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2020年03月04日

ひとかた レビュー感想 俺は賢いひとかたより、愚かな人間でありたい。

えっ?


「今更「ひとかた」なの?」だって?






……







今だから「ひとかた」ですよ!!!










名作は!!






色褪せない!!
m9っ`Д´)











というわけで、超今更な「ひとかた」のネタバレ感想。



滅茶苦茶ゆるい、雑多な所感の羅列
















やっとクリアした…








スマホ版をな!
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(誰だって?智恵だよ!)








長かった…






夏にDLし少しずつ進め、気づけば半年以上が過ぎ去っていた




プレイ時間にして、14時間もかかった…













「ひとかた」は最早言わずと知れた名作(といっても古すぎて、逆に知らない人も多いかも)で、私がフリゲをやり始めた頃に(ゲーム自体はその前から作ってたが)余りの長さに詰んだゲームなのだが、此度長きにわたる放置ゲーを、リメイク版でやっと攻略できた…




子供の頃クリアできなかったゲームを、大人になってからリメイク版でクリアするというのは、よくある話




今じゃすっかり主人公より年上になってしまった…






当時ババアじゃねーかとか思ってた依絵が、一番近い年齢…










フリーゲーム最大の魅力は短時間で遊べる事だと思っているので、時間が掛かるゲームはメジャータイトルでも遊んでなかったりしますとaboutに書いたが、「ひとかた」もその1つなんだよねえ…





もうレトロゲームならぬ、レトロフリーゲームの領域だ…






そういう意味では、クリアに15年くらいかかった…
(;´∀`)







12年かけた日下部の計画を、超えている…











オリジナル版2001年、ガラケー版2010年、スマホ版2014年なので、この最新版ですら、既に古い
(;^ω^)









何せグラフィックはガラケー版の引き延ばしだから歪んでるし、画面端のテキストなんて、見切れてる。音楽は音割れしてる










でも絵は綺麗で女性キャラは可愛いし(2000年代のLeafっぽい)、男性キャラは憎たらしいし、小鬼は気持ち悪い。何より「ひとかた」として違和感がない絵だ


オリジナル版は立ち絵がないゲームだったが、イメージ通りだね







そして「絵がある」という事を、効果的な演出に使ってるね。



リメイクとして非常に上手






美咲そっくりな香織という謎の女性が、夢に出てくるシーン
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これはテキストだけじゃ出来ない、リメイクならではの演出。



絵が無けりゃ、どんな姿かなんて所詮想像だからね。






プレイヤーは突然美咲のそっくりさんが出てきて、興味を惹かれるわけ








他にも蘭が殺されるシーンで初めて護の絵が出るけど、明らかに日下部そっくり
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護と日下部はどういう関係なんだ?と興味を掻き立てられる






「絵」が、プレイヤーの想像力を引っ張ってる








サウンドノベルがビジュアルノベルに進化したという、決定的な違いだな













昔プレイした時、「フリゲ版「久遠の絆」」という認識だったんだけど、それはクリアした今も、若干変わってない






主人公が記憶を持ち越すのは再臨詔シナリオっぽいし、若手イケメン教師の日下部も、芦屋幹久っぽい





でも部分的に似たところがあっても、ストーリー構成や本質は、全然違うね。





というか、全くの別物だ








「ひとかた」はあくまでループものだし、現代伝奇でありながら、主人公がレプリカである事に思い悩み、ラスボスを倒すと自分も消えてしまうジレンマに更に葛藤するヒューマンドラマが、メインだ



テーマのひとつが、自己犠牲











主人公の南護がひとかたというのは、今の感じからいくと、読めちゃうよね





おかんが日下部に似てると言ったシーンで、もう分かっちゃった





こういう設定はよくあるし、私は「テイルズ オブ ジ アビス」のルークを思い出したが、2001年当時は新しかったんじゃないか










可愛い女の子たちに萌えるギャルゲー(美少女ゲーム)としてもお楽しみいただけます。なんて書かれてるが、ギャルゲーとして見ると、護が気が多過ぎる奴で、感情移入できなかったな





ヒロイン全員に「好き」とか「惹かれてる」とかいうからね(笑)








蘭には妹としての好意、とか…そんな感じの自己完結をしてそうだが、惹かれてる惹かれてる、好き好き言い過ぎやろと(笑)






