――王道だけが真実とはかぎらない――
■ ストーリー
人類の悲願だった魔王討伐を成功させた勇者カイル。
これからは悠々自適なスローライフ……とはいかず、
彼は新たな任務を言い渡される。
――北の魔女を殺せ。
その任務を遂行すべく、魔女が住む北の屋敷へ向かったカイル。
そこで出会った生け贄の少女リリィと共に屋敷を探索するが、
屋敷はまるで二人を逃がさないというように扉を閉ざし――…?
実は主人公が悪だったゲーム
実は主人公が敵側だったゲーム
というやや変化球のどんでん返しが昔から存在するが、「牢獄の魔女」はそれが冒頭からオーバーに描写されていて、勇者である主人公は、容赦なくモンスターを惨殺します
血まみれのモンスターの屍骸の上を、平然と歩く…
しかしそれだけのことをする勇者にも事情があり、彼が加害者とも言えない。
世界観も、単純な勧善懲悪でもない…
そんなゲームである「牢獄の魔女」は私が大好きな「moon」に通ずる部分があった
「テイルズオブファンタジア」も、これでしたね
優しい魔女の登場する「英雄伝説3 白き魔女」というゲームもある
正直言ってストーリーは……
2020年上半期フリーゲームの、ベストシナリオでした
序盤から張られた伏線が後半するすると解けていきタイトル回収するのは、悲しい物語ながらに爽快さを感じてしまった
1つそれはないだろというご都合主義が気になったが、ファンタジーながらになかなか考えさせられる話で疑問の答えがちゃんと提示され、投げっぱなしではない丁寧さもある
前半は6歳の幼い少女リリィと、そんな彼女に夢中の
自分を助けてくれた勇者を、「カイルくん」と慕うリリィが可愛い。(だがこの呼び方も伏線)
勇者は魔王を討伐しレベル99なので、鍵を探さず扉を壊すような、ゲームを逆手にとったようなシーンが面白い
ところが後半、空気は一変…
悲壮感に満ちた展開が待ってます
特に人間の男に恋したモンスターの末路……これはあかんて
勇者ではなくリリィに感情移入しましたね。ダブル主人公だけど、実はリリィのほうが主人公してるかも
探索RPG(敢えてこのジャンルだと言いたい)ですが、余りにも悪趣味なラスボス戦以外は、まず問題なく勝てます。謎解きも簡単でしょう。
評価B+
75点
この作者のゲームなので一筋縄ではいかない予感がありましたが、想像以上でした
「鬱ゲー」になるんでしょうかね?こういうのも
私は綺麗に終わったと思いますよ
【このカテゴリーの最新記事】