検索してもこのゲームをやってる人があまりいないことが驚きだけど、いまのところクオリティの高さや特筆すべき点の多さに驚いてます
まず目につくのが絵。素晴らしい90年代臭だね。でも古臭さは全然なくて、上手さに唸る
当時はこういう水彩画ふうの画風が流行ってて、同じテイストの絵が多かった。私は真っ先に双界儀の皇名月を思い出した。美樹本晴彦に似てると思った人もいるかもしれない
そして驚くことに、キャラデザ以外のゲームグラフィックも水彩画調に作ってある。背景オブジェクトだけは違うので浮いてるが、そこまで不自然さはない
ストーリーは冒険者の一家が特定のダンジョンの最奥を目指すというきわめてトラッドなもので、これも今時珍しい王道っぷり
だが父親不在で、メンバーに母親がいるってのが地味に珍しい。母親がメンバーにいるRPGをやるのは、多分超クソゲーで有名なグランディア3以来かな
そして特筆すべきは、そのある意味豪華な、余りにも懐かしすぎる声優陣。
豪華以前に、え?まだ生きてたの?(失礼)という、あの人は今!?レベルの昔の人と若手を揃えている
まず主人公が岡野浩介。声優の仕事がないのか講師として忙しいのかは知らないが、彼の声を聴くのは烈火の炎PS2版か、Φなる・あぷろーち以来だったので、とにかく懐かしかった。そもそも既に大昔のΦなる・あぷろーちのときでさえ、あ、この人懐かしい…と思っていたのだが
他にも初代ときメモで清川を演じていた笹木綾子が出ている。
佐藤麻子という年齢は高いがキャリアはあまりない人が音響もやっている
桜井みきというメモオフ7で京子の声をやってた人(大好きなゲームだけど名前に気づかなかった)、
御園行洋、高野慎平、土居伸之、という若手中堅や、
虹組キララという芸人までもが声の出演をしている
そしてさらに驚いたことに元スクウェアの時田貴司が友情出演している。作者の舞台関係の友達なんだろうか
名前を知ってるのは岡野だけで他は素人だと思っていたが、全員プロまたはセミプロの経歴を持っている。恐らく岡野以外は本職ではないのだろうが、こんな同人ゲームかなり稀だ。見たところいわゆるネット声優なども使っていない(少なくともメインには)
岡野が仕事がなさすぎて同人ゲーに出てるぞ(笑)、しかもツクール(笑)なんていってる人もいるが、これは列記としたプロまたはセミプロを集めた同人ゲームなんだろう、そこがすごい。だからやってみるとそんな気持ちはすぐに吹っ飛ぶ
ただ惜しいのは、音声の収録があまり綺麗じゃなくて、エコーがかかってること。声変わりでなければちょっと鼻声にも聞こえる。
いかにも収音しましたってな声質になってしまっている。声優にコストをかけたなら尚更低予算だったのかもしれない
そして動作がモッサリしていて遅いことも惜しい。少しでもエフェクトががかかると画面が重くなってしまう
今後プレーしていきます
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