛憎
  10. 10. 決戦前のヒトリ 〜主人公以外全員『カップル』がいるアドベンチャー〜 レビュー感想 うげっ、なんでそこまで分かるんじゃ!!?ロリコンは皆こうなのか……?
  11. 11. 電波障害ノベルADV AlexiA〜アレクシア〜 レビュー感想 もう、勇者しない。
  12. 12. Human killing レビュー感想 東出大好き