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◆ストーリー
全てを失い、全てに絶望した者たちが辿り着く場所。
それがここ、鉛街(なまりまち)。
十九歳の六月、僕もそこにやって来た。
鉛街には夢も希望もない。
あるのは......ただ、無表情で歩く人々と、無数に聳え立つ高層ビル、そして......無限に続く鉛色の空。
その街の廃ビルで、僕は一人の少女と出会った。
猫のような、鴉のようなその少女。
身寄りも戸籍もない、その少女。
彼女は夜に怯え、運命に嘆き、自分以外の全てを嫌いながらも、気高く、強く生き続けていた。
まだ見ぬ明日に、多くの不安と、ほんの少しの期待を抱きながら。
「私だって生きているんだ!!」
───これは『弱者を捨てて、前進し続ける』時代に向けて謳った、彼女の物語。
2011年のゲームと結構古いんだけど、今更プレーしました。
スルーしてた理由はなんといっても、長いから。
4〜5時間といわれたら躊躇してしまう。
でもサイトによっては2〜3時間とあって、どっちなんだ?と疑問。
やってみたら3時間程度だったが、いくらなんでも倍もプレイタイムが開く事はないでしょう
時間のない人でもこのくらいなら…と思うので、おすすめの良作
映画ポスター風のイメージビジュアルなど、作者発言を読むと映画を意識したようだが、映画というよりテレビドラマに近いシナリオで、章ごとに違うテーマで物語が展開していく。
シナリオがかなりいいです。文章力も高いし、主人公がヒロインを抱いて眠るシーンの会話シーンはしんみりした。
貧困、挫折、などのテーマがどの話にも根底にある
全体的に暗い話ばかりなので、人をかなり選ぶ
感動系と謳うだけあって、相当青臭い話だしね。
特に定番の電波ジャックで想いを伝えるシーンは、ちょっと演出過剰で寒かった。やりすぎじゃないか(その後お咎めなしなのも変だし)
過激なシーンもフリゲにしては多くて、ヒロインも娼婦だったり、性的な要素がかなり多い。
だがシナリオ自体は非常にハイクオリティで、全ての伏線を拾ってエンディングに繋げたのはお見事。ヒロインがアイドルを目指している設定は世界観とも違うしかなり唐突感があったが、ちゃんと意味がある。
絵もキレイだし、声優も難しい役どころをかなり上手にこなしてる。最初は不安定かな?って思ったけど終盤の熱演は素晴らしい
最新バージョンではEDに歌も入ってて、音楽にも拘ってる。
青臭いながらに非常に感動的な物語だった。「私だって生きているんだ!!」というセリフが出てこなかったことが残念だが、この一言にテーマ性、メッセージ性は集約されてる
評価B、85点
しかしこのゲーム、かなり短いスパンの話だし、実はタイニーストーリー。主人公がEDで帰宅するが、この程度の時間経過だと、家の人間からすると息子がちょっと家出してきただけのような…
それに式守と篠芽が屋上でのんびりとセックスさえしてなければ、失踪した灯ももっと簡単に見付かったような…
他にも不整合が多いが、まあ感動系を前に、ツッコミは野暮かな
作者のクラフトエイジはもうひとつオービタルレインボウというゲームを2013年に配信しているが、未だ体験版のみで、何故か完全版が出ていない。どうしたことかと思えば…
この人まで失踪しちゃってたのね…
フリゲ業界、同人ゲー業界じゃあよくあることだけど、これだけの良作を作る人がバタリと音沙汰なく消え去ったのは、なんか怖いね。掲示板も放置されてスパムだらけになってるし、ね。
ツイッターやHPはまだ生きてるし、いつか戻ってきて欲しい。
しかしホント、創作意欲もありそうなのに、どこへ行ってしまったんだろうね…
ひょっとしてクラフトエイジも全てを失い、全てに絶望し、鉛街にいるんだろうか
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