面白かった?と聞かれると…
何から何まで、並外れた良作でした。
新年からこのような良作をプレイ出来た事が、私にとっての最大の幸運でしょう
それでは早速、解説していきます
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ゲームを作る際、ストーリー、設定、キャラデザ…
方向性を定めるものだが、ここまで世界観や作風が確立されたフリーゲームも珍しいのでは?というほどには、個性派
キャラクターのイメージカラーを除いて白黒で統一されたグラフィックは、スタイリッシュ。マップを移動すると入るカットインも、なかなか洒落ている
漫画のような吹き出しからは、まるで洋画や海外ドラマのように、愉快なジョークの応酬が飛び交う。名台詞の多いゲームだ
心地よい、実在の楽曲を使ったジャズサウンド…
ボーカル曲が数多く使われているが、山場を最高潮まで盛り上げる。このレビューを書いてる間も、BGMを流しています
…まあ数分もする頃には、この世界観にハマっていた
言うまでもないことだ
主人公の新聞記者アダムは、何をやっても不運に見舞われる不幸体質。
何をやっても幸運で上手くいく、幸運体質のアシュレイが相棒だ
そんな彼が不幸にも1日で3件もの事件の調査をする羽目になるわけだが、それはアダム自身の過去にもつながる、大きな事件への序章に過ぎなかった…
やがて無関係に見えた3つの事件は、巨大な1つの難事件へと発展する……
というドラマティックなストーリー(「428 〜封鎖された渋谷で〜」を思い出すね)
そんな「Diva&Gunshot-ウタヒメ ト ジュウセイ-」は「籠の街」の作者が「籠の街」の配信後にはもう制作開始していた記憶があるが、開発期間が長いだけあり、絵もテキストも演出も、相当に手の込んだゲームでした
「感動」「泣ける」は「籠の街」だけど…
「躍動」「胸熱」は確実に「Diva&Gunshot-ウタヒメ ト ジュウセイ-」でしょう…
期待以上の良作で、まるで映画のようなエンディングは、物凄い満足感でしたね
序盤から鏤められた幾つもの巧妙な伏線は、忘れた頃にやってくるので、感心しきりだった。
「籠の街」も伏線が巧妙なゲームだったが、正直本作はそれ以上だった。このゲームのように日常の雑談が伏線だったというのは、面白いよね
ただ、誤字脱字は少し多いかもしれない。
マリアナ海峡、大円団なんていう、変な言葉まである。(正しくは「マリアナ海溝」、「大団円」では)
というわけで、ネタバレ感想…
まあなんつってもキャラクターがいいよな。アダムがヘタレに見えて男気とジャーナリズムに溢れた主人公なんだよ
女性のシューを常に守ろうとしているし、最後まで自分の正義とジャーナリズムを貫くしな。
不幸にも挫けない。
舞台が昔のアメリカなので33〜歳で中年扱いされているが、キャラクター性は寧ろ熱血漢で、少年のようだね
モデルが「ウィッシュルーム」のカイルだというのは、数年前に「籠の街」のレビューで書いた通りだった(まさか本当にそうだとは思わなかったが)
カイルは9割クールで1割阿呆の子だが、アダムは6割阿呆の子で4割が最高にクールだ
アシュレイ(ネーミングの元ネタは、「アナザーコード」か?)もはっきりいって阿呆の子だが、主人公の幸運の女神だし、なんか憎めないんだよな。
全て善意で動いてるし足を引っ張らないからね。最後の戦いもシューがいなかったら、殺されてた
アダムへの気持ちが感謝や尊敬で、恋心ではないのは、かなり稀有なヒロインだよな
彼女からアダムの不幸の理由を聞かされた時は、思わず感心してしまったね。いや感動に近いかもしれない。
やっぱりアダムを一番理解しているのは、相棒のシューなんだな。
たとえこのゲームのヒロインが、サラだとしてもね
そんなサラはなあ…
まさか完全に阿呆の子だとは思わなかった
まあ何があっても自分を信じるというのは立派だが、まさか本当になんの疑いもなく騙されてるとはね。
(;´Д`)
アーノルドがサラを無能扱いしているのは、絶対に「振り」だと思ったのに…
サラは絶対何か仕掛けてると思ったのに…
コンセプトは「純粋」だと思われるんだが、流石にもうちょい思慮深くてもよかったか
あとがきによると、「かなり我の強い女です」とのことだが、その通りだね
お爺ちゃんとお婆ちゃんは小粋で格好いいね。こんな爺さんになりたいよ。あと40、50年くらいあるけどね。とりあえず飲食店でバイトでもするかな
ウェイターは…
ウェイトくんに似てるよな。髪型も名前も
だからどこか、こいつを第二の主人公みたいに見てたな。
まあ最後失踪したようだが(アダムに彼女が出来ると分かってたから?)、どこで何をしているんだ…
まあそんな「Diva&Gunshot-ウタヒメ ト ジュウセイ-」は、ストーリーと演出が本当に一級品だった
伏線もさることながら、青年(おじさん?)が成長していくストーリーがいいんだよ。私はどうもこういうのに弱いんだよ。
ラジオDJの挨拶で物語を締めくくる演出もまたいい。
鳥山明のイラストみたいなスタッフロールも、スタイリッシュだよな。OPムービーもEDムービーも、凄くよく出来てる。
「籠の街」がそうだったように、クリア後に変化するタイトル画面にも期待したが、まさかアダムの幸運で間抜けな顔だとはね。
これがラストシーンというのは、主人公が幸せになれてよかったねと言う達成感があるな。
何せ、終わりよければすべてよし!!がこのゲームのコンセプトだからね
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評価A+
85点
配信は去年ですが、新年早々良いゲームに巡り合えました。
サラとアシュレイ…迷いに迷ったけど…
アシュレイは幸運の女神だし性格も面白いけど…
おっぱいの大きさに負けて、サラ派です
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