季節は秋。
ネット上の掲示板を介して、とある場所へと集まった自殺志願者達。
「他人を詮索しない」ことをルールに集まった彼女らだったが、実行場所として選んだマンションのエレベーターが突如停電で停止してしまう。
システムの復旧を待ちつつ全員が暇を持て余す中、痺れを切らしたメンバーの一人が沈黙を破る。
「ねえ、みんなさ、今まで誰にも言えなかった秘密、とかって…ないの?」
「私はあるよ。どうせみんな死ぬんだし、墓まで持っていくくらいなら今ここで語っちゃわない?」
一人を皮切りに、重い雰囲気の中、それぞれがそれぞれの秘密を騙り始める。
▼VIPゲープレー日記も5本目(最近ほとんどVIPゲーしかやってない…)
箱弐伍遺体クリアしました。ネタバレでいきます
▼OPはVIPゲーではすっかり御馴染みになったけあふりぃ氏。流石のクオリティ。
意識的に使ってるのかは謎だが、ヒロインズのカットインは今作でも健在
最後に大量の目玉が映ってこちらを見るシーンとか、怖いね。この人ホラーもやれるとかセンスあるわ
宮田紫織が老婆のように笑ってるシーン、何かと思ったけどただ俯いてるだけなんだね(笑)。
眉毛が笑った目に見えてゾクっとした
妹尾真尋をいじめるクラスメイトのシルエットが、い〜びる☆あいっ!の奏と和(笑)。
まさかの復活だが、役どころがひどすぎる。手抜きというか、素材を集めるのが面倒だったのかな
▼グラフィックはかなり綺麗で、女の子たちは皆可愛い。VIPゲーお約束の実写背景もマッチしてます。
▼まずそれぞれのキャラが話す怪談はどれも2ちゃんねる発祥のコピペが元ネタらしいのだが、内容を知ってる話でも結構怖かった。演出が上手いからやはりただのテキストとは違うね
でも、彼女たちが自殺を考えるほどかというと、微妙だった
たとえば永倉栄子のエピソードなどは、結局美談っぽく演出された部分があるし、てっきり父親が娘に死んだ妻を重ねてる、そして栄子は実父にレイプされていた…
なんてストーリーを想像していたら、父が栄子の義理の母と弟を殺したというオチだったりで、拍子抜け
闇の深さが足りない
▼5人目の千春が全て語り終えてから、ここで序盤から伏線を張っていた大きなバッグを取り出すと、話の中に出てきた親友の死体が入っている
ここで全員がちょっと我に返るのが面白かったな。自殺の動機がヌルイ、とは思ったけど、本当にヌルくて、ちょっとバッグからはみ出た本物の死体を目にして怖気づいちゃう
唐突に最後の1人として槍玉にあげられる主人公。
なるほど。電脳怪奇草子 箱弐伍遺体はこのキャラ目線だったんだね
▼主人公は怖気づいて警察に通報しようとしてしまう。それを見かねてエレベーター内で争い、どさくさにまぎれて千春に一人ひとりと刺し殺されてしまう
千春が参加した目的は、自殺志願者を集めて無くなってしまった親友の目を探す事だった
最後は主人公も殺されてしまう
▼いやあ、見事な伏線とタイトル回収だね。
はこにごいたいってのは、エレベーターのことを箱と表現しているんだろう。まさにそのままだったわけだ。
バッグも箱と定義しているかもしれない(実際には袋といったほうが近いが)
OPの目もい〜びる☆あいっ!同様見事な伏線になってて、驚きだ。でも目の数は死体の分だけ、10個あれば完璧だったんじゃないかと思う
▼エピローグでは犬の散歩をしていた女が千春と親友の写真などを見つけて戦慄。このシーンはいらなかったんじゃないか?
▼無難に良くできた百合ホラーゲームでした。名作の僕夏のスタッフもクレジットされてるだけあって、短編ながらにクオリティが高い。75点の良作。
スペシャルサンクスのこゆき茜とかは何やってたんだろう。なんとなく真尋がそれっぽい絵な気がするが
一つだけツッコむと、栄子はどう見ても少女じゃないだろ。
成人してそうだし、序盤では女性とあるのに、終盤で少女少女と出てきて笑っちゃった
ちなみにエピローグで右クリックすると100%の確率でスクリプトエラーして、強制終了するしかない状態になってしまう。
吉里吉里ってwin10と相性最悪なのかしらん?
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