終盤まで、誰がヒロインか分からないゲームだ(センターヒロインは蘭だけど、実際のところヒロインは美咲だしな)
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でもまさかそれがシナリオライターの癖というだけではなく、シナリオ中の設定として出てくるとは思わなかった






護も「俺自身も誰を愛しているのか分からない」と言ってるし、美咲にも4股を見抜かれてる(笑)






まあオリジナルである日下部も、香織と依絵に二股してるようなもんだしねえ…
(;´Д`)



気の迷いが多い2人なんだな…










でもこういうキャラクター性の主人公って、昔は王道だった。



「この世の果てで恋を唄う少女YU-NO」の有馬たくやとか、まさにこんな性格で喋り方だ。そしてやはり、複数の女性を愛した







でもそれは、「ひとかた」が全年齢だから通る言い分だよな




18禁版だと、それこそ有馬たくやみたいに、ヒロイン全員とセックスするんだろうか?




18禁版だとここでやるんか?みたいなシーンはあるからね







流石にセックスまでやったら、護はクズ過ぎて、駄目でしょ。



どの口で「美咲を愛してる」とかいえるんだって話になるし















そんなこんなで、護は自己犠牲の末に牛鬼を倒し、消滅…






悲しくも美しいエンディングだなーと思っていたら…









『グッドエンドが出現しました。』








ファッ!?
(;´Д`)









これはバッドエンドだったのか!?(選択肢履歴によると、トゥルーエンドらしいが)






ラストシーンがあっさりすぎるが、消滅の美学があって悪くないエンディングだと思ってたんだが…










何度かやり直すも、ノーマルエンドになってしまう





その度、智恵には理不尽にキレられた(笑)





謝らない選択肢にしたら「普通、ここは謝っておくところじゃないかしら?」と言うものだから、謝る選択肢にしたら……








今度は「謝るくらいならためらわないで!あたしは謝罪なんて求めてないわ!」とぶちぎれ(笑)






何がいいたいねんこの女…
(;^ω^)





ここ、6日目一番の難所だよなあ。正直どっちが正解か迷ったよ













最良の選択肢を選び、グッドエンド(ハッピーエンド)に……









護、愛の力で無事生還。




更に護が消えずに牛鬼を封印。ご都合主義だけど冴えた解法だな。



そもそも護の目的は牛鬼を討つ事であって、殺す事ではないしね













エピローグ(原作者のお竜が書いたのかな?)は、雰囲気が軽すぎて少年漫画のラブコメみたいだ。




日下部も護を世話のかかる甥っ子みたいに思ってるし(しかも「護」と呼んでる…)、車が破壊されるシーンは「GTO」さながらのギャグだ







でも、護が依絵に「俺を作ってくれて、ありがとう」というシーンは、すこし泣けるね。案外スタッフはこのシーンのためにエピローグを作ったのかもな







智恵と蘭がまだ護を諦めてないのが、微笑ましい。浴衣姿も可愛かった(智恵だけは、なぜかヘアバンドのままだが)







山車を海に捨てるという、最序盤の伏線を最後の最後で消化した事には、笑っちゃったよ。そんな設定、完全に忘れてた







謎なのは、破魔の短剣や腕輪はどうなったんだって事。何故かスルーで終わってしまった



牛鬼が死滅するまでは、普通に存在しているのかしらん…












最後は全員でコミカルに締め括る…




まあ「ひとかた」のグランドフィナーレとしては、こういうハッピーエンドこそ良かったんじゃないの。


本編は辛いシーンが多いから、彼らの幸せな未来を最後に見れてよかった










終わってみれば、ヒロインは智恵が好きだね。おっぱいは小さいけど柔らかそうだしな
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護の戦いを支えたのは彼女だけだし、そういう意味でも主人公のパートナーは智恵でしょ




21才なのに女子高生やってるのも、なんか面白いわ



……




そういえば超人的身体能力を持つひとかたの護より速く動ける理由が、謎のまま終わったな…











評価S+
90点



「ひとかた」はやはり今、かたちを変えてプレイしても、名作だった。






移植コストはそこまで大きくなかったろうけど、この名作がたった600円とか、破格だね。


テンクロスの現在は謎だが、今後も頑張ってゲーム開発して欲しい

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