恋愛ゲームのテストプレイヤーを募集中!
面倒なことは一切なし!ただプレイするだけ!
※報酬は要相談
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…という広告を見たあなたがゲームを起動すると、現れたのはフランクな人工知能。
「サポートAI」を自称する彼(?)は、早速テストプレイを促してきます。
ゲームの攻略は一筋縄ではいきません。
時にはAIの力を借りつつ、テストプレイを進めていきましょう。
▼フリーゲームの歴史は長く既に10000作品以上が存在するため
全く新しいものを作ることは難しいが、
「【急募】恋愛ゲームのテストプレイヤー」からは目新しさを感じたね。
プレイヤーが恋愛ゲームの主人公になるのではなく
テストプレイヤーを担当するというゲーム内ゲーム(メタ)と、
AIキャラクターが(本物のAIではなく台詞は固定)、攻略に導いてくれるというゲームシステム、構造が非常に面白かった。
▼シリアスシーンでも野暮なつっこみを入れてくるが、
いちいち画面上で煩いAIには笑わせてもらった。いいキャラしてるわ。
折角ヒロインが頑張ってるシーンでも、「演出が鬱陶しかったらダブルクリックでカットできるぞ!」とか言ってる(笑)。
感覚としては、「死月妖花〜四月八日〜」の実況モードや、一部分が「ドキドキ文芸部」に近いかな。
しかし「【急募】恋愛ゲームのテストプレイヤー」は実況員がサポートAIのため、がちがちにプレイをサポートしてくる。そこが大きな違いだね。
時として攻略のための選択肢を増やしたり、システムの抜け穴を拡げる…
もうめちゃくちゃ(笑)。
▼だがそれだけにはとどまらず、意外にもストーリーが王道青春物語してた。
個性の違う複数の女の子たち(ヒロイン)と協力し、時にはいざこざもありながら、1つの目標に向かっていく…
非常にメタ要素が強いフリーゲームだが、このような根本的なストーリーの良さが無かったら、ただ少し設定が珍しいだけの色物で終わってしまったでしょ。
でもストーリー性が優れているから、本当に面白い恋愛ゲームのテストプレイヤーになれた気持ちなんだよね。
なかなかどうして、新しいゲームプレイ感覚だよ。
▼メタゲーのお約束とでもいうようにAIキャラクターにも秘密があり、この恋愛ゲームもただでは終わらない。
プレイヤーがヒロインを攻略した後には、一体なにが待ち構えているのか?
そもそも、ゲームキャラクターであるはずの彼女たちは、一体何者なのか?
…プレイヤーに課せられた真の目的を、是非プレイヤーのあなたに解き明かして欲しいね。
評価B+
70点
メタ系恋愛ゲームは色々レビューしてきましたが、
本作もそれに負けず劣らず、面白いゲームでした。
絵も素材ではなく自作なので、
ちゃんとオリジナルの恋愛ゲームをテストプレイしてる気持ちになれましたね。
おすすめの良作です。
【フリゲレビューブログ小話】
▼ウディコンに気を取られていたら、ティラノゲームフェス2024が作品募集を始めていた。
随分とひっそりしていて、気づかなかった。
それもそのはず(?)、今回は運営による受賞作品発表を行わないそうだ。
「本年は運営による「グランプリ」や「部門賞」の選出は行われません。一方で作品が多くの方へ届くようなイベントやキャンペーンを強化予定です」との記載がある。
このルールはティラノゲームフェス2021と、同じだね。あの年はスポンサー賞のみだった。
スポンサー賞作品では、「わたしの素敵なおうじさま」、「恋に落ちてはいけない20分」、「ノアの審判」、「世界を破壊する魔法」は突出した良作だった。
当ブログでの受賞作品予想もあの時と同じように、「スポンサーでもないのに賞」として良作まとめを発表する予定。
ありもしないものを予想するのも微妙なので、個人的なおすすめ作品紹介になるかも。
▼第16回ウディコンも、いよいよ大詰め。
今大会は良作は多いが、名作は無かった印象。
グランプリはエントリー番号【2】『LIGHT OF MANA』が獲ると予想。
半分以上プレイしたけど、ベスト作品はエントリー番号【39】『鬼童-oniwarawa-』だね。
これは本当に面白かったよ。夢中でやったもん。
ウディコンに参加する層には昔ながらの人が多そうなので、かなり受けが良いんじゃないかな。
ドット絵の完成度が高くグラフィック評価も高得点がつくだろうし、トップ5には入ると予想。
結果発表が、楽しみだね。
▼先日レビューした「君のうさミミを鍋にしてたべたい!」。
スパイである「キツネ」を犯人当てするシーン…
1度しか登場していないモブすらも犯人候補なのに、
事件の黒幕、真犯人だけが含まれていないことに再プレイで気づいた。
この時点で、勘のいいガキは黒幕に気づいたかも?
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