主人公はアイドルオタクの高校生。クラスメイトのヒロイン、百々花の事が気になってる
理由はね、好きなアイドルにそっくりなのよ
雰囲気や髪型、喋り方までそっくり
果たして彼女の正体はなんなのか?ってのが冒頭ストーリー
主人公はそのアイドルのライブに行く途中、彼女とバッタリ遭遇する
だから王道でいえば、百々花はアイドル本人なんだよな。
でも結論からいうと……
それは違う
じゃあ姉妹かって?
それも違う
百々花が、主人公の好きなアイドルに似てる理由は……
ストーリーの核心につながるネタバレだから伏せるんだけど、アイドルとは何か?偶像とはなんなのか?ってところに上手い事絡めてきたなって思った
アイドルをテーマにしているので、所謂ドルオタなら共感する部分もあるんじゃないか
主人公の、「アイドルオタクは金がかかる」なんて台詞は、そうだろうねぇって笑ってしまった
アイドルとか、夢中になれるものとか、なりたい自分とか、思春期特有の甘酸っぱかったり、痛々しかったり、そういうものが詰まった良作だ
問題点としては、スチルと背景は美術的なタッチなのに、立ち絵が90年代アニメのようで、強烈な違和感がある
百々花も別人のように顔が違うし、最初戸惑った(まあそういうもんだと思えば、慣れるけど)
ネタバレ感想
こういう青春ものはかなり好きだ
特に告白シーンがいい。
もうベタもベタ、告白してアイドル目指すのもベタなら、20まで待つのもベタ。
だがそれがいい。これこそ青春だ
どうせなら、百々花がクラスメイトに本当の自分を曝け出して認められるまでを描いても、よかったかもしれないが…
でもそれをやっちゃうとテーマが恋愛から少女の成長ものにシフトしてしまうので、やはりここが一番いい落としどころかな(素顔を知ってるのは主人公だけというほうが、恋愛ものっぽいだろう)。
私はこのHAPPY END、とても納得しています(ラストシーンはあっさりだったけど)
そういえば気になったのだが、女性アイドルの「少女」の定義は、20歳までが相場なのだろうか。
もっと若くない?
同じく女性アイドルをテーマにした「夏のヒロイン(28)」では、「18歳ですらババアって言われるの」という台詞があるんだよね
(これも良作でした)
私はこの台詞に実態に基づく説得力を感じていたんだが…
だからこの世界観でも18で卒業でもよかったんじゃないか。
逆に男性アイドルは30代、40代でも少年のように扱われるから奇妙だよね。
嵐の二宮も30代なのに、結婚したらファンの事を捨てたのか!裏切者!みたいに叩かれる(叩いてるのが一部の連中だとしても)
これ、フリーゲームの題材に出来そうだよね。
評価C
65点
面白かったです。ヒロインも可愛い。
クリア時間は30〜45分。HAPPY ENDだったが、選択肢には明らかに彼女の好感度を落とすものもあるので、恐らくマルチエンド…
…その件に関して、ちょっと気になるんですが…
「ステージ」は、ゲームの参照プレイデータが、1つも記載されていません。
このゲームだけに限らず、推定プレイタイムとエンディング数は、できれば記載して欲しいです。
特にプレイ時間はフリゲプレイヤーがフリゲを遊ぶ指針になります(プレイ時間をフェイクにしてる、ストーリーが次々と広がるようなゲームは除く)。
その所為でDLすらしないって人も、一定数いるんじゃないでしょうか。
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